三ツ峠山・三頭山・陣場山

三ツ峠山山頂から富士山の望む
三ツ峠山山頂から富士山の望む

【日 時】2000年 2月26日(土)
【天 候】晴時々曇り
【山 名】三ツ峠山(1785m)・三頭山(1531m)・陣場山(857m)
【山 域】山梨・東京・神奈川
【ルート】 (6:20)御坂登山道入口--(8:00)開運山--(9:15)木無山--(10:10)御坂登山道入口==
(13:00)都民の森--(14:40)三頭山山頂--(16:20)都民の森==自宅
(17:30)和田峠--(17:50)陣場山山頂--(18:15)和田峠==
(22:00)ヤツビ峠==(24:30)日向
【所要時間】3時間50分・3時間20分・45分
【メンバー 】単独




有休休暇を取ったが、前日遅くまで残業したため出発が遅くなる。23号/1号と乗り継ぎ岡崎から東名高速。富士SAでは見えなかった富士山が御殿場では顔を出した。東の風で雲が西にたなびいている。冬場にこの様な富士山を見るのは初めてである。この道は、山中湖までは御正体山の時、通ったことがある。富士吉田から川口湖畔を抜ける。御坂トンネルの前を右折し、林道に入る。天下茶屋までは通行可能の案内がある。日没となり、林道から河口湖畔の街の明かりと、富士山が望まれた。雪は殆どなく、御坂登山道入口まで入れた。小屋の横で仮眠する。

【三ツ峠山】
夜間冷え込んだが、心配していた雪は殆ど降らなかった。スパッツ、アイゼンを装着して出発。気温は低く、曇りで寒々としている。前方に山頂にアンテナのある山が見える。積雪は数cm程度だが、道は全て氷結している。上の山小屋へ荷揚げするための道路のようで、道幅が広いが、かなり急な坂もある。ベンチと標識のあるところを過ぎ、左へ折れると緩やかな道となる。三ツ峠山荘への道を右に見送り、四季楽園を通過すると山荘に着く。

御坂山系の黒岳
御坂山系の黒岳
左の富士見山荘は閉まっていたが右の山荘(名前は忘れてしてしまった)は営業していた。案内に従い、開運山へ向い、ふと右手を見ると大きな富士山が現れた。視界は一気に広がった。昨年末、視界の利かない状態で登った御坂山系の黒岳も大きく望まれた。アンテナ施設の脇の急坂は完全に凍結している。山頂には立派な石碑があった。風も強く、急いで写真を撮り、御巣鷹山を目指す。

御巣鷹山
御巣鷹山
御巣鷹山への登りで富士山と開運山を写真に収めようと振返ったが、富士山はもう雲の中であった。山頂付近に1時間程いたが、富士山が望まれたのは十数分ほどであった。御巣鷹山はアンテナ施設で占拠されていた。施設の裏など山頂を示すものを探したが見当たらなかった。

木無山
木無山
元来た道を戻り、三ツ峠山荘を通り木無山を訪ねる。木無山も山頂のハッキリしない山であった。草原状のモッコリしたところがあり、傍にいた人に尋ね判別することができた。この時間になると上部の視界は落ち、下の河口湖畔が判別できる程度になった。三ツ峠の「三つの頂き」を訪れることが出来たので下山する。多くの登山者と擦れ違う。下山した時間は10時台だったので次の三頭山を目指す。

御坂トンネルを抜け国道137から国道411に入る。柳沢峠通過には「チェーンを携帯するように」とい交通情報を得ていたが、凍結した箇所はなかった。峠を越えると完全に凍った滝が目に飛び込んできた。この辺り寒さを窺い知る。丹波山村を通過し、奥多摩湖に掛かる橋を渡る。雪のない奥多摩周遊道路を、月夜見山・風張峠を巡り、都民の森駐車場に着く。トイレと土産店があった。

