小白山

小白山
小白山

【日 時】2001年 4月21日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】小白山(1609m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (8:20)俵谷林道始点--(9:10)第二砂防ダム上--(10:05)稜線--
(10:50)1393mジャンクピーク--(11:40)小白山--
(12:50)1226mピーク--(13:50)第二砂防ダム上--(14:40)俵谷林道始点
【所要時間】6時間20分
【メンバー 】単独


前週も左門岳でお世話になったいろりのAK氏の山行記録を参考に小白山に向かう。小白山は三百名山の野伏山の南に位置する。北峰から本峰に至る稜線の状態が悪いため、東から直接本峰に達するルートを選択する。

家を5時30分に出発し東海北陸高速を使う。白鳥で降りると、雪山が飛びこんできた。桧峠を越え石徹を抜け川下に下る。釣り人が多い。小谷堂に入ると右に「俵谷林道」と書かれた白杭を発見する。林道を進むと直ぐに崩壊箇所が現われる。車を停め出発しようとすると上方でカモシカが慌てて逃げていった。

どんよりしているが雨の心配はなさそうであった。林道には雪はなく新緑を楽しみながら川沿いを進む。河床へ降りるところを過ぎると大きな岩がゴロゴロ落ちている崩壊地を通過する。ここは二股になっており上へ行くのが正解であったが、この道を見落とし真直ぐ進んでしまった。一つ目の砂防ダムを乗越し、二つ目の砂防ダムに降りるところで選択した道を疑うが戻る気は無くここから登り始める。

取り敢えず目先の見えているピークを目指す。取付はモーレツな藪だが植林帯に入ると幸いにも雪があった。平坦な杉の植林帯の中を雪を選んで暫く進む。しかし、直ぐに急斜面となり雪付きもなくなり、藪となる。

耳をそばだてると右の方から水音が聞こえる。細い谷を辿り明るいところに出る。暫く谷を辿るが水音も途絶え手強い藪になる。数十M藪と格闘する。

稜線に抜けると雪があった。傍にはタムシバが咲き一息入れる。ここからは雪の回廊となり快適な登りとなる。寒気が入ったせいか雪が締まっている。

1226mピークを越えると1393mピークがAK氏が登ったルートとジャンクしている。振り返れば毘沙門・大日・芦倉・丸山・銚子など蒼々たる山々が望まれる。
野伏岳方面 北峰
野伏岳方面
北峰
急斜面となり、雪が締まりキックステップも効かなくなる。1393mピークでアイゼンを着装する。快適で広い雪の稜線漫歩となる。ひと登りすると本峰が初めて顔を出す。今年は雪解けが早い様子で黒い地肌が出ている所も見られ、北峰から本峰へ続く稜線に雪屁が出ている。視界は更に開け北側は和田山牧場や別山へと伸びる山々が連なる。天候が下り坂の様子で南西方面は荒島以外は能郷白山が微かに望まれる程度であった。

雪屁も全く気にならず、ワクワクしながら山頂に到達する。頂を示すものは何もない。福井側の展望が開け赤兎と経ヶ岳の雄大な山塊が飛び込んでくる。白いたおやかな峰が別山方面へと空に突き上がっていた。野伏から橋立峠へ下る稜線の西側はガレていたが、福井側からは林道が橋立峠へと 伸びていた。北峰からのルートは緩やかな笹付きのルートでそれ程、難しいそうには見えなかった。本峰から西に続く尾根にふたコブの山があった。西側が切れ落ちこのルートは非常に険しそうであった。視界が落ち南東方面は能郷白山は視界から消え荒島が真近に見える程度になった。

名残惜しい山頂であったが風も冷たくなり下山にかかる。三間谷側からはかなり奥まで林道が入っている様子であった。撮影モードとなり1226mピーク前で休憩する。

雪の団子ができる状態になりアイゼンを脱着する。タムシバを撮影したいが咲いている位置が高い。

自分のトレースを追い、登りで苦労した藪に突入する。少し難渋するが直ぐに水音が聞こえる。植林帯の雪の足跡を追い登り始めた場所に降り立つ。

崩壊地で上に行く道を確認する。車のところに戻り、またカモシカと出会う。

時間が有るので毘沙門岳に向かう。白鳥高原スキー場の毘沙門岳登山道の入口に雪があり先に進めない様子だった。本日はここまでとする。大日岳には雲がかかり、小白・野伏・薙刀のスカイラインもぼんやりしていた。サクラなどをカメラに収め帰途に就く。
バッコウヤナギ タムシバ バッコウヤナギ サクラ
バッコウヤナギ
タムシバ
バッコウヤナギ
サクラ

囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる