和名倉山(白石山)・大岳山

和名倉山(白石山)
和名倉山(白石山)

【日 時】2000年 5月27日(土)
【天 候】晴れ時々曇り一時雨
【山 名】和名倉山(白石山)(2036m)・大岳山(1266m)
【山 域】埼玉・東京
【ルート】 (5:20)一ノ瀬キャンプ場--(6:15)ムジナの巣--(6:45)ダテノ沢--(7:25)午王院平--
(7:30)山の神土--(8:30)西仙波--(9:25)吹上の頭--(9:55)川又分岐--
(10:30)和名倉山山頂(10:45)--(12:10)焼小屋頭--(13:15)リンノ峰--
(13:45)午王院平--(14:50)一ノ瀬キャンプ場(15:20)==
(16:45)大タワ登山口--(17:50)大岳山--(19:00)大タワ登山口
【所要時間】9時間30分・2時間15分
【メンバー 】単独




朝起きてみると、向かいに駐車していた車の人が、テントから起き出し、食事の支度をしていた。キャンプ場の駐車場の傍に、十数戸のバンガローがあり、その中にトイレと炊事場もあった。パンとサンドイッチを頬張り出発する。

車道を歩き、前夜確認していた民家の横の将監峠の案内に従う。ここから先は車は進入出来なかったが、将監小屋まで管理者用の車道が続いていた。七つ石尾根を辿るつもりでいたが、ハッキリした標識がなくそのまま行き過ぎる。

暫く進むとムジナの巣という水場があった。地図を確認し、七つ石尾根の入口を通過してしまった事に気が付く。かなり来てしまったことを知り、戻る気にはならずそのまま車道を進む。ダテノ沢で一服し、出発すると、女性の単独行の人がダブルストックで勢い良く登ってきた。

大菩薩嶺の背後に富士山
大菩薩嶺の背後に富士山
平坦な車道を暫く進むと、将監小屋と将監峠の分岐になる。やっと山道となり、切り開きのある将監峠に出る。午王院平に着くと、三ノ瀬の標識があり、七つ石尾根のルートを確認する。朝早くにも拘わらず、二人の登山者に出会う。将監小屋の宿泊者なのか?

山の神土分岐からは主脈から外れ、道は細くなり気持ちも引き締まる。斜めに登りながらの刈り払いされた笹薮となる。地図に案内にあるような、手強い笹ではない。暫く進むと良く踏まれた道となる。薮を抜けた辺りで休憩していると、先程の女性の単独行が勢い良く通過していった。(行動を伴にはしなかったが、中高年の彼女は健脚であった。)

笹原
笹原
明るく開けた獣道が交錯する笹原が広がり、雲取山・飛龍山など奥多摩の山々が望まれる。南西斜面は強い風が吹き上がり、帽子を飛ばされてしまった。南の方角を見やれば、富士山が大菩薩嶺の背後にスッキリと顔を出した。

リンノ峰を左に捲き仙波ノタル。この辺りも笹原帯である。道は意外と平坦であるが、やがて手強い石楠花の道となる。開花の時期に当たり心を和ませる。一時間ほど登り、ピークで一休みしょうと考えていたら先の女性の単独行が休んでいた。少し先にも見通しよいピークがあったので、ここで休憩する。地図を確認し、西仙波あたりと確認する。東仙波山南面の、立ち枯れの木と、獣道の走る笹原が、見事である。

東仙波山手前の下りでは目指す和名倉山が望まれ、まだまだ距離があることを再認識する。東仙波山からは進路を北に変更する。林立する潅木の間を降りると、開けたヌタ場のような疎林帯となり快適な登行となる。焼小屋頭を通過すると、少し岩の混じるアップダウンとなる。吹上の頭を左に捲き、白い岩を左に見るとまた森林帯の中に入る。一服する。

和名倉山山頂
和名倉山山頂
この辺りから足元にワイヤーロープが散在する。二人組の下山者と出会う。落雷跡のような、白化した木草の八百平を通過する。動物の頭部の白骨も見られる。川又分岐の標識はあるが、川又への道には赤布はなかった。少し登り、二瀬分岐から90度右に曲がる。シラベの森の中に、伐採跡のように大きく開けた所に出る。本には草地との紹介であったが、季節が早いのか、緑は全くなかった。もう一度開けた所に出ると、将監小屋からきたという数十人の団体に出会った。鬱蒼とした森の中に入る。倒木を乗り越え山頂に到達する。

暗い森を切り開いたのみの山頂は、二等三角点があるのみで、眺望は全くなかった。森の中には倒れ込んだ木が周りを取り囲んでいた。6時間以上は覚悟していたが、往路5時間弱の快適な登行であった。難路と紹介のあった山頂付近も綺麗な道となっていた。山頂で写真を撮っていると先の単独行がやってきた。新潟の人で昨日は、200名山達成の四国の72才の山仲間のお祝いに、茅ヶ岳に登ってきたとのことであった。300名山中250山位登っているとのことであった。

石楠花
石楠花
帰路、山頂付近で単独行に出会う。和名倉山で出会ったのは、以上4組の登山者のみであった。南西の風が強くなり、往路で見えていた富士山も見えなくなってしまった。予想通り天候も下り坂にさしかかり、山の神土では雨もポツリポツリ降り始めた。新潟の人は笠取岳にも行くつもりだったようだが、雨のため諦めたようだ。帰路は午王院平から七つ尾根を降りる。林道からの入口を確かめたが、標識が見にくく、これでは往路の時、注意しながらも発見出来なかったことも肯けた。帰路も長い行程で、ヘトヘトでキャンプ場に戻り、次の大岳山に向かった。

奥多摩、弁天橋を右折し、鋸山林道に入る。途中、林道を歩いている下山者に「この道を降りると何処に出るのか」と聞かれた。大タワで、出発の準備をしていたら、御前山方面から、一輪台車で降りてくる人がいた。避難小屋の落書きされたペンキを落す作業をしてきたとのことであった。少し行くべきか迷ったが、この人の「明日は必ず雨」との言葉で16:45出発。

大岳山山頂
大岳山山頂
すぐ下山者と出会い「こんばんは」と挨拶される。分岐を右に進む。平坦な尾根の道に乗る。植林と自然林の混じる道で、和名倉山の疲れはなく、快適に歩が進む。登りにかかる起点で休憩する。所々にシロヤシロの花びらが落ている。岩の混じる急坂となる。一気に登ると、開かれた山頂に出た。端正な山容の御前山が望まれた。

あがっていた雨がまた降り出し、日没近くで暗くなったきたので帰路を急ぐ。19:00大タワ着。奥多摩のモエギの湯に入る。700円。帰路、奥多摩湖辺りから雨となり、柳沢峠ではさらに霧がかかった。雨の中、富沢道の駅で仮眠をとり、清水から東名で帰宅。


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