野登山・鳩ヶ峰・鬼ヶ牙

鳩ヶ峰
鳩ヶ峰

【日 時】2000年12月16日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】野登山(852m)・鳩ヶ峰(710m)・鬼ヶ牙(XXXm)
【山 域】三重
【ルート】 (11:20)上野(12:20)==(12:50)野登寺下--(13:30)三角点--
(14:20)鳩ヶ峰--(15:30)野登寺下==
(16:00)石水渓バンガロー上--(16:30)鬼ヶ牙--(17:10)石水渓バンガロー上
【所要時間】2時間40分・1時間10分
【メンバー 】単独


遅い出発になったため、鈴鹿南部の山にする。最近知った鈴鹿百山に挙がっている「鳩ヶ峰」を目指す。「鳩ヶ峰」は野登山の東に位置する双子峰である。ガイドマップと「鈴鹿の山と谷」を参考に麓の上野からの登頂を目指す。

小岐須から上野の集落に入るが道が多く、ガイドマップにある点線の道が判らない。少し高みに戻り、東海自然道から適当に歩き出す。植林の中を暫く歩くと谷川が流れていた。右岸・左岸とも道が通っていた。右岸の道を辿るが小さなコンクリートで堰き止められた水源施設があるところで行き止まりであった。左岸の道も辿ったが直ぐに踏み後が薄れたので、上野から登ることは諦めた。

車のところに戻り、石水渓へ抜ける道を探す。ゴルフ場へ行く途中で右折し、採石工場の方へ進む。工場の敷地に入り行き止まりになるかと思えたがそのまま道は坂本に続いていた。峠を越えたところに「コーヒーでも飲んでいきませんか」という夢創庵の看板があった。夢創庵と言えば、野登山に登った時、こんな所に家があると驚いたころだ。犬がここから付いて来て、楽しい登山になった。舗装された狭い道を進むと降りてくる車や下山者と出会う。夢創庵はかなりの高度に位置していた。道は野登山のアンテナ施設まで伸びていたが、アンテナの見える辺りに車を駐車し歩き出す。

右、野登寺参道という標識に従う。平坦な地道の車道を進めば駐車場に出る。少し登り野登寺に出る。以前来た時と比較して、寺は荒れていた。鐘付き堂や本堂は傾いており、廻りの大木も切られているものがあった。本堂のテラスの日溜りで夫婦連れが食事を摂っていた。右の脇道を辿り、アンテナ施設に到着する。施設の廻りを一周するが、見晴らしの利くところはない。先日の雪は解けかかっている。
麓から野登山・鳩ヶ峰 野登寺
麓から野登山・鳩ヶ峰
野登寺
車道を下り南の三角点に進む。平坦な車道を進むと、広場と三角点分岐になる。アンテナ施設の右脇を進むと国見石がありその10Mほど先に二等三角点があった。眺望はアンテナ施設よりましだが、イマひとつである。

元来た道を戻り、国見の広場に進む。ここからの眺望はまずまずで、向いの入道ヶ岳や鎌ヶ岳など鈴鹿の主脈が望まれる。東方の下方にこれから目指す「鳩ヶ峰」の双子峰が望まれる。

ネットがあり道があるか心配されたが、丁度登ってきた人がおり尋ねる「鳩ヶ峰に登られたんですか」。「まどからは真っ直ぐ登って行けばいい。登り切ったその先の東峰が山頂。40分くらい。帰りがシンドイ」との応えが帰ってきた。ネットを潜り下りとなる。笹が身の丈ほどの高さになるが、直ぐに明るい冬枯れの潅木帯になる。「まど」まで快適に下る。「まど」は小岐須と上野の分岐点で目指す「鳩ヶ峰」の方向「庄内」は難路となっている。

枝打ちされた植林であるが取っ付付近は茨が多い。茨帯をなんとか通過すると一気の急坂となる。踏み後程度だが、ほぼ尾根沿いにテープが続いており、上部になるほど判りやすくなる。頂部からは平坦な道になり、東峰までは快適な歩行となる。

少し切り開きになった山頂からは石灰採掘現場が北からも南からも迫っていた。麓から眺めた時、採掘で痛ましい姿を晒しているのは野登山ではなく「鳩ヶ峰」であることを初めて知った。山頂からは上野方面にもテープが続いていたが、上野からこの道を辿るのは難しいと感じた。

元来たルートを戻る。アンテナ施設下からそのまま車道を進む。宮指路・犬返しの剣・仙ヶ岳・ピナクルなどの景観を楽しみながら車のところに戻る。
鬼が牙 麓から鬼が牙
鬼が牙
麓から鬼が牙
石水渓に向かう。途中、夢創庵には一台車が停まっていた。バンガローの先に車を停め歩き出す。セト谷入り口には「鬼が牙登山口」という黄色いイセ山の会のプレートがあった。プレートには「瀬戸橋からも登山口があり、初心者でも登れます」と書かれていた。

谷は涸れ谷で水音はなかった。入り口付近が判りにくいが、一気に登っていくと考えれば間違いない。石の階段やロープも現れる。やや左にトラバース風に進み水溜まりを越えるると、開けた所に出る。仙ヶ岳から南に伸びる山並みが迫る。松の混じる赤土の道を進むと、岩場の上の鬼が牙南峰に出る。目前に岩壁が落ち、本日登った野登山のアンテナが望まれた。迫力あるピナクル群の背後に仙ヶ岳が聳えていた。明星ヶ岳・雨引山・亀山方面の平地など、もう少し眺めていたかったが夕闇が迫っていた。ヘッデンを準備し下山する。


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