大笠山

大笠山
大笠山

【日 時】2000年 6月 3日(土)
【天 候】曇り時々晴れ一時雨
【山 名】大笠山(1822m)
【山 域】石川・富山
【ルート】 (5:10)桂橋登山口--(7:10)桧の大木--(8:30)1522ピーク奥--
(9:00)避難小屋平--(10:15)大笠山山頂(10:40)--
(11:40)1522ピーク--(13:10)桧の大木--(14:00)桂橋登山口
【所要時間】8時間50分
【メンバー 】単独




週末の予報では北部の天気が良くなるとのことで、富山・石川・岐阜県境の山に向かう。22時自宅出発、2時に桂湖湖畔の駐車場に着き、仮眠する。この辺りは人形山登山の時、調査済みで、湖畔にはキャンプ施設が完備している。朝、つり客の駐車で目覚める。桂橋の登山口まで移動する。道路脇の山麓にはウツギの花が満開であった。

つり橋を渡り、いきなり梯子の登りとなる。登りきって暫く両側が落ちている細い尾根道となる。雪が付いていればこの辺りは慎重を要するところだ。尾根を右にトラバースぎみに登る。谷を挟んだ稜線の上に雪を抱いた山が望まれる。一時間ほど右に谷音を聞きながら急坂をのぼる。一服する。

タムシバと笈ヶ岳
タムシバと笈ヶ岳
どんよりとした空模様である。更に1時間程、急な坂を登ると右に桧の大木が現れる。休憩後、暫く登ると稜線に乗り、1522ピークが望まれる。雪や水溜りが多くなり、スパッツを装着する。天候はイマイチである。笈ヶ岳の稜線が見え隠れする。傾斜がやや緩む。一面の雪の斜面に出ると、ルートファインディングに手間取り、1522ピークが遠くに感じられる。ピークには四角に囲われた木組みの椅子があった。前方にも小高い雪原があり、そこにはテントが張られていた。私の足音に気付き二人が出てきた。大笠山に登ったあと笈ヶ岳に向かったが薮が立ってしまっていたので、すぐに退散してきたとのことであった。

雪原に出ると次の夏道を発見するのに苦労する。南面(左)にルートが設定されているケースが多く、枕木の階段になっていた。アップダウンが続き、見晴らしのよいピークでは、大笠、笈、大門、猿ヶ丸などが望まれた。タムシバとシャクナゲが咲き乱れ、気持ちを和ませる。

避難小屋
避難小屋
辛い登りを登ると、ハッと目の前に避難小屋が現われた。小さいが新しい綺麗な建物であった。中にはシュラフやザックがあり、4〜5人程泊まれそうであった。小屋の上部は、雪渓を左にトラバースする必要があった。堅雪であまり斜度がなくても滑りやすい状態で緊張する。雪渓の上のガラ場にトラロープがあった。小屋から稜線には、すぐに到着すると思っていたが、枕木の階段となり、遠くに感じられた。

稜線は雪原となっており、山頂への道も判りにくいかった。小高い高みが山頂であったが、笹の道の赤布を発見するのに時間を要した。ガスが掛かり期待していた眺望はなかった。一等三角点、山頂標識など賑々しい山頂であった。笈ヶ岳への踏み跡を辿ったが、すぐにモーレツな薮に阻まれた。残雪はタップリあるが、この藪の状態では、行き着くまでにかなり体力を消耗してしまう。笈ヶ岳はやはり期間限定の山であった。暫く居たが、雷も聞こえ天候は下り坂の様相になった。

山桜 石楠花
山桜
石楠花
帰路、1時間程の所で雨となった。雨に打たれたシャクナゲが瑞々しい。1522ピークで単独行に会う。日帰りの軽装であった。新潟からきた人でルートファインディングに手間取り、道が見つからず迷ってしまったとのことであった。雨がふってきたので引き返そうと思っていたとのこと。まだ時間があり折角来たのだから登ってきたらと勧める。2時くらいまで行動するとのこと。少し下ると単独登山者と出会う。重装備でカメラの3脚も担いでいる。

イワカガミ
イワカガミ
下りも長く感じられる。一気の下りとなり、我ながらよく登ってきたと感じられた。車のところに戻ると、一挙に雨が降り出した。新潟の人は大丈夫かと思われた。桂湖のビジターセンターを訪れる。雨宿りも兼ねたつもりだが、雨脚は衰えない。ビジターセンターの倉庫には、真新しいカヌーがあったが、ここで国体が行われるのだろうか?人形山の時利用した、五箇山国民宿舎の温泉に入る。平から利賀村に抜け、国道から百瀬に入る。登山口に車を停め仮眠する。


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