大無間山

大無間山
大無間山

【日 時】2001年 6月29日(金)
【天 候】晴れ
【山 名】大無間山(2329m)
【山 域】静岡
【ルート】 (5:25)田代諏訪神社--(6:50)雷段下分岐--(8:20)小無間小屋--
(9:00)P2--(10:55)小無間--(11:40)中無間--(12:55)大無間--
(14:10)中無間--(15:00)小無間--(16:50)P3--(18:00)雷段下--
(18:30)田代諏訪神社
【所要時間】13時間05分
【メンバー 】単独


週末から北海道旅行の予定の家内がデジカメを使うことになった。前週は山に行かなかった。土曜日は雨の天気予報で、金曜に有休休暇を取得し、仕事を終えた木曜の21:00に自宅を出る。岡崎から高速に乗り静岡で降り、田代に着いたのが2時であった。星が出ており、平地と比較すればひんやりしている。仮眠を取る。

4時30分頃釣り客の車で目を覚ます。諏訪神社への登路を確認し準備を整えていると、御婆さんが通りかかる。「おでん屋さんの前の道を行けば、車で諏訪神社まで行けますよ」と教えられる。諏訪神社の境内の横に車を停め出発する。

直ぐに下からの道と出会う。ハッキリとした植林帯の道となる。一度開けたところに出る。オダマキのような形をした黄色い花がある。すぐにまた森林の中に入る。電光を切りながら単調な急坂を暫く登る。地図に記載のある雷段の下部で右に曲がる。ここで休憩する。

右に自然林を見ながらひとつ小さなピークを越える。コアジサイが道脇に咲いている。辺りは何時の間にか自然林になる。早朝で多種の鳥の声が聞こえる。左に川音を聞きながらトラバース気味に落ち葉の中を進む。九十九折れの急坂になる。3時間掛けてヒョッコリ開けた平地に出る。南西方向に大無間らしい山が高く遠くに望まれる。青い屋根の小無間小屋が林の中にあった。入口は鍵が掛かっていたが、窓は開いていた。小屋の中は銀マットなどが散乱していた。休憩する。
諏訪神社 唐松薙
諏訪神社
唐松薙
ここからは鋸歯のピナクル越えとなる。100Mほど一気に下った後、一気の登りとなる。P3〜P2の間が最も労力を要する。P1を越えると左右にガレ場が現れ、小無間への登りとなる。ピナクル越えに追い討ちを掛けるような急勾配である。この坂道は長く体力をさらに消耗させるものであった。やっとのことで小無間山頂に達する。

山頂は鬱蒼としたシラビソやツガの森の中で三角点と山頂標識があった。帰路を考えるとここで止めにすることも頭をよぎったが、まだ11時であったので先に進むことにした。

深い森林のなだらかな縦走路となる。快適に下り、登り返したところが唐松谷の頭である。少し下ったところで西側の展望が開ける。唐松薙の西面は遥か下方まで大きな崩壊斜面となっていた。西方にはこれから目指す大無間がユッタリと聳えていた。

風が通る稜線を緩やかに下る。少し登り返したところが中無間であった。ここから縦走路は左に折れる。倒木でソマ道もあり帰路は注意を要する。

緩やかに下ると稜線が広くなり倒木が多くなる。ハッキリしていた道も薄い踏み跡になりテープを確認しながら進む。足元にはイワカガミが咲いている。大無間への登りとなる。ヒョッコリ展望の利くところに出る。大根沢山が目の前に見えている。山頂まではまだ距離があることを確認する。
大無間山山頂 縦走路
大無間山山頂
縦走路
気を引き締め、ドウダンツツジを眺めながら最後の登りに掛かる。山頂は広い快適そうなテン場になっていた。18Lのポリタン容器に天水が蓄えられていた。水場まで200Mの標識があったが確認する体力はない。山頂標識と一等三角点をカメラに収める。昼食を摂るがブヨが集り、下の展望場所まで早々に退散する。大根沢以遠は霞がかかり山岳同定はできなかった。心地よい風が下から吹き上がり暫し休息する。

帰路は目論んでいた15時小無間、17時小無間小屋はクリアできたが、厳しいものとなった。予想したとはいえ、P4からの下りも厳しく足先が痛くなった。日没前になんとか諏訪神社に到着する。田代温泉に浸り、静岡に戻る。翌日も周辺の山に登るため清水から56号線に進み富沢で仮眠する。だが、翌日は雨となり山は諦め帰宅することとなった。


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