土蔵岳

土蔵岳
土蔵岳

【日 時】2001年 4月22日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】土蔵岳(1008m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (8:50)上原谷林道入口--(10:10)上原谷上部--(11:25)土蔵岳西鞍部--
(12:20)土蔵岳--(13:30)上原谷上部--(14:30)上原谷林道入口
【所要時間】5時間40分
【メンバー 】単独


昨日の疲れはあるが快晴の天気予報に惹かれ土蔵岳に向う。坂本役場からみた先日登った丁子山は雪もスッカリとれていた。夜叉ヶ池の分岐を過ぎ ガードレールの補修作業をしていた人に上原谷を尋ねるが要領を得ない。八草峠方面に進むと案内標識があり砥谷を確認する。少し戻ると錆びた看板に上原谷の標記があった。

林道を進むが雪で路幅が狭くなっていたので入口に駐車し出発する。林道を歩き出すと軽トラが追い越していった。橋を2つ渡ると軽トラが駐車していた。老夫婦が山菜取りに来たようだった。前方に砂防ダムの堰堤がある。

左岸の薄い踏み跡を追う。緑の金網を通過する。堰堤の捲き道になっており、イカリソウ・エンコグサ・キケマンが咲いた急斜面を横切るとロープが現われ谷に降りる。堰堤から谷は二つに分かれ左岸の谷を遡行する。

植林帯を抜けると桃色のテープが現われ、直ぐに左の谷に入る。辺りにはクサソテツが自生して、帰りの手土産を予定する。谷の周辺は藪が多く回避する道を期待してテープを追うが遡行するのがベストと悟る。太陽が照りつける熱く感じる。谷の上部に達する辺りから左の谷に移る。
金糞岳方面 土蔵岳
金糞岳方面
土蔵岳
その谷を詰めると雪が現われる。脆い雪の斜面を選び、谷を抜けると平坦な明るいところに出る。正面に高いピークが現われる。疎らに雪の付いている場所を選んで進むが、否応なしにツタが絡まる猛烈な藪となる。

耳を澄ますとこの高度でも水音が聞こえる。ツタの藪は手強いので多少の労苦は覚悟して竹薮を選んで谷に降りる。水は勢いよく流れている。遡行を始めると直ぐに雪が現われる。ここからは締まった雪で雪原は稜線まで達していた。ステップを切りながら快適に高度を稼ぐ。登り着いた稜線で休憩する。

本に紹介のある土蔵と大ダウの中間の鞍部と思い、西に続く稜線を追うが標高は低くなっていく。やや高いところに達したが標識などそれらしいものはない。もう一度、地図を読み返す。どうやら土蔵の西側に出てしまったようだ。元来た道を戻る。

鞍部からひと登りすると雪が現われる。雪を辿ると左右に大きなブナの木を配した快適な雪の回廊となる。雪の坂道を登ると山頂の一角に達し、木の間から端正な高丸や三周ヶ岳などの夜叉が池周辺の山が望まれる。平坦で中央部に山頂を示す標識があった。

西南の眺望が開け、金糞山が正面に雄大な姿を現す。ユックリ寛ぎフト上を見上げると、手の届かない大きな木の上部に標識があった。この辺りの雪深いことを偲ばせる。

雪のトレースを追いながら帰路に就く。ツタの絡まる藪帯を何とか乗り越す。谷の下りで足を取られ転倒する。この時デジカメを水中の落としてしまう。

谷の入口付近で本日の夕食土産にクサソテツを少々摘む。谷合は正に春爛漫で多種多様な草花が咲いていた。堰堤を乗り越し一段落となる。車のところに戻り家路に就く。この地域の山は藪が手強くシッカリ雪の付いた季節の方が山行には適しているかもしれない。

家に帰りストックを乗せ忘れたことに気付く。クサソテツを食べてみたが煮ると柔らかくなり少しヌメリがあり、どんな料理にも合いそうな食材であった。
アズマイチゲ イカリソウ イブキエンゴグサ スミレ
アズマイチゲ
イカリソウ
イブキエンゴグサ
スミレ
??? ワサビ 何の芽? ??
???
ワサビ
何の芽?
???

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