釈迦ヶ岳(鈴鹿)

大陰から国見・御在所・雨乞方面
大陰から国見・御在所・雨乞方面

【日 時】2000年 4月 2日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】釈迦ヶ岳(1092m)
【山 域】三重
【ルート】 (10:50)朝明渓谷--(12:00)庵座の滝--(13:00)庵座谷上部--
(15:00)釈迦ヶ岳--(16:00)ハト峰--(17:00)朝明渓谷
【所要時間】6時間10分
【メンバー 】二人




母の葬儀後、少し体調を崩し気味で、体調回復のため久々に出かける。家から40分で朝明渓谷駐車場に到着。十数台の車が駐車している。

庵座の滝
庵座の滝
椿の咲く道を過ぎ、小さな峠を乗越し、谷に降りる。人気のないバンガローを抜け、谷の遡行に入る。このコースは以前に来たことがあるが、この時期は初めてである。幾つかの突堤を捲き道をとりながら遡行する。やがて道は左岸を大きく捲く。視界が開けると前方の高みに、庵座の滝が落ちている。いつもは通過していた滝壷を覗いてみる。水量も高さも立派な滝であった。水飛沫が当たるので、少し下流で休憩する。

滝を捲くような形で急なガレ場となる。一個所砕けかかった石段があった。踏み落してしまうところであったが、事無きを得た(後続に家内がいた)。快適な谷の遡行が続く。谷の山側に雪が現れ始めるが、水の流れる谷の真ん中には雪はない。土石の堆積した危なっかしい鉄の砂防ダムの右岸を通過する。二股から、雪が多くなるが、なるべく谷中を通る。取っ付きの下で一服する。家内は「釈迦ヶ岳に登ることはお母さんの供養になるね」と言っていた。

大陰
大陰
スパッツを着装する。ロープも現れ直登ぎみになる。遅咲きのマンサクが咲いている。一登りするとガレ場に出て眺望が一気に広がる。釈迦ヶ岳を特徴づける大陰が目の前に迫る。振り返れば国見・御在所が望まれた。雨乞はまだ雪の中といった状態である。ここからはロープの張られた岩場と矮小木の中の急な道となる。久しぶりの登山で私は快適に一気に登ってしまった。ピークで暫く待って心配になった頃、家内は少し疲れた様子でユックリ登ってくる。横の草付きでも登山者が寛いでいるようで、話し声が聞こえてくる。ピークからは平野部の視界も開ける。八風射撃場の砲声が聞こえる。

一服した後、釈迦ヶ岳山頂に向かう。寛いでいた男2女1の登山者に「庵座谷から来たのか」と問われ、答える。雪は意外と多く、稜部には大きな雪屁も張り出していた。家内もこの山には一度登っているが、その記憶はないとのこと。山頂はチョットしたこんもりした所にあり、雪のため以前来た時の面影はない。

猫岳
猫岳
帰路は猫岳・ハト峰コースとする。西に向かいなだらかな丘を登る。左にジャンダルムのような大陰を見ながら、締まった雪を快適に下る。家内はこの下りでシタタカに尻餅を付いてしまったとのことであった。猫岳への登りに掛かると、鳥が木を突つく音が聞こえた。家内は鳥を見つけカメラに納めようとした。かなり大柄な鳥であったとのこと。猫岳から大陰の眺望を期待していたが、平面的になってしまい、途中で見た時の迫力はなかった。ここからは本日のコースのほぼ全貌が望まれた。

若干の登り返しはあるがここからはほぼ下りとなる。途中、燕岳を思わせる岩場帯もあった。下の方は雪も少なくなり、ハト峰に寄っていく。家内はハト峰に来たことも憶えがない様子であった。林道に降りる。まだネコヤナギが咲いていた。旧道分岐には新しい碑が建っていた。砂防ダムの展示公園を通過する。馬酔木の小粒な花が咲き始めていた。駐車場は私の車のみになっていた。


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