山上ヶ岳

お花畑から南を望む
お花畑から南を望む

【日 時】2000年 1月29日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】山上ヶ岳(1719m)
【山 域】奈良(大峰)
【ルート】 (14:00)大峰大橋--(15:30)洞川茶屋--(16:30)山上ヶ岳山頂
(17:15)洞川茶屋--(18:15)大峰大橋
【所要時間】4時間15分
【メンバー 】単独




大峰山系は10座前後登っているが、山上ヶ岳は初めてである。前日、風邪をひいてしまい出かけるのに躊躇してしまった。高速/25/榛原/大宇陀/大淀と乗り継ぎ国道309号線に入る。天川河合から左折する。ここからは初めての道で、クネクネした道を登る。トンネルを抜けたところに観音峰の登山口があった。洞川に入ると完全な雪道となる。4駆に切り替え、ゆっくり走る。「大峰大橋」まで自宅から約3時間であった。ソーラートイレは閉まっていた。

スパッツ、アイゼンを装着し、14時出発。初めての山域故、レンゲ辻へのルートは止める。橋を渡り、墓の間を抜けると植林帯に入る。降ったばかりの軽い雪のようで、すぐにアイゼンを外す。下山者に「上まで行くのか」と聞かれる。この時間であり、ムリもない質問と自戒する。「一ノ世茶屋」を抜け40分ほどで「一本松茶屋」に到着する。山道が茶屋の中を通過しており、通路には台椅子も沢山並べられており、自然と一服してしまう。

この辺りから視界が開け、背後に「大天上ヶ岳」、前方に雪で覆われた「山上ヶ岳」の一角が望まれる。緩やかに登って行くと「お助け水」の案内があった。が、水はなかった。さらに進み、左にチョロチョロと水音が聞こえる谷を登れば、「洞川茶屋」に着く。吉野からの道と合流し、稜線に到着したことを認識する。一服入れる。携帯で通話できた。

自然林となり、東の展望が広がる。雪道となり前方に雪の岩場が望まれる。二軒の「陀羅助茶屋」を抜けるといよいよ「表行場」という岩場帯になる。案内によると夏には、登り道・下り道と分けられているようであったが、登り道にはトレースはなかった。「鐘掛岩」を左に見ながら、下り道の木の梯子を慎重に登る。岩場を登ると山頂の稜線にでる。ここからからは雪が多くなる。

西の覗からの景観
西の覗からの景観
「西の覗(のぞき)」は帰りに立ち寄ることにする。少し下り、登り返すとスッポリ雪に蔽われた宿坊に着く。宿坊は全て閉まっている。深閑とした風景である。山門を潜ると山頂の大きな寺院が現れる。南東方面の眺望が開ける。大普賢岳は穏やかな稜線を描いており、これが大普賢岳かと一瞬、見間違える。お花畑方面に向かう。麗かに晴れ、風もない雪景色である。ここからも素晴らしい眺望で、稲村、大日、弥仙など大峰の名だたる峰々が望まれる。少し高みの方に付いていたトレースを辿ると、林の中に一等三角点を確認した。

戻って宿坊前で食事する。「西の覗」で写真を撮る。日没が迫る。「鐘掛岩」からの岩場を慎重に下る。木梯子は木が見える程度に雪が解けている方が滑りやすかった。「洞川茶屋」で日没を迎えた。これより下は植林帯で一安心となる。ヘッデンを点けて、18時15分、車のところに戻る。温泉に入って帰路に付く。


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