砂山・笠・ネコ

砂山の縦走路から竜ヶ岳を望む
砂山の縦走路から竜ヶ岳を望む

【日 時】2001年 1月28日(日)
【天 候】
【山 名】砂山(497m)・笠(547m)・ネコ(620m)
【山 域】三重
【ルート】 (10:40)宇賀渓駐車場--(11:30)砂山--(12:30)長尾滝--
(13:30)宇賀渓駐車場==(14:20)鳥居道駐車場--(15:10)笠--
(15:50)ネコ--(16:50)鳥居道駐車場
【所要時間】2時間50分・2時間30分
【メンバー 】単独


週はじめ風邪を引きかけ、風邪薬を飲んだ。一応風邪は避けられたが、今度は胃の調子が悪くなり、睡眠不足に陥った。土曜日は雨になったので、医者と車の買い替えに出かける。胃の薬が効いたのか熟睡できた。日曜日は快晴との予報であったが、雲の多いどんよりとした空模様となった。体調もそれほど良い感じがしないので手近な砂山に出かける。

ユックリ出発したので、宇賀渓発10:40となった。駐車場には意外にも多くの人が山に入っているのか二十台くらいの車があった。

出店脇に砂山まで1.2k、長尾滝まで3.0kの標識がある。アスファルトの道を登りキャンプ場を抜ける。木の階段道の急坂となる。自然散策道で綺麗に整備されている。雪は無く、気温は高く早春のような感じである。ひと登りして峠のようなところに出、尾根道と散策道に分かれ、尾根道を辿る。左に整備された散策道を見ながら、やや細めの道となる。崩れた箇所も有るがシッカリした道である。ひと登りすると石標のような岩の立つ岩場の砂山に出る。白砂の花崗岩の対面に竜ヶ岳が真白に聳えている。歩き出しはノドに痛みを感じ心配していた体調もどこかに吹き飛んでしまった。

この辺りから数cmほどの雪道となる。ひと登りで峠のようなところに出る。トレースは全く無いが平坦で快適な歩行となる。途中、眺望の良い岩場がありカメラに収める。

長尾滝と石榑峠の分岐への下りは急坂となる。雪の付いていない落ち葉の道は滑りやすく、強か尻餅をつく。昨日の雨で水量の増した滑りやすい河床を渡る。夫婦連れが登って来た。本日初めての登山者であった。鉄梯子を降り、長尾滝に降り立つ。滝をカメラに収め休憩する。
砂山 長尾滝
砂山
長尾滝
昨日の雨と雪解けで水量の多目の沢を快適に下る。捲き道となり五階滝を通過する。この辺りから雪は全く無くなる。魚止めの滝付近の橋を渡り竜ヶ岳の東口の登山口に着く。林業関係者であろうか、一仕事終えた様子で車に乗り込んでいた。(ここまで車で乗り入れるには宇賀渓の車止めを越えてくる必要がある。)宇賀渓の駐車場に戻る。

まだ時間もタップリあるので、湯ノ山に向かい、笠・ネコを目指す。お腹も空いたので途中で昼飯を摂っていると、鳥居道駐車場14:20出発となった。

車でゴッタがえしている希望荘の前の道を川沿いに進む。ここから風越峠を越え朝明渓までは東海自然道となっており、木の階段の整備された道となる。入口で通行止めとなっているが、アスファルトの道もかなり上まで伸びている。

砂防ダムを高捲き状に進み、谷を2〜3度渡り左岸を登り始める。谷の水量が意外に多く感じられる。峠が近く感じられる平坦な道に差し掛かると右側に黄色いイセ愛山会の「笠」の標識が現われる。

道はヤブっぽくなるが、ハッキリしている。ひと登りすると矢印で「笠」「ネコ」を示す標識が現われる。右の「笠」の方に進む。踏み後程度の道となる。紙テープなどの目印を拾いながら進む。細い緑葉樹で視界は無いが開けた感じの道を進む。右に植林帯をみながら緩やかなアップダウンを繰り返し、ひと登りしたところが「笠」であった。辺りは潅木で、視界は無く、なんの変哲も無いピークで山頂標識が無ければ通り過ぎてしまいそうなところであった。

元来た分岐に戻り「ネコ」を目指す。一気の急坂となるが、道は相変わらず踏み後程度で多めのテープを頼りに進む。右にトラバース気味に曲がる辺りから雪が現われ始める。平坦な道となり風越峠からの道が有るものと期待していたが、それらしい道はない。テープを追っていくと切られた木が道を塞いで、岩場があった。ふと見上げると、大きな反射板があった。傍に「ネコ最高点620」の標識がある。この辺りで眺望の効く唯一の場所のようであった。東側が開け平野部と伊勢湾が望まれた。

案内では三角点はこの先になる。反射板周辺のヤブを抜けると暗い鬱蒼とした林になり、テープも疎らになる。雪も混じり踏み跡の判別が難しくなるが、目指す三角点は近いはずで目星をつけ進む。倒木で塞がれたところから数メートル進むと切り開かわれた三角点があった。ここも眺望はなく、三角点とイセ愛山会の黄色い山頂標識があった。
笠 ネコ
ネコ
暫く寛いだ後、帰路に向かう。このルートは殆どが薄い道で帰路の方が注意を要する。1〜2度道を外れたが、東海自然道に出てホッとする。時間も遅いので風越峠には取りやめにする。

この辺りは南コブも含めると面白い山行になるかもしれない。早春のような気温で雪の鈴鹿の主脈を眺める良い低山巡りとなった。笠・ネコでは登山者に全く会わず静かな日溜り山行であった。


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