高隈山

高隈山
高隈山

【日 時】2001年 1月 2日(火)
【天 候】雨のち晴
【山 名】高隈山(1237m)
【山 域】鹿児島
【ルート】 (11:20)猿が城キャンプ場--(13:15)スマン峠入口--(14:15)スマン峠--
(15:10)大篦柄山頂--(15:55)スマン峠--(16:45)スマン峠入口--
(18:30)猿が城キャンプ場==(20:00)財宝温泉(21:00)==(21:40)ホテル太平温泉
【所要時間】7時間10分
【メンバー 】二人


朝起きてみると、発電所の上のドン詰まりのところで仮眠していた。猿が城キャンプ場への道は発電所横の細い道であった。キャンプ場へ着くが、道路の先にゲートがあり、「この先は車も人も通行禁止」との標識がある。「人も」通行禁止との文字に家内が反応して、別のルートに廻ることに変更する。

九州百峰に案内のある東側からの林道を目指す。高峰を通り高隈ダムから林道に入る。入口に「大篦柄岳登山口まで2K」の標識がある。ガタガタの細い林道を進む。「2K」の標識が現れるが道が二手に分かれている。本に案内のある峰越林道を少し進むが道は荒れ様が酷くなる。カーブのところに車が一台停まっていた。そこから先に進むことは困難と判断し「2K」の分岐に引き返す。

今度は右の林道を進む。林道は高度を上げて行くのでこの道が登山口まで行くと感じるが、道は山腹を捲くように反対側に出てしまった。それでも何時かは登山口らしいものが現れるだろうと先に進むと道は下りだした。この林道も諦めて、来た道を戻っていると、ワゴン車が登ってきた。鹿児島から来た親子の様子で大の柄岳に登りに来たが、私達と同じようにこの林道に入ってしまったとのことであった。山は目の前にあるのだが、登山口が判らない。

この辺りの地図を携行していなかったので案内書に従い、また、猿ヶ城キャンプ場に戻ることにした。

高峰を通過するとき「大篦柄岳登山口」の標識が目に止まった。民家のおじいさんに道を聞く。先の垂桜から登山口がある様子であったが要領を得なかったので、やはり猿ヶ城キャンプ場に戻ることにした。おじいさんの話では「大篦柄」は怖い山とのことであった。

猿ヶ城キャンプ場に車を停める。空模様も怪しく遅い出発になってしまった。「人も通行禁止」とあるので危ないと感じた場合は引き返すことにして出発。ゲート前に行って見ると、詳細な迂回登山道などの地図が貼ってあった。朝はここまで来ずに判断してしまった。地図を良く見ると私達が辿った少し先に登山道が通じていた。東側の林道からは「2K」の分岐を左に進み、カーブ辺りに登山口があるようだ。停まっていた車は登山者の物であったかもしれない。また垂桜から登山口も明記されていた。
麓から高隈山 取水口付近の河床
麓から高隈山
取水口付近の河床
猿ヶ城キャンプ場からのルートは所要時間がかかる。キャンプ場ゲートから発電取水口ゲートまでは通行禁止と書かれていた。林道は舗装されているが下地が抉られている箇所があった。車の走行はできないことは明らかであった。猿ヶ城渓谷は大きな露岩が峰をなしていた。発電取水口ゲートまで30分。

白山林道との分岐まで40分。ここからダート道になる。スマン峠入口の途中で雨が降り出し、途中の小屋で雨具を着装する。スマン峠入口まで意外と時間が掛かった。スマン峠入口にはオフロード車が停まっていた。一体どの林道から来たのであろうか?ここで休憩する。やっと山の麓に来た感じだ。

山道になる。完全な雨登山となり、木の葉から雫が零れ下の雨具も装着したのが正解であった。緩やかな傾斜を登っていると、単独行の下山者が現れた。同じ東海地方の愛知県から来た人で入口のオフロード車は彼の所有であった。白山林道から土地の人に聞きながらスマン峠入口まで来たそうだ。明日は開門岳に向かう予定とのこと。山はスマン峠までが急との情報を得る。

道は言葉通り岩の混じる急坂になった。稜線に近づくと風音も大きくなった。スマン峠はベンチがあり休憩する。大の柄岳まで1時間の標識がある。ここからは潅木のトンネルの平坦な道となる。心配していた稜線上の風はこの潅木が全て吸収するため快適な歩行となる。一旦開けたところに出るが視界は全く無い。左に捲きながら高度を上げ小篦柄岳の取っ付きに着く。「大篦柄岳」まで20分、スマン峠まで20分の標識があり丁度中間点の様だ。
スマン峠 雨の帰路
スマン峠
雨の帰路
若干のアップダウンの後、急坂になる。この山は急坂=>平坦=>急坂=>平坦続く。何度か繰り返した後、風の吹き荒ぶ開けたところに出る。稜線から離れたところに山頂はあった。晴れていればさぞかし展望が良いだろうと思われる山頂は霧を運んだ強い西風が吹き上がっていた。そそくさと山頂標識をカメラに収め帰路に就く。

日没が近いので、スマン峠入口に5時までに降りることを目標にする。西風が強くなり天候は回復方向に向かっている様子であった。帰路は楽にスマン峠まで達する。スマン峠入口に着いた時は雨もあがり雨具を脱ぐ。白山林道分岐でヘッデンを準備する。

取水口のゲート辺りでは暗くなったが、空はスッカリ晴れた。とうやら一番天候の条件の悪い時間帯に登っていたようだ。月齢は1/4程度だが月光は強く開けたところではヘッデンなしで歩ける。無事キャンプ場到着。コンビニで夕食を摂り、垂水の財宝温泉に浸る。鹿屋の太平温泉ホテルに泊り、深夜までコインランドリーで連日の洗濯物を処理する。


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