御岳

王滝頂上から御岳
王滝頂上から御岳

【日 時】2000年 6月25日(日)
【天 候】曇り一時雨
【山 名】御岳(3067m)
【山 域】長野・岐阜
【ルート】 (8:15)田の原登山口--(9:10)八合目下--(10:05)九合目--
(11:00)王滝頂上--(12:00)剣ヶ峰山頂(13:00)--(14:30)八合目石室--
(15:05)田の原登山口
【所要時間】6時間50分
【メンバー 】四人




4時にMZ氏宅に集合予定であったが、A・TZ車が道に迷い、5時の出発になった。起床した3時頃は雷が混じる、激しい雨であったので集合した時に、中止にするか、近くの低山にしようという案もあった。が、折角集まったので、山はダメモトでドライブがてら、予定通り御嶽を目指すことになった。MZ氏宅に車を駐車する。一宮/中央高速/中津川/国道19号/木曽福島と繋ぎ、田の原登山口に着いたのが8時であった。

田の原大社 権現大社
田の原大社
権現大社
空模様は曇りで霧がかかっていたが、雨は降っていなかった。暫くは、広い平坦な道で、雨後であったが下草が衣服に付かず、雨具なしで進むことができた。山岳宗教の盛んな修験者の道らしく、立派な社が現れる。道は枕木の階段道となる。高山らしくツガ系の木が混じる。A氏は快調に進む。50分程のところに社があり休憩する。

運転してきたMZ氏は荷物が多いので分担する。この辺りから森林限界となる。八合目石室を左に見ながら、這い松と岩の混じる道となる。道も徐々に急になる。雪渓の取っ付きで休憩する。

夏道の所々に雪が付いているが、明瞭なステップが切られており、アイゼンの必要はない。雪渓を抜けた上部で下山者が何やら私達の登って来る方向を観察していた。振り返って見ると、雷鳥がいた。

八合目石室 雪渓
八合目石室
雪渓
上方にホテルのような山小屋が、霧の中に見え隠れするが、なかなか到着しない。山小屋まで5〜10分程のところで雨が降り出した。強い雨で急いで雨具を着装する。雨具の準備はしていたが、あまりにも急な雨で、着るのに手間取る。全員、雨具を着た時には、すでに雨は小降りになっていた。朝の豪雨からして、今まで雨に打たれなかった事が不思議なくらいであった。

王滝頂上小屋は、まだ閉まっており、改築のため小さな重機などが入って作業していた。小屋の周りは作業者がいたので、小屋から少し先の鞍部で休憩する。前方に螺旋状のモニュメントと羅漢の像が、その上には岩場の中にチベットのラサを思わせる剣が峰の山頂小屋が現われた。西風に乗って鼻を付く硫黄の匂いが漂い、活火山であることを再認識する。

十分休養を取った後、最後の登りに掛かる。幾組の登山者と行き交う。流石に天下の名山で、山開け前であるが、意外と多くの人が山に入っている。一時的に青空も顔を出し、暑くなった。前方に小屋が見えているが、空気が薄くなり思っているほど歩は進まない。剣が峰山頂小屋に達し、最後の階段が辛く感じられた。

剣が峰社 剣が峰山頂小屋
剣が峰社
剣が峰山頂小屋
山頂には大きく立派な社があった。三角点には側面に覆いが掛けられていた。方向案内板もあったが、山名の表記に幾つか間違いがあり、ガッカリした。霧のため眺望はなく、一時的に一の池・二の池・二の池小屋が見える程度で、時間の経過と伴に視界は失われていった。乾杯や記念写真などで一時間くらい山頂で寛いだ後、下山に掛かる。

王滝山頂を越え、雪渓上部までは、霧で視界はなかった。雪渓をグリセード・シリセードで少し楽しむ。この辺りから晴れ間も見え出す。八合石室で休憩する。振り返れば、登ってきた残雪の山稜が望まれ溜飲をなでおろす。また、駐車場付近の三笠山なども望まれ、御嶽の裾野の広がりの一端を垣間見る。梅雨の真っ只中で、山行中、殆ど雨に会わなかったのは、全く幸運であった。同行したMZ氏、A氏、TZ氏は初登頂であった。

帰路、パソコンにデジカメのデータを転送しようとしたが、車の揺れのためオペレーションが思うに任せず、そのうちデジカメが電池切れになってしまった。デジカメのデータはWEB上で取り交わすことにしてもらった。どこか喫茶店で寛ぐつもりでいたが、中津川付近ではまたもや激しい雨となった。

快晴の冬、私の住む東海地方からハッキリと判別できる山は御嶽と恵那山である。独立峰で大きな山容の御嶽は乗鞍と同様、何処からでも識別できる山でもある。御嶽はこれで4回目の登山となり、今回の田の原からの王滝コースは初めてであった。残念ながら、何れの山行も視界には恵まれていない。


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