白神山

白神山からブナ林を望む
白神山からブナ林を望む

【日 時】2001年 5月 4日(金)
【天 候】晴れ
【山 名】白神山(1235m)
【山 域】青森
【ルート】 (5:55)駐車場--(7:00)水場--(7:55)マテ山--
(9:35)山頂--(11:30)水場--(12:35)駐車場
【所要時間】6時間50分
【メンバー 】単独


白神山地のブナ林は世界遺産に指定されている。標高は1200M程度だが日本海から一気に突き上がっており、ほぼ標高そのものを登ることになる。黒崎の国道に白神山登山口の案内がありそれに従って進む。直ぐにゲートに突き当たる。簡易トイレのある大きな駐車場がありすでに十数台の車が停まっており、皆ノンビリ準備を整えている。調理パンを食べ出発する。

車道脇に登山口まで500Mの標識がある。ショートカットして車道を進む。車道の終点が登山口で標識や案内板などがある。

よく整備されたゆるやかな登山道となる。暫く歩いて行くと艶やかなシラネアオイが咲いていた。先行の中年夫婦が接写に夢中になっている。二股分岐にまでは平坦な道である。分岐には二股には入らないようにという看板があった。
海岸線から白神山 シラネアオイ
海岸線から白神山
シラネアオイ
日陰の植林層から明るい自然林に変わる。水場までは緩やかな道である。休憩する。

ここから電光を切りながらの急坂となり、マテ山分岐で一服する。マテ山は帰りに立ち寄ることにする。

ここからは雪道となるが、アイゼンは必要ない。先行する2人のパーティーに追いつく。荷物が大きく、小屋泊まりの予定だそうである。

この山は一足ごとに視界が開けて知らず知らずのうちに歩が進んでしまう。なだらかな稜線を登りながら背後の日本海や左右の雪の尾根の景観を愉しむ。

最後の急坂に掛かる辺りから右手上部に山頂小屋が望まれる。日本海の海岸線から上部へ突き上がる雪の尾根が望まれる。ひと登りして稜線の大峠に達する。東側の展望が開け遮るもののない大景観となる。

平坦な雪の回廊を南に進む。下から見えた立派な三角形の建物はトイレであった。宿泊する避難小屋の建物が小さい。山頂は直ぐその先になり、三角点と祠があった。

西側は眼下の日本海の海岸線が能代方面へと続いている。日本海の青い海に対し東側はモンゲロートの中にブナの広大な森が眠り、その海の中に藤里駒ヶ岳などの青黒い頂きが望まれた。向白神山へ伸びる白い尾根の背後には岩木山の秀麗なピラミッドが顔を覗かせ、彼方には八甲田の峰峰が雄大なスカイラインを描いていた。一緒に山頂に到達した盛岡から来た人と談笑する。これからの新緑、秋の紅葉の季節このブナの海はどのような景観を呈してくれるのだろうか。
日本海へ続く稜線 向白神山と岩木山
日本海へ続く稜線
向白神山と岩木山
名残惜しい山頂を後にする。避難小屋を覗く。本日は満員の盛況の様子であった。小屋の屋根にはソーラーパネルが張られていた?ついでに立派な建物のトイレも使用する。山の施設を建設する場合、人が放出する物の処理を第一義に考慮するべきかも知れない。

人気の山で地元の中高生のパーティがトレーナー姿で登って来た。マテ山に立ち寄るがアベックに先客がいたので早々に立ち去る。車のところに戻るがこれから軽装の男女が出発していった。

能代方面に車を走らせ道の駅のような所で風呂に入るが時計を忘れる。今回の山旅はこれで終わりとし日本海沿いに車を走らせる。秋田周辺で渋滞に巻き込まれながら夜間、国道を辿り新潟から北陸道に乗る。標識を見落とし関越道に入ってしまう。名立でも風力発電の風車を見かける。青森から1000K、何とか無事帰宅することができた。

囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる