ツエノ峰

千枚田とツエノ峰
千枚田とツエノ峰

【日 時】2001年 2月24日(土)
【天 候】
【山 名】ツエノ峰(644m)
【山 域】三重
【ルート】 (12:00)パラグライダー駐車場--(12:30)ツエノ峰--
(13:00)パラグライダー駐車場
【所要時間】1時間
【メンバー 】二人


母と父の遺骨を引取りに三重県南牟婁郡紀和町に出掛ける。そのついでに故郷の山の一つであるツエノ峰に登る予定であった。私が暮らしていた当時、熊野と尾鷲の間の鉄道が繋がっておらず、この辺りは陸の孤島であった。名古屋より大阪に出る方が便が良かったほどである。

6時30分頃発って紀和町に着いたのが10時30分で約4時間掛かった。海山では車が家に突っ込んでいる事故を見かけた。気温が高いせいか、海に近い矢の川峠などでは霧が発生していた。

寺で用を済ませる。板屋の鉱山資料館の横を抜け川を渡る。以前、粉砕された鉱石屑が野積みされていた場所に車を入れると後ろから車がやって来て立ち去るよう促された。鉱山資料館に戻り、ツエノ峰のルートを教えてもらう。

小・中学校のある小栗須・大栗須を抜け田平子(たびらこ)峠に着く。ここから林道に入る。途中分岐があるがツエノ峰林道を辿る。荒れ気味だが上に行くと整地されているところもある。急坂を登りきるとアンテナ施設の建つところに出る。平坦で見晴らしが良くなる。暫く進むとパラグライダー発進用に緑の網ネットで整地されたところに着く。その先にも道は続いていたが急で狭そうだったのでここに駐車する。
山頂 千枚田
山頂
千枚田
景観は素晴らしく、対面に一族山や丸山が、眼下には箱庭のような紀和町の街が望まれた。空は曇り勝ちだが雨の心配はなさそうだった。だが、気温が高く冬装備では暑そうであった。

身支度を整え出発。山林の所有者は京都の人との標杭がある。道は二手に分かれるが左に進む。植林帯の中で見通しは利かない。工事中の様子で少し登るとショベルカーが道を塞いでいた。家内はユックリしたペースで登ってくる。道は直ぐに植林帯の中で行き止まりになっていた。この先、山頂まで伸ばす予定なのだろうか?

道が途切れてしまったので稜線に上がってみる。稜線沿いにケーブルが走って、その真下に踏み跡やテープが続いていた。直ぐに小さなアンテナ施設に出会う。

暗い植林帯を進むと急なヤブっぽい道となる。テープは過不足なくあり、迷う心配はない。ひと登りすると傾斜が緩みイノシシのヌタ場のようなところを通過する。予想した通り気温が高く汗だくになった。

山頂は桧の植林帯の中で眺望は全く無い。三十数年前この山に登った時は、山頂には木は無く眼下に紀和町の街が望まれたが、その間に木が生長してしまったようである。辺りを少し動いてみたが見晴らしの良いポイントはなかった。ユックリ昼食を摂り写真を撮って帰途に就く。

アンテナ施設からケーブル沿いに伝って下っていくと、直接、車のところに出た。良く見ると駐車した登り口にテープがあった。
白梅 紅梅
白梅
紅梅
丸山の千枚田を見物する。私が住んでいた当時はどこにでもある風景だったが、現在このような田園風景を目にすることはない。

途中、白梅・紅梅を写真に収め、道路脇の無人青空市場でミカンを購入する。御浜海岸に出て砂浜の波打ち際でミカンを食べる。翌日、熊野の御浜海岸では「ジャリンピック」が行われる予定で準備作業がなされていた。

帰りも4時間近く掛けて家路に着く。本日は9時間近く車に乗っていたことになる。温泉に浸かってユックリ寛ぐ。


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