ブンゲン

ブンゲン・伊吹山
ブンゲン・伊吹山

【日 時】2001年 9月23日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】ブンゲン(1259m)
【山 域】滋賀
【ルート】 (12:50)奥伊吹スキー場駐車場--(14:30)ブンゲン--(16:30)奥伊吹スキー場駐車場
【所要時間】3時間30分
【メンバー 】単独


やや右腕が痛むが昨日の登山は問題なかった。本日も寒気の入った快晴である。奥伊吹のブンゲンを目指す。ブンゲンは過去2度撤退した山である。一度目は旧リフトの終点からであったが途中でルートを見失ってしまった。二度目は足のじん帯が伸びてリハビリ登山のつもりで出掛けた。新リフト終点からであったが猛烈な笹薮で引き返したことがある。

最近、新たに道が出来、簡単に登れるようになったという報告を聞いていた。国道303号線を快調に走るが、関が原ICで渋滞に嵌る。伊吹山の採掘場を右に見ながら川沿いの道を進む。奥伊吹スキー場までの道は以前と比較して可也広くなっていた。ロッジ脇の駐車場に車を停める。

スキー場はオートキャンプ場となり十数組のテントが張られていた。何か催し物があった様子で沢山の人が集まっていた。準備を整え出発する。

寒気が入ったとはいえ快晴の真昼の日光は強い。スキー場の滑走面にはススキが一面に咲いている。遮る物の無いスキー場のコンクリートの道を登る。二本目のリフトから斜度が増す。三本目のリフトの中間付近の右手から水音が聞こえる。以前来た時はここから上部は工事中であった。振り返ると金糞山が羽ばたくように大きな裾野を広げている。
カヤトの中の一本杉 金糞山
カヤトの中の一本杉
金糞山
急坂の登り詰めリフトの終点に辿り着く。すぐブンゲン方面を見やる。アッと思わず声が出てしまった。地肌までシッカリ見える山道が頂に続いていた。木陰で休憩する。

道幅3Mほどもあるクロスカントリースキーもできそうな刈り払われた広い道が導いてくれる。少し道からはずれた甚吉岩で景観を楽しむ。蕎麦粒麦岳が壁の様に聳えている。遠くには優美な稜線を抱く高丸と三周ヶ岳のスカイラインがハッキリ望まれる。以前はこの岩の付近を通過した記憶がある。この先に泥沼があり、そこから猛烈な竹薮に突入した。

今回の道は沼の上部に道が通っていた。切り開かれた道を辿りながら、以前のコースを思い浮かべていた。短いルートではあるが、尾根が輻輳しており、ヤブの中から冷静にコースを読むのは難しいと感じられた。緩やかなピークを越えると右に待望のブンゲンが望まれる。

南東に開けた山頂からは南に伊吹山・北尾根・虎子山。東は目の前に貝月、背後に大野・小島・鑓ヶ先・鍋倉の山が、さらに大垣市などの濃尾平野が広がっていた。貝月山の上方の中空に薄褐色の雲がたなびき御岳がその上にノッソと聳えていた。北は能郷白山の遥か遠くに白山が望まれた。その右に対峙して見える山は猿ヶ番場であろうか。西日に遮られて比良山系など遠望は利かないが琵琶湖の輪郭や竹生島が望まれる。眺望を楽しみながら三等三角点のところで食事とする。
貝月山 ナナカマドの実
貝月山
ナナカマドの実?
山頂標識の横にある、少し踏み跡を降りてみる。背を越す笹薮となりこのルートを辿ることは難そうであった。何時の日か虎子山まで、このルートを辿ってみたいと思った。

景観を楽しみながら来た道を戻る。昨日の蝿帽子嶺・春の土蔵山などの同定はできなかった。ナナカマドや青い実を付けた木を鑑賞しながら下山する。世間では明日も休みの様子でスキー場ではオートキャンプをしている家族連れがテントを張っていた。


ブンゲンの草花木

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