【三頭山】
森林館までの舗装道を抜けると、スポーツ歩道などの案内もある山道となる。植林帯をひと登りすると鞘口峠に着く。ここから稜線の「ぶなの路」と呼ばれている自然林の急な坂道となる。陽射しがあり、路面が出ている箇所の方が多いので、アイゼンは必要ないが、氷結したところもあり注意を要する。登り詰めたところに「見晴らし小屋」という吹きぬけの建物があった。

三頭山
三頭山
一旦下り、また急な登りとなる。北面の所々に登山道と書かれた案内が現れるが、凍結しており、完備された「ぶなの路」を辿る。東峰には立派な見晴らし台があった。東側の展望が開け御前山・大岳などが望まれた。三角点と山頂標識を越え、御堂峠という鞍部に達する。そこからひと登りした所が、中央峰で三頭山の最高地点であった。

山頂は小広場になっており、木の台も幾つか並べられていた。北側の眺望は素晴らしく、奥多摩の重畳とした山々が連なっていた。西側は条件が良ければ富士山や三ツ峠山も望めるとのことだが、生憎それほどの視界はなかった。

休憩した後、西峰を目指し、鶴峠の方に下山にかかるが、「都民の森の管轄外」の案内があり、地図を確認する。山頂に戻り三頭大滝への標識に従う。奇しくも三ツ峠山・三頭山と同じ日に三つの頂きを持つ山に登ることになったが、三頭山の西峰には登ることができなかった。

三頭大滝
三頭大滝
冬枯れの快適な「ぶなの路」を下り、ムシカリ峠に着く。ここからは谷沿いの道となる。整備された道だが石の道で、凍結に注意しながら下る。青緑色の分厚い氷で完全に氷結した三頭大滝は、水量の多さや水の勢いを感じさせ、迫力満点であった。ここからは平坦な観光者用の木のチップが播かれた道となる。「都民の森」などの紹介から観光地化が進んでいると考えていたが、想像していた以上に山深いところであった。

車の所に戻る。時間が遅いので大岳山には行かず、陣場山に立ち寄って、明日の大山を目指すことにする。陣場山を選んだ理由は、相互リンクを張って戴いている「陣場山からの便り」の陣場山を一度訪ねてみたいと考えたからである。数馬側から甲武トンネルを抜け上野原に出る。県道で和田峠に着く。和田峠には茶店と大きな駐車場があった。茶店には沢山の椅子が並べられていたが、私が着いた時は既に閉まっていた。

【陣場山】
30分で山頂に立てるとの記述があったので、ヘッデンとカメラのみで出かける。植林帯の急な階段を登ると東側の展望が開ける。緩やかな登りを進むと前方に残雪の斜面が現れる。木の階段をひと登りすると山頂の一角に着き、建物が現れる。

陣場山
陣場山
陣場山は展望の山であった。360度遮るもののない山頂は、広い草原で店屋が幾つか有り、西側の茶屋には展望のため沢山の椅子が並べられていた。「陣場山からの便り」の大森さんは百名山最後の山として自宅から富士山を目指されたが、こうしてこの地に立ってみると、その気持ちも理解できるような気になる。残念ながら直ぐに暗闇が訪れ、近くに望まれていた生藤山も見えなくなってしまった。街に灯かりが点り、ヘッデンを点けて下山する。

国道を渡り「五感の湯」に浸かる。相模湖から県道を通り伊勢原に抜け、ヤビツ峠を目指す。ヤビツ峠に22時頃到着したが、風雪状態で路面も真っ白になっていた。ここで仮眠するのは諦め、適当な仮眠場所を探す。

途中の見晴台はアベックが多いので、大山に廻るがここは観光地で駐車料金1000円などの看板もある。地図を見直すと、日向に伊勢原青年の家の記載があるのでそちらに廻る。青年の家の林道の奥に、大きな駐車場があったので、ここで仮眠をとる。

一日中しっかり行動し、温泉にも入っていたので、グッスリ睡眠することができた。


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