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【日 時】 | 2002年 7月 6日(土) |
【天 候】 | 曇り一時雨 |
【山 名】 | 弥山(1895m)・八経ヶ岳(1915m) |
【山 域】 | 奈良 |
【ルート】 |
(10:15)行者還トンネル駐車場--(11:15)稜線--(12:40)聖宝宿跡の上-- (13:20)弥山山頂--(14:15)八経ヶ岳山頂--(15:10)弥山小屋-- (16:15)弁天の森--(17:40)行者還トンネル駐車場 |
【所要時間】 | 7時間25分 |
【メンバー 】 | 二人 |
台風が朝鮮半島にあって、北は天候が悪いと予想されるので、久しぶりに大峰に向かう。この季節、八経ヶ岳周辺には大峰の名花「オオヤマレンゲ」が咲くという。家内は5月の取立山以来で、ほぼ2ケ月ぶりのリハビリ山行となる。 5時に起き天気予報を確認するが,アメダスでは紀伊山地にも雨マークがある。少し迷ったが北に向かうよりはマシだろうと予定通り家を出る。鈴鹿の山には低く分厚い黒雲が掛っていたが、上野あたりから太陽が顔を出した。榛原/大宇陀/下市と通過しR309に入る。R309は新しいトンネルもあり快適に天川川合に到着する。細い山道に入ると路面が濡れ、大峰に近づくと山に雲が掛かり小雨もフロントに当たる。家内は「この天気では登山口には誰もいない」という。「百名山やし、この程度の雨やったら誰かは登っとる」と反論する。高度を稼ぎながらクネクネとしたワインディングロードを走り、行者還トンネル前に到着。トンネル前の登山口付近の駐車スペースは満車で橋の前の駐車場に車を停める。 私達が身支度をしていると、マイクロバスが団体客を運んでいった。躊躇していた隣の車の夫妻も意を決して出発する。本日は雨模様で最初からカッパを着装して出発する。登山口から少し進むとテン場があり、左に赤テープを確認する。案内はないがかなり踏まれた跡がある。行者還岳方面へのルートだろうか。 谷沿いに暫く進み、木の橋を渡ったところから取り付く。いきなり原生林の急坂となる。滑り易い木の根や岩を避けながら息を整えながらユックリ登っていく。雨の当たった林は幽玄で原始の森の佇まいを呈する。上部に行くとヒメシャラの木肌が目に入ってくる。1時間ほど登って稜線の奥駆出会に着く。丸太の木のベンチに座り一本入れる。 行者還岳方面のルートから4人パーティが、私達と同じルートから4人パーティが登ってきた。緩やかな稜線を辿り石休場宿跡の弁天の森に着く。少し下ると左(南)に開けたところに出る。平坦な道となる。この辺りからバイケイソウが見事に咲いている。理源大師像の建つ聖宝宿跡に着く。ここから一気の登りになる。暫く登ったところで一服する。 電光を切りながら喘登となる。稜線のようなところに出ると南から風が吹き揚がる。山頂近くの道脇でオオヤマレンゲを発見する。家内も気を取り直し、ひと登りで弥山小屋の建つ平地に着く。
小屋に戻り八経ヶ岳に向かう。木の階段や泥濘を下る。ひと時、雲が取れ前方に八経ヶ岳が現れる。鞍部に達し、少し登ると鹿よけネットがある。扉を開け中に入る。お目当ての「オオヤマレンゲ」はネットで保護されていた。薄っすらとピンク掛かった蘂(シベ)の廻りを囲む白い花弁は、花嫁の白無垢を想起させる。深い緑の葉の色がこの花を更に艶やかに惹き立たせる。傍らに咲く肌色に枯れてしまった花を見ていると、「花の色はうつりにけりな、いたずらに・・」「花の命は短くて・・・」などという語句が浮んで来る。蕾のもの(5)・開花したもの(4)・枯れたもの(2)といった割合で、見頃であった。ネットが張られた保護箇所は2つに分かれていた。小屋に泊まり熱心に写真を撮っている人もいた。ネットを抜けるとひと登りで山頂に着く。
温泉に向かうが天川温泉は女湯が20分の時間待ち状態であった。引き返し洞川温泉に向かいユッタリと寛ぐ。 |
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