甫与志岳

甫与志岳から岸良方面
甫与志岳から岸良方面

【日 時】2001年 1月 3日(水)
【天 候】
【山 名】甫与志岳(968m)
【山 域】鹿児島
【ルート】 (11:00)登山口--(12:00)甫与志岳山頂--(13:15)登山口==
(18:00)青島宿
【所要時間】2時間15分
【メンバー 】二人


昨晩は遅くまで洗濯していたので朝食を摂り、ユックリ宿を出る。宿の人から道を聞いていたのですんなり高山(こうやま)にはいる。高山からも川沿いに進むと岸良の標識が現れる。道路なりに進むと山頂付近がモッコリした高い山が現れ、あれが目指す山と思われた。甫与志岳登山口の案内板が道路脇にあり、林道に入る。2.5K付近から荒れた道路になるとの案内であったが、昨日の高隈山の道路から比較すると全く問題ない道路であった。甫与志岳登山口は車が3〜4台駐車できるほどの広さであった。

脇に駐車して出発しようとしていると、軽トラが来て「いまからわたしも登ります」と言っていた。植林帯を抜け少し谷沿いに進み谷の左岸に渡る。鬱蒼とした南国の常緑樹に囲まれ、直射日光が遮られる。冬支度で出発したが、汗が出てくる。対岸の山には日が当たり高く感じられる。立ち枯れの木が現われると蔽っていた木も無くなり視界が開ける。山頂部は高さ2Mほどの大きな岩になっていた。大岩を左に捲くと山頂になる。上から何やら話し声が聞こえていたが、別コースから来た夫婦連れが休んでいた。山頂は広い岩のテーブルになっていた。
麓から甫与志岳 河床
麓から甫与志岳
河床
視界は360度の展望であったが黄砂の影響か遠望はきかない。太平洋に南国の太陽が映えている。西風が強く岩陰で昼食を摂っていると、登山口の軽トラの人がアーミー服で「速いですね」と声を掛けながら登ってきた。地元の高山の人でこれが初登りで、辺りの山を紹介してもらった。

昨日の高隈山は北に盆地の対面に屹立していた。桜島は高隈山の陰になって見えないが、晴れていれば開門岳や遠く屋久島まで望めるとのことであった。東のアンテナ施設の山頂に伸びる稜線は茨状のヤブになっていて5時間は掛かるそうで、廃道化しつつあるそうだ。薄っすらとした都井岬へのスカイラインが霞の中に消えいた。夫婦連れは今からもうひとつ九州百名山の稲尾山に向かうとのことであった。百名山など山の話に花が咲いたが、我々も双石山を目指していたので下山することにした。
山頂から高山方面 フロントガラスの前のみかん
山頂から高山方面
フロントガラスの前のみかん
先に地元の人が降りて行ったがアッと言う間に姿が消えた。南国の陽気を浴びて、快適に下る。車のところに戻り、驚いた。フロントガラスの前にみかんが3個置かれていた。思いもよらないプレゼントに感謝する。

青島の宿に予約を入れ宮崎方面を目指す。意外に距離があり双石山は明日にする。夕暮れ時青島に到着する。


囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる