乳頭山(烏帽子岳)

田代岱
田代岱

【日 時】2001年 8月12日(月)
【天 候】曇り
【山 名】乳頭山(烏帽子岳)(1478m)
【山 域】秋田
【ルート】 (10:05)乳頭温泉蟹場--(11:00)田代岱・大白森分岐--(12:05)孫六湯分岐--
(13:15)乳頭山山頂--(15:20)乳頭温泉蟹場
【所要時間】5時間15分
【メンバー 】二人


本日は神室山に登る予定であったが、朝起きて見ると雨が降っていた。早朝のテレビの天気予報でも、秋の宮温泉付近は一日中雨の予報であったので目的地を、秋田の乳頭山(烏帽子岳)に変更する。荷物を車に詰め込み国道を走らせる。4年前秋田駒ケ岳に登ったことがあり、そのときの地理勘を頼りにスカイラインに入る。秋田駒への道を右に見送り、乳頭温泉郷の終点の蟹場に車を停める。天候は山稜に雲が掛かっているが、雨の心配は無さそうであった。

温泉客の車が多くなる中を身支度を整え出発する。平坦な道を進むと直ぐに分岐の標識に出会う。雨後のため谷間のルートを避け孫六コースを選んだつもりで左の山道を選択する。少し急な箇所もあるが、概ね緩やかな道でアッサリと稜線に達する。到着した地点に田代岱・大白森の標識があったがここが田代岱だと思い込む。休憩する。

笹の混じる平坦な道となる。地図によれば直ぐに山荘に出るはずだが中々見つからない。視界の利かない森林帯から大きく展望が開けた地塘帯に出る。木道が現れ、ギボウシ・ヨツバシオガマ・オタラカラコウ・キンコウカなどの花が迎えてくれる。山荘は見落としたと考え、時間的にも前方に現れたピークが山頂だと思い足を早める。歩を進めると孫六湯からの分岐に行き当たる。どうやら蟹場から田代岱・大白森分岐に上がってしまったようだ。休憩し気を取り直す。

木道を少し進むと人のいる田代岱山荘に出る。今までと比較すると道も格段に整備され、登山者も多くなる。進む山頂方向にはガスが掛かっていた。木の階段や石の混じる道を登ると黒湯分岐に出る。

視界が100〜50M程度のガスの中となる。木道を歩いていると家内がリスのような小動物を発見する。草叢から現れた動物は私達の立っている木道の下を動き廻る。カメラに収めようとするが動きが早くとても捕らえられない。そうこうしているうち、二人の若者が登ってきた。彼らに小動物の説明をしているとアッという間に逃げてしまった。結局私達はこの小動物に弄ばれたようだった。木道は切り目が入れられて坂でも歩きやすい。タテヤマリンドウ・ツリガネニンジンなどを道脇に見ながら山頂に達する。
田代岱山荘 山頂
田代岱山荘
山頂
残念ながら山頂付近はガスが流れていた。朝一番のバスで秋田駒から縦走して来た人が寛いでいた。千沼ヶ原も廻ってきたとのこと。食事を摂っていると4人の中高年の男性グループが登ってきた。時々ガスが晴れ視界が得られる。本日は山頂の下の見晴台がビューポイントのようだ。ポツリと雨が顔に当たる。軽装の4人の中年グループは直ぐに下山に掛かる。私達も雨具を着込む。

ガスが濃くなり歩を速める。黒湯分岐を左に見送り少し下るとガスが取れ、田代岱山荘が見える。分岐から孫六湯ルートで下山する。一気の下りと思っていたが若干の登り返しがあった。川音が聞こえ孫六湯に達する。車ではここまで上がれずこの湯に浸るには数百M歩く必要がある。川沿いのジャリ道を辿り車道に出る。車のところに戻り、蟹場温泉に浸る。この湯は二度目になる。

田沢湖の湖畔を走り、予約を入れた森吉の民宿を目指す。途中、食料を仕入れるため商店に入る。店番のお祖母さんが応対してくれたが、訛りが強く全く聞き取れない。後で家内と翻訳したところ、「お祭りをやっているので行ってこい」と言っているようであった。民宿は道路から少し奥に入ったところにあり快適であった。


乳頭山(烏帽子岳)の草花木

囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる