粟ヶ岳

粟ヶ岳
粟ヶ岳

【日 時】2002年 5月25日(土)
【天 候】曇りのち晴
【山 名】粟ヶ岳(1293m)
【山 域】新潟
【ルート】 (8:10)一合目登山口--(9:30)五合目粟薬師--(10:45)八合目--
(11:25)粟ヶ岳山頂--(14:25)一合目登山口
【所要時間】6時間15分
【メンバー 】単独


今回の山行の目的は粟ヶ岳に登ることであった。盛夏になるとこの山域はブヨなど手強い虫が発生するとのことで、この季節の山行となった。川内地方には五剣谷・青里・矢筈岳など特異な山がある。絶対的な高さはないが、平野部から標高そのものを登ることになる。

全国的に晴との予報だったが、何故かこの地方だけ雨マークが付いていた。朝食を摂り、民宿を7:00頃発つ。国道290から県道9号線に出る。R289に出て漢学の道の駅を右に見る。八木の三叉路を真直ぐ進み、橋を渡る。粟が岳の案内に従い車を進める。五百川粟が岳駐車場は一杯で車は溢れていた。大きなオフロードの車は橋を渡れず引き返し路駐していた。小さな橋を渡ると、前方に粟ヶ岳が望まれるが山頂に雲が掛かっていた。田圃の中のダート道を暫く走ると、一合目の駐車場があった。ほぼ満車状態だったが、丁度一台停めれる程のスペースがあった。

身支度を整え出発する。谷沿いの平坦な道を進む。道脇には田園で使用される疎水が勢いよく流れている。水辺の緑が濃い。盛夏には虫が乱舞するのだろうか。板張りの橋を渡ったところが二合目で祓川に落ち込む小滝を通過する。

杉の植林帯付近から谷から離れ急坂になる。ひと登りすると平坦な細い尾根となる。足の速い単独行が追い越していく。

斜度が増し4合目の採石跡の岩場が現れる。深緑にサツキツツジとドウダンツツジが鮮やかだ。水の入った田園風景と残雪の守門岳が望まれる。5人グループの中高年の登山者が声を交わしながらユックリ登っている。

水場を左に見る。五合目は開けたところで粟薬師の祠と避難小屋があった。一服する。
粟薬師 牛の背方面
粟薬師
牛の背方面
相変わらず視界のない尾根沿いの道を黙々と登る。六合目の水場を左に見る。粘土質の急坂を喘登すると展望が開け、深い谷を挟んだ対岸の砥沢尾根上に避難小屋が望まれる。粟ヶ岳山頂も顔を覗かせるが、まだ先が長そうに思えた。

タムシバやイワカガミが咲いている。傾斜はやや緩めになるが長い尾根に辟易する頃、八合目前の小ピークに達し、一服する。心配していたが天候は良くなり残雪の守門岳や浅草岳も望まれる。

痩せ尾根の牛の背の脇にはカタクリが咲いている。笹原を登り、左に進むと鞍部に達する。山頂への急坂を笹を掴みながら登る。

昼時で山頂は大勢の人だかりとなっていた。360度の大展望が広がる。深い谷と急峻な尾根、スパッと切れた山容の青里・五剣谷・矢筈岳など、眼下から北に広がる眺望に魅入ってしまった。守門岳・浅草岳・御神楽山・飯豊などの残雪の山々も望まれ、西には越後平野に弥彦山・角田山が望まれた。人気の山で砥沢尾根からも人が集まり、賑やかな山頂となった。
河内の山々 守門岳方面
河内の山々
守門岳方面
道端の花をカメラに収めながら同じ道を戻る。帰路も長く感じられる。五合目下の水場で休憩を取る予定だったが先客がいた。岩場下まで降りて一服する。小滝で一輪ヒメユリが咲いていた。一合目の駐車場に戻る。

850円の長野?温泉に入る。満足の山行であった。明日の天候もハッキリしないのでこれで帰途に就く。見附から北陸道に乗り上越から長野道に入る。夕暮れの頚城の山々が赤らむのを眺める。約6時間掛けて帰宅となる。


平地から粟ヶ岳
平地から粟ヶ岳

粟ヶ岳の草花木

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