医王山・白木峰

白木峰
白木峰

【日 時】2000年10月 8日(日)
【天 候】曇り
【山 名】医王山(939m)・白木峰(1596m)
【山 域】石川・富山・岐阜
【ルート】 (6:10)夕霧峠--(6:35)奥医王山--(8:10)夕霧峠==
(10:00)白木峰登山口--(10:40)白木峰--(11:40)白木峰登山口
【所要時間】2時間00分・1時間40分
【メンバー 】単独


月夜の中、夕暮峠の展望施設からは金沢と福光の街の灯が望まれた。ウトウトと睡眠に入った頃、車が停まり、何やら奇態な音がした。立ち去る様子もないので起きだして見ると、反射望遠鏡を組み立てていた。「すいません、起こしてしまいました」と言われたが、眠気マナコで何も即答できない。何をしているのか判別したので、また仮眠に入る。天文観測に格好の場所のようで、時間的に月もなく、望遠鏡はオリオンの方向を指していた。

朝方起きてみると、望遠鏡にはシートが被せられ、脇にはテントも張られていた。身支度を整え準備をしていると、彼も起き出し、テントや望遠鏡を収納し出す。夜間の走行で気付かなかったが、奥医王山の登山口から見上峠方面は通行止めとなっていた。

赤い朝日が、福光側の山からあがった。曇り勝ちで本日の天候は下り気味の様子であった。木の階段の急坂を登るにつれ、辺りの景観が判明してくる。東側はスキー場の大らかな景観で峠までリフトが上がっている。見返りの大杉では西側の展望も開ける。峠から北には岩場の露出してところも望まれる。

平坦な道を暫く進み、少し下ると「神龍の池」の標識がある。道からはずれ10Mほど進むと鬱蒼とした森に囲まれた池があった。元に戻り、開けたところに奥医王山まで10分の標識がある。緩やかな道を進むと山頂に出る。
神龍の池 奥医王山
神龍の池
奥医王山
青い屋根の祠、コンクリートのケルン、一等三角点、鉄の展望櫓など賑やかな山頂であった。櫓に登り眺望を楽しむ。立山らしい高山が判別できる程度で、辺りの山は何ひとつ判らなかった。案内板には色々なコースが記載されており、この山が如何に親しまれているかが想像できる。

車のところに戻る。見下峠方面は通行できないので、未踏の三百名山、白木峰を目指す。荘川から、利賀村を通過し国道471号線を辿り、庵谷に入る。21世紀の森から白木峰への林道に入る。ゲートがあり、トイレのある駐車場の空いているところに駐車する。

ススキが揺れ、金剛堂山の山頂付近は雲が流れ、尾根は風が強そうであった。急坂をひと登りすると、車道に出る。車道を数メートル進むとコンクリートの階段がある。尾根の上の木の階段の急坂になる。左に青い屋根の避難小屋が望まれる。再び車道に出る。

山頂の平原の一角に出る。Hのマークが書かれた、ヘリポートの脇を進む。電波施設は見当たらない。木道の分岐となるが、風が強く小白木峰は諦める。東からの横殴りの風でバランスを崩しそうになる。ガスの流れも速い。山頂には大きな看板と石造りのテーブルがあった。テーブルの風下でひと息入れる。
草紅葉 避難小屋
草紅葉
避難小屋
時々晴れ間から辺りの様子を伺う。草紅葉に山の紅葉が加わり、平原は秋そのものであった。それほど期待していなかったが、これほどの草紅葉を見たのは始めてであった。ガスのため太陽の光が少なかったのは残念であるが、遥か彼方まで紅葉に染まり、山頂直下で暫し佇んでしまった。

風を避け避難小屋に道を採る。車道で帰るが、多くの登山者とすれ違う。奥目に駐車したのが気に掛かる。人気の山のようで子供や若い人が意外と多い。案の定、駐車場は車で溢れていた。直ぐに駐車場を離れ21世紀の森で食事とする。

高山に抜け東海自動車道で帰ろうと考えたが、471号線はガケ崩れのため通行できなかった。砺波に出て北陸自動車道で帰路に就く。


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