ニセコアンヌプリ・恵山

ニセコの連嶺
ニセコの連嶺

【日 時】2001年 5月27日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】ニセコアンヌプリ(1308m)・恵山(618m)
【山 域】北海道
【ルート】 (5:15)五色温泉駐車場--(6:45)ニセコアンヌプリ山頂--(7:15)西峰--
(7:40)ニセコアンヌプリ山頂--(8:50)五色温泉駐車場==(12:30)駒ケ岳登山口==
(13:50)駐車場--(15:00)サイの河原--(16:15)恵山山頂--(17:30)駐車場==
(20:45)松前
【所要時間】2時間25分・3時間40分
【メンバー 】単独


永年勤続のリフレッシュ休暇の期限が6月までとなっていたので、この季節に1週間の休みを取得することにした。北海道は学生時代2年間住んだことがある。GWは雪解けの時季になり観光などには向かないが、5月下旬〜6月は花や新緑で日毎に鮮やかさを増す季節だった記憶がある。

金曜に仕事を終え、車に荷物を積め込み20:00頃出発。敦賀には22:00頃到着。ニ等寝台の乗船手続きを済ませる。このフェリーは何度も利用したことがあるが、最近では2年前の夏休みになる。夏と比較して、この時季は閑散としている。本州では曇天だった空模様が北海道に近づくに従って良くなる。奥尻島や残雪の積丹岳を眺めながら、翌日の20:30定刻どおり小樽に到着する。ターミナルビルのインターネット案内で天候を確認するが、曇りの予報であまりハッキリしない。

国道5号線を走らせ倶知安から五色温泉に向かう。五色温泉の上の駐車場に着くが、辺りには雪があり冬用の下着を着込んで仮眠する。

空が白むのを待つが4時台にはイワオヌプリに暁光が指し始める。五色温泉の駐車場に移る。トイレはあるが鍵が掛かっている。ニセコアンヌプリのシルエットが望まれる。身支度を整え出発。

道路を渡ると登山口の案内標識がある。雪道でダケカンバの新緑と白い木肌を眺めながらの歩行となる。暫くすると雪もなくなり、緩やかな広い夏道となる。木の階段の道を右に曲がった辺りから低木帯となる。暫く進むと開けたところに出る。ニセコアンヌプリの双子の鞍部から陽光が零れている。

やがて岩混じりの裸道になり視界が広がる。眼下に五色温泉、イワオヌプリ・チセヌプリ・雷電山に至るたおやかな残雪の峰が望まれる。南は雲海の上に昆布岳が頭を出し、遥か彼方に雪を抱いた狩場山が望まれる。
ニセコアンヌプリ 羊蹄山
ニセコアンヌプリ
羊蹄山
道端の黄色い花を見ながら登りきると平坦な道となる。山頂に到達すると雲海の上に羊蹄山が望まれた。山頂には測候所跡などがあり、眼下にはスキー場が広がっていた。

西峰に向かうが猛烈なハイマツの藪となる。暫く藪漕ぎや雪田に出ながら稜線を詰める。期待していた眺望は東峰とあまり変わらないが足元にはキバナシャクナゲが咲いている。東峰をカメラに収める。本日初めて出会う登山者も西峰に向かっていった。

下山にかかるが、三々五々登山者上がって来る。雲海が上昇し始め、朝の視界は失われていった。五色温泉の駐車場の車のところに戻るがステッキを忘れてしまった。大湯沼を廻る。チセヌプリは諦め道南に向かう。

福島の民宿「大千軒荘」は本日は営業しないとのことで、蘭越で松前民宿を予約する。国道5号線を走り黒松内道の駅で休憩する。この日、多くのところで運動会が行われていた。

ガソリンスタンドで駒ヶ岳のルートを尋ねるが要領を得ない。林道も火山活動の為通行禁止でゲートが有ったので諦める。函館に向かう。交通量多い市街地を抜けても何だか車の多さは変わらない。どうやら5月21日〜28日は恵山でツツジ祭りがあり本日が最終日であることが判った。駐車場は満員の盛況で公民館の臨時駐車場に駐車する。
大湯沼 恵山
大湯沼
恵山
慌てて出発し散策コースに登ってしまう。霧の中から恵山のシルエットを見て直接登れると思い込み暫く麓を徘徊する。地図を確認し、賽の河原まで車道歩きとなる。バスの最終便の案内があり観光者が引き上げる。この辺りにはキバナシャクナゲの群生があった。

人気のない登山口からは時々火山特有の鼻をつく臭いが漂う。道は極めて平坦に作られて歩きやすい。残念ながら霧が掛かって全容は見えない。山頂には社がありアオノツガザクラが咲いていた。濃くなったガスの中を車の所に戻る。公民館の恵山温泉に入る。赤錆のような湯であった。

夕暮れ迫る函館山を眺めながら本日の宿の松前に向かう。


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