越百山

仙涯嶺・南駒ヶ岳
仙涯嶺・南駒ヶ岳

【日 時】2000年10月22日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】越百山(2613m)
【山 域】長野
【ルート】 (6:00)駐車場--(7:20)下の水場--(9:30)上の水場--
(10:20)越百小屋--(11:00)越百山--(12:00)仙涯嶺--
(13:00)越百山--(16:40)駐車場
【所要時間】10時間40分
【メンバー 】単独


駐車場には10台ほどの車が停まっていたが、仮眠をとっている車はなかった。朝、食欲はなく、コンビニで買ったパンと牛乳を食べ出発する。ゲートの右側を通り、橋を渡り、右折する。真っ直ぐ行けば、木曽殿越まで6時間の標識がある。車道に掛かる橋を右岸・左岸に渡る。左に導水施設を見る。ダート道になる。腹の調子が勝れないのでユックリ歩く。2KMの標識を左に見、直ぐに南駒ヶ岳8.5K・越百山6.5Kの看板の分岐に到着する。南駒か越百するか迷っていたが、体調もイマイチなので越百山に向かう。

右に黒い鉄パイプの砂防ダムを見て、直ぐに壊れた小屋がある。少し登ったところに「下の水場」がある。チョロチョロと水が出ている。電光を切りながらひと登りすると「下のコル」に到着する。紅葉前線はこの辺りまで降りてきている。鬱蒼としたツガ系の常緑樹の大木の道となる。「X合目」標識や「須原 越百」標識に加え、「シャクナゲの背」「ちょっとの平」「オコジョの平」の標識もあり賑やかな出迎えである。昨日の風越山に比較すると極端な急登はなく、よく手入れされた道である。マイペースで登行を続けていると体調も戻ってきた。南駒ヶ岳への尾根が望まれる。御岳はひと時、雲の上に顔を出した。単独行が下山してきた。
小屋から越百山 稜線から越百山
小屋から越百山
稜線から越百山
「上の水場」は常水の表記通り、谷の水場で登山道から少し離れたところまで降りる必要がある。本日は水は十分持っているので必要なし。谷音を聞きながら針葉樹の森の急坂を快調に登る。山頂まで2時間、須原まで6時間の七合目の標識がある。

栃福山捲き道の案内に従うと、やがて下りになる。前方に赤い屋根の小屋が見えてきた。越百小屋の前に出、南駒ヶ岳と越百山の展望が開けた。南駒の岩峰と越百の白砂が印象的だ。屋根には布団が干されていた。小屋主は休んでいた様子であった。

少し下って、急坂となる。南側がガレた所を通過する。葉の落ちたダケカンバと針葉林の中を抜けると這松の低木帯となる。時折、冷たい西風に乗ってガスが吹き上げる。

山頂には「越百山」と書かれた大きな標識と三角点があった。ヘルメットをした人が現れ、風を避けるため大岩の陰に身を潜めた。三々五々人が集まり食事を始めた。東側は穏やかに晴れ渡り、南アルプスの鋸・甲斐駒・仙丈・北・間ノなどのジャイアントが雲上に出ていた。なだらかな南越百や烏帽子からの尾根も望まれる。大きな南駒と仙涯嶺のピークの間は切り立った花崗岩の鞍部が望まれる。

簡単に食事を済ませ、仙涯嶺に向かう。白砂の道を通過すると、下りとなり、4人の登山者と出会う。ピークを2つほど越えたところで、写真を撮っていると、ガスり始めた。

仙涯嶺では、冷たい西風も強くなり視界も十数Mの状況になった。昨日の風越山の経験で日没は17時で16時位には林道に降りていることが望ましい。時間は12時で、本日は午後遅くなって崩れるという予報であった。南駒までは1時間弱で、残念な気持ちもあったが、引き返すことにした。
針葉林 紅葉
針葉林
紅葉
稜線の風は冷たく、手袋とアノラックを着込む。越百小屋の主の話によると、「20日に雪が降ったが、この一両日の陽気で解けてしまった。もういつ雪が降ってもおかしくない」とのことであった。いよいよ山は冬山の季節になった。

帰路も長く感じられたが、足に負担を掛けないようユックリ降りる。「上の水場」で先の4人のパーティが寛いでいた。針葉林が多い山であるが、麓になるほど紅葉が美しい。

車のところに戻ると、車は3台になっていた。フォレスパの湯に入り帰途に就く。

本日は家内も曽爾に下調べに行ったそうだが、渋滞で大変だったそうである。


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