能登ヶ峰

「けもの道」が走る笹原
「けもの道」が走る笹原

【日 時】2000年 1月 5日(日)
【天 候】
【山 名】能登ヶ峰(759m)
【山 域】滋賀(鈴鹿南部)
【ルート】 (11:25)登山口--(13:05)山頂--(14:00)北ピーク--
(14:45)山頂--(16:00)登山口
【所要時間】5時間35分
【メンバー 】二人




年末に相互リンクを張って戴いた山人舎氏の著書「鈴鹿源流」を参考に、新年初登山に出かける。国道1号線の鈴鹿トンネルを抜け、猪鼻で右折する予定が、すこし早く右折してしまった。以前来た事のある笹路(そそろ)へ行ってしまう。黒川から鈴鹿スカイラインへの道を右折し黒滝に着く。

公民館前に駐車する。「野登ヶ峰」の登山口の標識がある。本や地図には登ヶ峰と記載されている。家内は久しぶりの登山である。最近、東海道や伊勢参宮道など街道歩きをしていたので、車から降りると、空気が殊更うまいと感じる。

身支度を整え出発。急登後いきなり道を間違える。左にそのまま進むべきところを、真っ直ぐ登ってしまった。薄暗い植林の中の、薄い踏み跡を追う。稜線出て、NHKのケーブルアンテナがあり、テープも現れる。赤いテープと紫の紙テープを追う。

大きな伐採地跡に出る。若芽が食べられることを、防止するための金網が、施されていた。金網を越え、伐採地側に入る。歩きやすい。伐採地の上部で、金網越え植林帯に戻る。この辺りからは下草がなく歩きやすくなる。

稜線に出る。冬枯れの、樹林も混じる林となり、気持ちの良い登行となる。再び植林帯となり、夫婦の登山者に出会う。30分ほどで山頂に着くとのこと。間伐が行き届いた、木漏れ日の中の道となる。山頂は植林の中で視界はない。

昼飯を食べ、本に案内のあった北へ向かう。一旦下り、登り返す。低い笹原となり、広闊な展望が開ける。写真にあった「けもの道」が走る笹原が、目の前に広がる。その向うに鎌ヶ岳、御在所が見える。左手には宮指路(くしろ)・仙ヶ岳。そこから伸びる御所平の草原が美しい。右手には水無山から綿向山の稜線が高く伸びやかであった。しばらく色鉛筆の写生をする。

鈴鹿にもこの様な場所があったのか、という思いになる。登山道のない山であったが、新年早々、気持ちのよい初登山であった。




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