茶野・滝谷山(敗退)

茶野
茶野

【日 時】2002年 6月23日(日)
【天 候】曇り
【山 名】茶野(938m)・滝谷山(877m)
【山 域】滋賀
【ルート】 (13:15)ミノガ峠--(13:50)ミノガ峠--(14:00)ミノガ峠下--
(15:00)茶野(15:40)--(16:30)ミノガ峠下
【所要時間】35分・2時間30分
【メンバー 】単独


前日は家内の実家で野良仕事。やや疲れぎみでユックリ睡眠をとっていたら遅い時間になったので鈴鹿に出かける。鈴鹿百山で未踏の多い御池北部を目指す。

R303に入ると、単車の若者が道路脇に屯している。御池のゴルクミ谷登山口や鞍掛トンネル入口には多くの車が駐車している。大君ヶ畑から大見晴か茶野に登るつもりでいた。私の持っているアリアマップでは、大見晴へは川を渡ったお寺から巡視路があるはずだが。橋を渡ってキャンプ場から左岸の林道を走るがそれらしい道を発見することはできなかった。大君ヶ畑からのルートを諦め、車を一旦西に走らせ霧ヶ原からミノガ峠に向かう。この峠は以前サンヤリに登った帰りに通った事がある。峠からは御池・鈴北・鈴・茶野の稜線や大見晴が一望できる。御池の頂部に雲が掛かっているかその下は視界が利く。

この峠から南西に派生する尾根沿いに道が出来ている。地図上ではこの道路の先に滝谷山があるはずだ。が、道路はその近くまで行って行き止まりになっていた。引き返し、峠から山頂沿いに歩くことにする。
茶野から滝谷山 鈴岳
茶野から滝谷山
鈴岳
身支度を整え出発する。取っ付きまで行きかけると、尻尾を真直ぐにした動物が声を立てながら一目散に前方を横切る。取っ付きまで来ると別の一匹が早いスピードで駆け出していた。キツネであった。鈴鹿にキツネがいるとは思いもしなかった。取り付きからひと登りすると、バーアンテナのあるロボット雨量計施設があり、その裏に踏み跡があった。稜線上に踏み跡が続くと思っていたが、直ぐに下りになる。稜線に戻り稜線を辿るが踏み跡らしいものはなくイバラの完全なヤブになった。暫くヤブを漕ぐがイバラの掻き傷がひどく諦める。

もと来た道を引き返しながら対岸の鈴岳から茶野の稜線を見る。送電線が茶野と鈴岳の間を走っており、巡視路も整備されていることを予測し茶野を目指すことにする。車のところに戻り、50Mほど下るとカーブのところに巡視路の入口があった。

植林帯の中の巡視路を進む。硬ゴム製の階段が現れる。幾つか枝道が走るが目的方向を選んで行くのが正解であった。若干アップダウンを繰返し鉄塔を直下を通過する。一旦下り、このまま茶野への直登になるかと思われたが、道は鉄塔方向に右に進む。植林の上部を通過する。自然林の混じる二次林になる。稜線に鉄塔がありその直下に出る。眼下に鞍掛トンネル方面の視界が開ける。
山頂のカンフェルト 鞍掛トンネル方面
山頂のカンフェルト
鞍掛トンネル方面
登って来た方向に戻る方向に稜線を辿る。視界は利かないが二次林の中を気持ちの良くアップダウンを繰り返す。石灰岩が顕著に現れ、小山のようなピークをひと登りしたところからが茶野であった。ススキや潅木が混じる、平坦で広いカンフェルト状の道が続いている。かたわらにザックを置き、大君ヶ畑への降り口まで散策する。満開のウツギのような白い花をつけた木が多く見かける。北の霊仙は雲が低く垂れこめているが、その他の展望は良い。特徴的な鈴岳の稜線が指呼の間に、鞍掛トンネルへの道路が眼下に広がり、エンジン音が聞こえる。南には鈴鹿の主脈が望まれ天狗堂が裾野を広げる。送電路の走る右手に先ほど目指した滝谷山が見えるはずだが・・・。やや左にカーブしながら降り口に到着。琵琶湖の喫水線が大きく広がる。比良の山も望まれるが琵琶湖の東のモッコリとした低い山が印象的だ。小鳥の群れが小さな緑の実を啄ばんでいる。寒気が入り風が冷たく感じる。

ザックのところまで戻り、家に電話を入れる。来た道を車にところまで戻る。

林道を戻り、南からの大見晴の取り付きを探したが判らなかった。林道を走らせていると2回ほど猿の群れに出会った。廻りは植林帯でこんなところで生活できるのかという思いになった。大君ヶ畑で再度ルートを確認したが、茶野への取り付きは判ったが大見晴へのルートは判らずに終わった。


茶野の草花木

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