雲仙普賢岳

雲仙普賢岳と平成火口
雲仙普賢岳と平成火口

【日 時】2000年12月31日(日)
【天 候】霧のち晴
【山 名】雲仙普賢岳(1359m)
【山 域】長崎
【ルート】 (8:30)平和公園==(10:00)出島==(11:00)グラバー邸==(13:00)めがね橋==
(15:30)山頂駅--(16:05)普賢岳--(17:00)山頂駅==
(17:45)雲仙温泉(18:20)==(19:30)島原の宿
【所要時間】1時間30分
【メンバー 】二人


午前中曇りで昼から晴れとの予報。宿の駐車場に車を停めて、午前中、長崎を廻る。市電の回数券を買って平和公園・爆心地跡・出島・大浦天主堂・グラバー邸・眼鏡橋を巡る。国道251/57で小浜・雲仙に入り有料道路で仁田峠に着く。有料道路は一方通行で周遊コースとなっている。駐車場には寒風が吹いてロープウェイ終着の妙見岳山頂駅付近はガスで覆われていた。登山服に着替えロープウェイに乗る。

「晴れれば遠く阿蘇山などが望まれるのですが、本日は生憎、雲仙名物の霧の為、展望できません。」との音声案内が虚しく流れていた。駅付近はガスで他の観光客は登って行こうとしない。最終便を確認し、整備された階段をひと登りするとおみくじ箱がありその上の展望台に登る。視界は全く無い。
仁田峠 普賢岳山頂
仁田峠
普賢岳山頂
稜線を北に辿ると鳥居が現れ妙見神社があった。妙見岳山頂はこの背後だがパスし先を急ぐ。徐々に下り道となり帰路が心配になる。西風が強くなり木々には霧氷が付いている。平坦な道を暫く進み少し登りになったところに国見岳との分岐に着く。此処からは一気の下りとなる。木の階段で道はハッキリしているが時間と視界が無いため緊張する。下りきって暫く進むと紅葉茶屋に出る。

此処からは火山状の石が点在する急な山道となる。風が強く辺りの木には霧氷が付着する状態となる。ススキのような下草の生えるところに出ると上部に大岩が現れた。その先にも道は続いていたが直ぐにゲートがありこの先通行禁止になっていた。傍には、普賢岳の噴火の碑があった。大岩を登ると普賢岳の標識があった。風が強く風下の岩陰からなんとか山頂写真を撮り帰路に就く。

少し下ると突然視界が開けた。強風が霧を吹き飛ばしてしまったようだ。妙見岳の2つのピークの間に西日が落ちようとしている。霧氷に覆われた木々を麓に配した大きな国見岳も現れた。
山頂付近の霧氷 フェリーから普賢岳
山頂付近の霧氷
フェリーから普賢岳
往路は五里夢中であったが帰路は快適な歩行となった。紅葉茶屋から稜線への登り返しも普賢岳方面を振り返りながらの楽しいものとなった。普賢岳の背後には、未だに白い煙を強風に靡かせ更に標高のある平成火口が望まれた。山全体からみると普賢岳は途中の岩場にすぎない。妙見岳から続く稜線と普賢岳の間は大きな裂け目となっていた。平成火口からは所々に白い煙を立てた赤茶けた斜面が有明海に落ちていた。

西日に照らされた稜線上の霧氷は鮮やかであった。海の眺望も得られるかと、展望台にあがったが夕闇が迫りおぼろげに輪郭が見える程度であった。展望台で写真を撮っているとロープウェイの人が手招きをしていた。どうやら山に残っているのは私達のみのようで慌てて駅に駆け込む。大晦日で関係職員の人も店じまいの様子で一緒に乗り込む。

車のところに戻り、雲仙の共同浴場(100円)に入る。冷えた体にはよい湯加減であった。島原の宿に泊る。


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