風越山

台ヶ峰と御岳
台ヶ峰と御岳

【日 時】2000年10月21日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】風越山(1598m)
【山 域】長野
【ルート】 (12:00)才児==(13:00)尾尻平(おしっぺ)==
(13:40)登山口--(15:40)風越山--(17:00)登山口
【所要時間】3時間20分
【メンバー 】単独


金曜は雨であったが、土日は晴れるとの天気予報。南駒ヶ岳か越百山は日曜に登り、土曜日は近くの風越山か台ヶ峰に登る予定で出発する。木曽三河公園から堤防沿いの河川敷は、一面、アキノセイタカアワダチソウである。秋の到来を告げる、この黄色い花を見ると私は脅威を感じてしまう。ところどころに残存しているススキや雑草も、この黄色の軍団に駆逐されてしまいそうである。

羽島から高速に乗り、中津川で降りる。国道19号を北に走らせる。糸瀬山や三の沢を前衛に南駒などの中央アルプスがハッキリ望まれる。風越山の紅葉は見頃のようであった。上松の街に入り木曽川に掛かる橋を渡り、赤沢自然の森の案内に従い、暫く進む。才児の石標に従い右折。九十折を登り才児に入る。右折し、川を越えた所が登山口との本の紹介に従う。

家畜でも飼っているような家が右にある。道は車が通過できるダート道で、すぐに「関係者以外立ち入り禁止」の標識が道路の真中にある。車を停め出発する。ダート道をそのまま進むと水源施設がありその先に道はなかった。すこし戻り植林用の道があったのでその道を進む。道は途絶えるが、植林の中の茨っぽい踏み後を暫く辿ってみるが、明瞭な踏み跡はなかった。

このルートは諦め、尾尻平(オシッペ)から台ヶ峰の上部まで車道があるとの本の記述に従う。峠を越え、東大天文台への道を左に見ながら、尾尻平(オシッペ)への道に入るが、すぐに入山禁止の標識に出会う。この山は諦め、もう一つの予定の風越山に向かう。

19号線から上松に戻り、滑川を渡る手前で左折、町営のホテルの道に入る。川の上流に進み、小中学校を過ぎ、右に降り、橋を渡る。木曽古道の標識も散見する。道なりに進むとハッキリした山道になる。東野へは抜けられないとの案内がある。大きく右に曲がり最高地点に達した辺りに、登山口の標識がある。
カヤト中の木 紅葉
カヤト中の木
紅葉
山頂まで1.28Kの案内がある。松系の植林帯を進む。一気の急登りである。雨上がりで表面は乾いているが、下土が濡れているため非常に滑りやすい。木草を掴むと、茨であった。指先に痛みが走り鮮血が出る。辺りの草木を見回すと茨が多い。

林相が次第に自然林になるにつれ、茨も無くなる。10M単位の案内標識(1.2、1、820、650)が現れるが、急登で展望のないせいか、その距離は長く感じられる。山頂まで650Mの標識を過ぎると展望の利く、ススキの原のカヤトに出る。

身の丈ほどのススキを掻き分けながらの行進となる。リンドウやマツムシソウが咲いている。振り返ると、箱庭のような上松の街の後ろに、先ほど挑戦した台ヶ峰があった。その背後に御岳が大きなスカイラインを抱いて乗鞍と繋がっていた。北アルプスも槍の穂先まで望まれた。南には木曽川を挟み、2コブの糸瀬山があった。

更にひと登りすると、前方に、目指す風越山の一角が望まれる。ススキの原の中に一本の木が秋色に輝いていた。やや傾斜は緩み、林とカヤトの接点を道は続く。登り詰めた所が広場になっており、ここから林の中の道となり、視界はなくなる。平坦な道となり、大きな立ち枯れの杉が目に付く。小屋からのルートと出会い、山頂直前でも東側からのルートに出会う。木の間から木曽駒・宝剣の岩稜が望まれる。滑川の川音を聞きながら少し進むと、「風越山1598」の古びたプレートが現れる。二等三角点があるのみで山稜の途中といった面持ちである。中央アルプスが木の間から見え隠れするので、展望を得ようと三の沢岳へ続くルートを進むが、直ぐに背丈を越える笹薮となる。
山頂 マツムシソウ
山頂
マツムシソウ
休むには勝れない場所で、カヤト頂部の広場まで引き返し、休憩となる。寝転びながら黄色に色づいた木を見上げる。枯れたススキで覆われた道も滑りやすく、2〜3度シリモチをつく。秋の西日は暮れるのが早く、17時に車のところに着いたときは夕暮れが迫っていた。

上松の駅の案内所で台ヶ峰のルートについて尋ねたところ丁寧に説明してくれた。才児からはハッキリした登山道が存在し、和合や尾尻平からの車道は規制されているとのことであった。

寝覚めの床ホテルの風呂に入る。コンビニではオニギリ類が売り切れで、パンを購入。翌日の越百登山のため、登山口の標識を辿り、伊奈川沿いに車を進める。ゲートのある所の駐車場で仮眠する。


囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる