平標山・仙の倉山

仙の倉山
仙の倉山

【日 時】2002年 5月24日(金)
【天 候】晴時々曇り一時雨
【山 名】平標山(1983m)・仙の倉山(2026m)
【山 域】新潟・群馬
【ルート】 (9:10)登山口--(10:20)鉄塔--(11:00)松手山--
(12:20)平標山--(13:15)仙の倉--(14:15)平標山--
(14:55)平標山の家--(15:45)林道--(16:40)登山口
【所要時間】7時間30分
【メンバー 】単独


久しぶりに有休休暇を取った。関東上越地方の名山巡りに出かける。仕事を定時に終え、簡単に荷物を車に放りこみ、家を出る。高速に乗り梓川SAで仮眠を取る。長野豊田ICからR117に入る。越後田沢からR351を経由して湯沢に入る。R17を南下し、ニ居峠を越え真直ぐな道を進むと平標山登山口の案内が左に現れる。50台ほど停まれる、舗装された大きな駐車場がある。ログ風のトイレがあり、脇に電話や登山届のボックスもある。

身支度を整え出発する。目指す方向の上方に鉄塔が建ち、青空に送電線が走っている。10M程川沿いに進み、左折し、橋を渡ると登山口がある。整備された木の階段であるが、いきなり急坂が続く。新緑の中を喘ぎながら登る。開けたところに出ると、筍山(たけのこやま)から苗場のスキー場が広がる。一旦平坦なところに出て左に曲がる。

再度急坂となる。振り返ると残雪の苗場山が大きい。南から緩やかに伸びた山頂は記憶はあるが、それから北部の鞍部は初めて見る光景だ。先に行く登山者も苦しそうだ。数度、1000M程の高度をヘリコプターが速いスピードで飛んで行く。鉄塔に出ると風が吹き上がる。寒気が入り風は冷たく感じる。休憩とする。

林の中に入り、風は遮られる。一気の急坂を登ると、緩やかに左に捲くように道が続き、松手山山頂に達する。雪田を抱いた平標山が現れ、今までの登行に報いてくれる。

ここからは低木帯となり、展望の歩行となる。若干アップダウンのある緩やかな道を進む。小さなピークを越え、ガレ気味の急坂となる。シャクナゲとチシマサクラが咲き、気持ちが和む。

急坂を登り終え、下山者と行き交う。山稜に出ると雲が走り、霙が降ってきた。この先の天候に不安が過ぎる。平標山山頂は見えているが意外と遠くに感じる。雲が取れ、仙の倉の山稜が現れ、急ぎ足で山頂に向かう。山頂では帽子を被った4人の男女が雲の走る仙の倉を眺めながら寛いでいた。私も天候を見ながら休憩とする。ひと時、雲がとれ仙の倉の全容が現れる。

仙の倉に向かうべきか迷ったが雨も降っていないので先に進む。鞍部に下ると北から風が吹き抜ける。下山者と行き交うが仙の倉までは問題無いとのこと。緩やかなピークを越えると雲がとれ晴れ間となる。前方に仙の倉に続く木の階段が望まれ、振り返ると平標山と苗場山の大きな展望が広がる。

仙の倉山頂から西の眺望は素晴らしく、雪田を抱いた三角形の平標山の背後に白砂山から苗場山へと残雪の山々が続く。東側の谷川岳方面は絶えず雲が掛かっていたが、雪の残る切立った稜線が続いていた。
谷川岳方面 平標山の小屋方面
谷川岳方面
平標山の小屋方面
景観を楽しむつもりで帰路に就くが、薄いモヤが発っていた。通路上には雪はなく、道はもう夏山状態だった。平標山に戻った時は意外と足を使った感じで暫し休憩を取る。

帰路は平標山の小屋に下る。木の階段の一気の下りとなる。晴れ間は束の間の様子で仙の倉にはまた雲が掛かっていた。小屋の人に林道への降り口を確認する。此処からも急な下りとなる。新緑に中に咲くツツジ・コブシなどを楽しみながらユックリ降りる。林道に降りてからも長く感じられた。途中にゲートがあり、別荘地を通過し、駐車場に達する。

湯沢から高速に乗り、残雪の越後三山などを眺めながら、小出で降りる。守門村の須原の民宿に泊まる。


平標山と苗場山
平標山と苗場山

平標山・仙の倉岳の草花木

囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる