有明山

有明山
有明山

【日 時】2000年 9月 2日(土)
【天 候】晴れ一時雨
【山 名】有明山(2268m)
【山 域】長野
【ルート】 (7:10)温泉橋駐車場--(7:35)ヘリポート登山口--(8:10)四合目--
(11:10)有明山山頂(11:40)--(13:10)四合目--(14:00)温泉橋駐車場
【所要時間】6時間50分
【メンバー 】二人


中央アの越百・南駒ヶ岳に向かう予定であったが、中津川ICからR19に入ると坂下辺りから車が進まなくなった。南木曽で交通事故があり、通行止めと電光掲示板に表示されていた。暫く待っていたが、動く様子もないので、中央アは諦め、急遽、有明富士を目指す。

中房温泉は以前、燕岳の時来たことがある。松本盆地では晴れていたが、中房川沿いに入ると雨になった。温泉橋の駐車場に着いたのが午前3時、仮眠する。遅く着いたので7時頃まで寝る。

朝、起きてみると雨がショボついていた。隣の車の人も起き出して身支度を始める。山形ナンバーで大きなザックである。
ヘリポート登山口 安曇野の平原
ヘリポート登山口
安曇野の平原
山渓のアルペンガイドの記述に従い温泉橋を渡っ左に折れ、燕岳登山口に進む。どうもおかしいと思い 本を読み返すと、出発点が中房温泉バス停になっていた。タクシーの運転者さんに聞くと温泉橋の左の駐車場からのルートは荒れており、有明荘のヘリポートからがシッカリした登山道になっているという。温泉橋を渡り有明荘の手前のヘリポートと書かれたロープを潜り登山口に着く。30分ロス。登山口には登山届けのボックスがあり、傍にはオニユリが迎えてくれた。

笹原の中をひと登りし、平坦な道を進むと三段の滝の標識あり。やがて所々にロープがある桧林の急登となる。山道脇が笹から石楠花に変化し、林相シラビソ・コメツガの自然林に変わる。鬱蒼とした大木の中に4合の標石が現れ、山頂まで1.9Kの標識がある。休憩。登山者が一人上がってくる。

ここから右に折れ暫くアップダウン。雨が少し強くなる。落石注意の数メートルの涸れ沢のようなところを通過。急登を詰めると岩が露出する北側が開ける。右に進むとロープと針金の岩場が現れ前方に有明山の稜線が初めて顔を出す。岩場を下って登り返す。この辺りが一番の難所。稜線に達すると八合石標があり西風がやや強い。安曇野の平原が木の間から望まれる。稜線脇は細いが手強そうな木が密度濃く茂っていた。絨毯のような落ち葉の快適な道を進む。
大天井岳 中岳の祠
大天井岳
中岳の祠
北峰山頂には祠があった。心配していた雨はうそのようにあがり、日差しが強い。東側に黄金色の安曇野の展望が開ける。高瀬川がその中を縦断している。長閑な風景である。中岳まで200M。途中三角点あり。岩場を通過し祠のある中岳。本日はここまで。岩のテーブルで昼食を摂りながら展望を楽しむ。表銀座の連嶺の中でも大天井岳が目の前に聳え、特徴的だ。私の目では燕山荘の分解能はない。三角点で寛いでいた登山者と、晴れて良かった事を確認し合う。

4合石を過ぎて、強めの雨になった。登山口のオニユリが瑞々しい。花は全くないが、登山者は私以外一人のみ。南ア深南の森林を思わせる静かな山であった。

穂高温泉に浸る。明日の爺ヶ岳のため、大町に移動する。食料を購入し、扇沢手前の爺ヶ岳登山口で仮眠する。


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