猿ヶ馬場山

猿ヶ馬場山
猿ヶ馬場山

【日 時】2000年 4月30日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】猿ヶ馬場山(1827m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (5:00)44の1杭--(6:00)藪の中--(7:00)上部林道上ピーク--(8:15)帰雲岳?--
(9:00)見晴らし台--(10:00)猿ヶ馬場山山頂(10:45)--(12:00)帰雲岳の下--
(12:50)上部林道--(14:00)44の1杭
【所要時間】9時間00分
【メンバー 】単独




前夜、2台ほど車が林道奥まで入ったようだ。また昨日、天羽峠など精力的にルートを調べていた富山の若い人もここから出発するようだ。切り開きを10mほど進むと、いきなり藪になってしまう。暫く進むと林道からの道が横切る。植林帯の南に、良く踏まれた道があり、ヤレヤレと一安心するが、植林帯が切れると、猛烈な藪となる。赤布は高い位置にあり、雪のない状態では体力を消耗する。自分の背丈を越える太い根曲がり竹と、1時間ほど格闘し、休憩する。

大きな木の間のルート
大きな木の間のルート
暫く藪漕ぎを続けると、少しずつ雪が現れ、歩きやすくなる。前方に林道が現れホッとし、小用を足していると、何処からか人が現れた。林道を歩いてきたとの事で、5時30分に出発したそうだ。後からまた一人登ってきた。これから上にはハッキリした赤布がないので、林道をそのまま進み、私と一人は雪が着いている所から取っ付いた。ステップを切るより地肌が出ている部分を選んだ方が楽であった。稜線から少し外れたところに出たので、高みを目指す。ひと登りで、トレースの走る稜線にでる。一服していたら、富山の若い人が登ってきた。彼は林道のノリを乗り越して来たようであった。先行するもう一人は、そのまま林道を進み、右に赤布がある所から谷に取っ付いたようであった。林道から三者三様に取っ付いたが、この辺りの雪の着き具合が、この山の成否となると思われた。

いきなり急登の荒々しいルートとなる。ひと登りした所からは、大きな木が現れ、傾斜も緩やかになる。雪も締り快適な登行となる。木の間から目指す猿ヶ馬場も望まれるようになる。振返れば、白山・笈・大笠が望まれる。急坂を登りきった所が帰雲岳だったようだ。平原になった奥にパラボラとバーアンテナが装備された建屋があった。

白山
白山
方向を東に取り、少し降るが、また急な登りになる。猿ヶ馬場から南に連なる御前岳などが望まれる。一旦見晴らしの良いポイントに出る。近そうに見えるが、まだ1時間はかかりそうだ。緩やかで長いルートをひたすら辿る。ツガ系の木が目だって多くなる。山頂の一角に出るところで先行者と行き交う。頂部は広く平らで、西端から東端まで行かねばならなかった。山頂に標識のようなものは無かった。東側が開け、御岳・乗鞍・北アが望まれ北側には眼前の籾糠山、天羽峠、人形山など重々たる山々が連なっていた。先ほどから望まれていた白山はその名の通り真っ白であった。北に連なる三方崩・三方岩・笈・大笠・大門なども雪深そうであった。家内に電話する。


笈方向
笈方向


富山の若者と、後続の方と「笈」談義となる。後続の方は「笈」に3年連続して挑戦したが今年も駄目だったとのことであった。一度は「大笠」と「笈」の間にテンパッたが駄目だったとのことで、今年は「三方岩」辺りが雪深く退散したとのことであった。いつまでも見飽きない景色であったが、午後からは崩れるとの天気予報であったので、早々に下りに掛かる。途中見晴らしの良い所で二人の登山者に出会う。彼らはお宮の谷を遡行してきたとの事であったが、私にそのルートの知識がなく、話しがかみ合わない。帰路も長く、登り返しが無くなるところで休憩する。

フキノトウ
フキノトウ
帰りは右ルートで林道に降りる。林道まで赤布がシッカリ付いていたが、少々藪っぽい。午後の雪は解けかかっているので林道も歩きにくい。尾根との出会いまでの林道は雪が多く、長く感じられた。ここからは地道の部分が多く、道端のフキノトウ・スミレ・サンショウ・コブシなどをカメラに収めながら道草を楽しむ。


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