仙千代ヶ峰・桑ノ木谷高

仙千代ヶ峰
仙千代ヶ峰

【日 時】2000年 1月15日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】仙千代ヶ峰(1099m)・桑ノ木谷高(841m)
【山 域】三重(台高)
【ルート】 (11:35)倉元橋登山口--(12:25)休憩--(13:10)倉本谷左岸尾根の頭--
(13:50)仙千代ヶ峰山頂--(15:45)倉元橋登山口==(16:20)トンネル前--
(16:45)桑ノ木谷高山頂--(17:05)トンネル前
【所要時間】4時間10分・45分
【メンバー 】単独




三重県の大台ヶ原の東にある仙千代ヶ峰を目指す。東名阪・伊勢道/国道42と繋ぎ大台町から宮川ダムに向かう。古ヶ丸山などの登山で勝手知ったるルートで倉元谷橋まで2時間程で到着してしまった。辺りではトラックが道路を塞いで、道路のガードレールを新しいものに取り替える作業をしていた。登山口を確かめるため、車を橋の右岸まで戻し駐車する。登山口は倉元谷橋から十数m、作業中のトラックの道路脇にあった。

取っ付きは土の出た荒れた印象の急坂であったが、すぐに植林帯に入り、すこし踏まれた道となる。見通しの利かない単調な植林帯の登りになる。植林間隔は人手をあまりかけないように広目にとっているようだ。1時間程のところで休憩する。しばらく、急坂を登ると、右にトラバースするようになり、すぐに稜線に出る。ここが、「倉本谷左岸尾根の頭」なのだろうか。植林を横切ると久豆からの道と出会うが、この道は不明瞭で、この倉元谷橋からのコースが本道のように見えた。

ピークへの急登となる。ピークでは西側の展望が開け、鰔(うぐい)谷高、国見山、池木屋山から大台に至る重畳とした山々が望まれる。西側が綺麗に見えるポイントはここだけであった。平坦な頂稜で山頂が判らず暫く南東に進む。東側は大きな伐採地となっており、伐採された木材を搬出するための櫓が残っている。10数分、頂稜を歩き、二等三角点に朽ちた測量櫓が立っている山頂に着く。山頂からは伐採された東北側の展望が広がった。東側は山岳同定は全くできながったが、北側の古ヶ丸、白倉山、池小屋山に連なる山々は判別できた。食事を摂る。

山頂では携帯電話は掛からなかったが、西に水呑峠方面からの登路あり、10数m降りたところでは通話が成立した。どうも頂上や稜線より、少し降りた斜面の方が通話条件が良いようだ(先日の薊岳も同様であった)。この辺りには,ルートマップに記述のある「ヒメシャラ]の立派な木があり、明るい陽射しに木肌が映えていた。

倉元谷橋に降りたが、時間が遅かったので、鰔谷高、三国山には行く時間がない。「高」という名前の山に登りたかったので簡単に登れそうな「桑ノ木谷高」を目指す。水呑峠トンネルの入口に車を駐車する。仙千代ヶ峰の道標がある。黄色い巡視路の道標に従い、水呑峠を右に折れ鉄塔下部に着く。

ここまでは整備された巡視路だが、この先は踏み跡程度となる。急坂となりテープを拾いながらの登行となる。稜線に出ると薄い踏み跡があり、テープも過不足なく付いている。完全な自然林となる。「ヒメシャラ]の木は仙千代ヶ峰のものより、こちらの方が立派である。急坂を一気に登ると三角点のある顕著なピークの「桑ノ木谷高」に到着する。大河内山まではまたの機会とする。帰路、大崩岩のピークの向こうに、先程登った山頂の平坦な仙千代ヶ峰が望まれた。南側には、南紀の海に島が浮かんでいた。

車の所に戻ると暗闇が訪れた。県道を尾鷲側に抜け、大杉林道を確認し、国道42号線で帰途につく。




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