爺ヶ岳

爺ヶ岳
爺ヶ岳

【日 時】2000年 9月 3日(日)
【天 候】曇り後晴れ
【山 名】爺ヶ岳(2670m)
【山 域】長野
【ルート】 (5:30)爺ヶ岳登山口--(8:55)種池山荘--(9:55)爺ヶ岳山頂--
--(10:35)種池山荘--(13:05)爺ヶ岳登山口
【所要時間】7時間35分
【メンバー 】二人


夜間、雨でかなり冷え込んだ。まだまだ暑い日が続くとの予報であったので防寒対策はしていない。朝起きてみると、雨は上がっていたが、雲の流れは速い。数十台の車が駐車しており山に入っている人の多さが偲ばれる。
扇沢と針の木岳 雪渓
扇沢と針の木岳
雪渓
調理パンを詰め込み出発。登山口には1時間ほどやや急登の案内はあるが、昨日の有明山に比べれば、道もよく斜度も少ない。柏原新道は利用者も多く、整備された道であった。モミジ坂をひと登りすれば扇沢の展望が開ける。扇沢ステーションの下には高原ホテルの赤い屋根が見える。針の木岳や蓮華岳が 朝日に輝いているが、これから向かう爺方面は雲が掛かっている。

ベンチの標識からは平坦で長い道が続く。幾組かの団体の下山者と行き交う。私が本日最初の登山者とのこと。ケルンの標識を過ぎる。対岸の山には雪渓が残り、木々は青々としている。紅葉にはまだまだである。道脇には黄色いキリンソウはずっと咲いていた。

開けた谷のようなところに出ると扇沢から針の木岳や蓮華岳の稜線まで望まれる。針の木雪渓は、6月に登った時に比較すると、小さく縮退している。この辺りではお花畑で、ヨツバシオガマやミヤマキンバイなどが咲いていた。なだらかな道であるが、かなり高度を稼いでいることを認識する。相変わらず針の木側は青空であるが、向かう方向には雲が掛かっている。

視界が利かない雲に入ると直ぐに種池山荘に着いた。山荘の周辺は綺麗なお花畑でウサギギク・フウロなどが咲いていた。一服していると、この小屋からピストンした軽装の下山者が来た。稜線は風が強そうな様子であった。

平坦な道を暫く進む。北側の斜面に出ると猛烈な風が吹き上がっていた。ふと見ると足元に、雷鳥が2羽現れた。カメラをズームを倍にしても小さいので近くに寄るが逃げていく気配もない。
何の花? 何の実?
何の花?
何の実?
なるべく稜線の南側を選んで進むが、道は南峰の北斜面を捲いて居るため、山頂直下では否応なく風に晒される。何とか南峰に達する。山頂には標識と大きなケルンが3つほどあった。携帯で家に電話する。視界がなく、強風のため、北峰には行く気にはならず、下山する。このような条件下でも、鹿島槍など人気コースで、行き交う人は多かった。

先日デジカメを亡くし、急遽、安物を買ったが、昨日・今日はその試し撮りの日となった。お花畑では多くの写真を撮ったが出来栄えはどうであろうか。日曜日にも拘わらず、多くの登山者が登ってくる。途中、小雨もあったが、登山口に降り立った時は、また暑い日差しが待っていた。

着換えがてら大町の町営風呂に浸る。風呂から出たときは、爺ヶ岳はスッキリと晴れていた。信濃大町は今年3度来たことになるが、この町にくるだけでも、山の雰囲気が感じられる。


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