大日山

大日山
大日山

【日 時】2001年 9月29日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】大日山(1368m)
【山 域】石川
【ルート】 (11:15)河内・南谷林道入口--(13:40)徳助の頭--(14:15)小大日--
(15:20)大日山頂--(18:15)河内・南谷林道入口
【所要時間】6時間30分
【メンバー 】二人


土曜日は晴れているが、日曜日は雨の予報であった。家内も秋の行事を終え2週間ぶりの登山である。最近、北陸地方には行っていないので、石川県南部の大日山に出かける。大日山は加南三山(富士写ヶ岳、鞍掛山)の名峰で、福井側の越前大日などもひかえた大きな山塊の主峰である。

北陸道を丸岡で降り、県道10を東に走らせ丸岡温泉から国道364に入る。ここから先は富士写ヶ岳に来た時の地理勘がある。我谷ダムの突き当たりを右に曲がり、ダム湖に掛かる赤い橋の富士写ヶ岳の登山口を右にみる。ここから先は細い道になると考えていたが、新しいダム建設工事のため2車線の快適な道が九谷まで続いていた。ダートと舗装の混じる道を進む。橋の掛かる河内・南谷林道入口に着く。左に石川県林道管理舎があり十数台停まれる駐車場がある。大日山の標識があったが災害の為通行禁止の札と、チェーンが掛かっていた。

準備を整えここから歩き出す。道水管から水が迸っている。暫く歩くと左にログハウス風の建物、右にトイレ、その先に広い駐車スペースが現れる。河内・南谷林道入口からここまで道路に欠陥箇所はなかった。少し進むとコースの案内板と左に神社が見えた。当初は池洞新道をピストンする予定であったが、案内板は徳助新道を詳しく説明していたので徳助新道を登りに池洞新道を下りにする周遊コースにすることにする。

神社に御参りを済ませて登山道に出る。ズボンにエナモミ・オナモミが引っ付く。植林帯は直ぐに自然林の道に変わる。アキノウナギツカミ・ツリフネ・アキチョウジなどが咲いている。最近切り開かれた道の様子で、切り株が目に付く。急坂と緩んだ道が繰り返しなかなか目的の徳助の頭に着かない。ここがピークと思われる箇所を幾つか通過する。1時間ほど経ったところで尾根らしいところに乗り、休憩する。
大日山山頂 カタコガ原から甲山
大日山山頂
カタコガ原から甲山
気を取り直して歩き始め、2時間近くでやっと徳助の頭に出る。初めて展望が広がり目指す小大日山・大日山や対面に池洞新道の稜線が望まれる。休憩する。

平坦な道となるがヤブっぽくなり小大日山にはなかなか近づかない。アップダウンを幾つか越え急坂を登り小大日山山頂に達する。北にも眺望が開け加賀市市街地などが望まれる。少し休憩をとる。

大きく下ると大日山へと続く緩やかな稜線が望まれ、先が長いことを思い知らされる。下りとなり今までに稼いだ高度が恨めしく感じる。笹ヤブが道を覆い隠すところも現れる。大きく下ったあと一気の急な登りとなる。足元は滑りやすく虎ロープも現れる。登り詰めると緩やかな傾斜になる。

山頂は広場になっており東に開けていた。白山・別山・三の峰・笈・大笠の白山の連嶺や大長・経ヶ峰・荒島。勝山・大野の市街地の向こうに部子山・銀杏峰や能郷白山などが望まれた。白山の頂部はその名の通り白く見えた。何れの山も少し色付いているが紅葉にはまだ早そうであった。眺望を楽しみ、休憩する。

カタコガ原と大日山 大日山避難小屋
カタコガ原と大日山
大日山避難小屋
時間も遅いので下山にかかる。ガマズミの赤い実や蕾のリンドウが目に入る。暫く下ると右に一等三角点のある越前大日山への広い切り分けがあった。一旦下りきり、一つアップダウンすると水場があった。トリカブトが咲いていた。水を補給する。笹原の快適なカタコガ原からひと登りする。サラシナショウマが笹の中に咲いている。甲山の大日山避難小屋に着く。快適そうな山小屋で中にはストーブも設置されていた。

ここから樹林帯に入り眺望は失われる。1時間ほど下って休憩する。途中できのこが群生していたので少し採る(家に帰って調べたところ「ツキヨタケ」で有毒とのことであった)。秋の日没は速く、右にトラバースぎみに下るところで日が陰り、池洞新道登山口に降りた時は暗闇となっていた。ここからは均された道でランプも使用せず車のところに戻る。山中温泉のゆけむり健康村の「ゆーゆー館」に入って帰途に就く。


大日山の草花木

囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる