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【日 時】 | 2001年 4月15日(日) |
【天 候】 | 晴れ |
【山 名】 | 左門岳(1223m)・ドウの天井(敗退) |
【山 域】 | 岐阜 |
【ルート】 |
(6:00)林道終点--(7:00)上部林道交差点--(7:40)村界尾根稜線-- (8:35)左門岳山頂(8:50)--(10:05)上部林道交差点--(11:05)林道終点== (11:45)発電所ゲート--(13:40)上部揚水発電所--(16:35)発電所ゲート |
【所要時間】 | 5時間05分・4時間50分 |
【メンバー 】 | 単独 |
いろりのAK氏から左門岳に登ってきたというメールを受け取った。メールにはルートと解説付きの地形図が添付されていた。 家内の母の通院の補助を済ませて上大須ダム左岸奥の車道の終点に着いたのが前日22:00だった。ここで仮眠を取り6:00に出発する。 熊出没の看板と明神滝までの「こうち自然歩道」の案内板がある。河内谷の河原を進むが歩道はまだ整備されておらず渡渉を2〜3度繰り返し、2股に着く。右岸を見れば階段がある。AK氏の解説図によればこの階段を登ってはいけないと記述している。有り難い指摘である。 よく踏まれた道で木の橋が所々に掛かり明るい谷の遡行になる。フキノトウが出迎えてくれ、ネコヤナギや新芽も綻び川音に新緑が鮮やかである。河床を離れピンクの布を追いながら右岸を暫く進む。左岸の木に3〜4回ピンクの布が捲かれたところがある。この手前から右岸の一気の登りとなり谷から離れる。太陽が照りつけ汗が噴出す。ジグザクに登り詰めたところで一服する。 振り返れば「ドウの天井」が望まれ、山頂へ伸びる雪道が山腹を横切っていた。目指す方向には稜線の小ピークが近くに望まれ、右手に高いポイントがあり林道もその方角に向かってた。AK氏の地形図が無けれは大いに迷うところであった。 林道と交差してからテープが切れ、雑倒木帯となる。切り口が新しく最近伐採された様子であった。雑木が混じる急斜面の倒木帯をやっとの思いで稜線に達する。息をつきながら辺りを見廻すとイワカガミの群落があった。展望が開け真っ白な能郷白山と前衛のイソクラのピラミッドが飛び込んできた。対面には根尾東谷からの尾根ルートが伸び、眼下には雪の付いた谷ルートが1160ピークの鞍部につきあがっていた。
小さなアップダウンの後、雪の斜面の鞍部を抜け、笹原を越え山頂に達する。山頂付近は雪で覆われていたが深さは50CM程度であろうか。辺りは疎林で見晴らしはそれ程ではない。左門岳の方向に切り開きがある。平家・滝波方面は木の間越しに見える程度であった。AK氏の案内図のおかげであっけなく山頂に到達してしまった。 帰路は撮影タイムとなる。1160ピークからの下りでカモシカが現われる。初めてカモシカをカメラに収める。稜線には焚き火の跡があり、倒雑木の切り口が新しく、南斜面全体が最近伐採されたようであった。稜線に達するには夏でも使えそうな良いルートだったが、これから植林でもなされる様子であった。965ピークを確認する。戻るが降り口が判らず、適当に下る。少し難渋するが桃色テープも直ぐに見つかる。 登りでの休憩ポイントで一服する。二股まで快適に下り、明神滝を見物する。時間もあるので「ドウの天井」に向かうことにする。本に紹介のある明神滝からの遡行コースは滝を見て私にはムリと判断する。車のところに戻ると車が数台停まっていた。
2時間掛けて上部揚水発電所に達する。トンネルの出口が雪で埋まっていた。最初のトンネルは上部が開けていたので通過できたが、次のトンネルは雪が詰まっていた。暫く雪と格闘したが、シャリバテ・体力ギレ・気力ギレ・時間ギレの為、退却となった。家に帰ってHP「奥美濃の秘境・板取村川浦」から「ドウの天井」を検索すると、揚水発電所を通過しないルートあることが判った。 揚水発電所は山の窪地を利用し、コンクリートアーチ式の大規模なもので落差を生かしたものであった。 久しぶりに長時間の歩行となり不覚にも足にマメを作ってしまい、薄墨桜見物はパスし、家路に就く。今回初めてこの山域に入ったが、静かな山行が愉しめそうなところであった。最後に左門岳の情報を提供して頂いたAK氏のご好意に感謝します。
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