アサヨ峰

アサヨ峰
アサヨ峰

【日 時】2002年 7月21日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】アサヨ峰(2799m)
【山 域】山梨
【ルート】 (6:15)仙流荘==(7:25)北沢峠--(7:45)長衛小屋--
(8:40)2306ピーク--(10:15)栗沢山--(11:25)アサヨ峰--
(12:50)栗沢山--(14:45)長衛小屋--
(15:15)北沢峠==(16:00)仙流荘
【所要時間】7時間30分
【メンバー 】二人


前日は北岳に行く予定だったが、家内が疲れている様子なので諦める。金曜の時点ではハッキリしなかった天気予報が、土曜に梅雨明け宣言が出た。土曜を休息の日に充て、日帰りで北沢峠からアサヨ峰を目指すことにする。

3:15自宅を出発。木曽三河公園では霧が発っていた。羽島から高速に乗り伊那で降り、コンビニで食料を買い、高遠を通る。仙流荘に着いたのが6:15。始発のバスに沢山の人が列を成している。臨時のマイクロバスが座席数分の人を運んでいく。戸台から来る最後のバスに乗り込む。

運転手さんが花の名前や鋸岳など山の説明をしながら登って行く。以前来た時も同じような説明を聞いた記憶がある。運転手さん自身が山屋さんのような人であった。

北沢峠は広河原方面のバスに乗り込む人が列を作っていた。戸台より広河原からの利用者が数倍多いように思えた。長衛小屋に向かう。1995年7月にこのテン場を根城に、甲斐駒と仙丈に登った記憶が甦る。テントでの睡眠は夏にも拘わらず非常に寒かった。テン場はカラフルなテントで溢れていた。
北沢峠 テン場
北沢峠
テン場
長衛小屋の橋を渡り、真直ぐ進み、仙水峠への道を見送る。谷にある小屋の用水施設を過ぎ、尾根に掛かるとモミ・コメツガ・トウヒ・ダケカンバなどの鬱蒼とした原生林になる。茶色の落ち葉が堆積しフワフワとした感触が足元に伝わる。睡眠不足で兎に角ユックリ歩き始める。徐々に傾斜は増していくが、倒木などもあり。気持ちの良い歩行が続く。ひとピーク登ったところで一憩する。

後から夫婦連れが登ってくる。南に開けたところから北岳が望まれ歓声を揚げる。木の間から辺りの山のシルエットが望まれるようになる。先行する女性の単独行が息を切らしながら登っている。甲斐駒が望まれる休憩ポイントはこの女性に陣取られてしまった。上のソマ道で休憩する。

少し登るとハイマツの低木帯となり視界が一気に広がる。岩稜帯となり風が吹き抜ける。キバナシャクナゲが沢山咲いているところを抜ければ、一投足で栗沢山に着く。

仙水峠から一気に競りあがる魔利支天を配した白い甲斐駒が飛び込んでくる。カールを抱いた仙丈ヶ岳はユッタリとしたスカイラインを描いている。オリベスクの地蔵岳・観音岳・薬師岳の鳳凰三山が望まれ、その前に目指すアサヨ峰があった。
甲斐駒 鳳凰三山
甲斐駒
鳳凰三山
大きな景観を目にするとアサヨ峰は直ぐに行けそうな錯覚に陥る。一旦下り、ゴツゴツした岩の混じる道となる。岩の間を抜け、取り付きに掛かるところが少し気を遣う。岩のピークを目指し喘登となる。山頂はその先になる。

鳳凰三山への早川尾根が望まれる。ひと時、雲の間から富士山が現れる。山頂には三角点と三百名山・山頂標識などがあった。広河原が眼下に望まれる。生憎、北岳の東側は雲が湧いていた。早川尾根の上に赤い屋根の早川小屋が見える。北岳・甲斐駒・仙丈等を登った後、アサヨ峰/早月小屋経由で広河原に向かうパーティも居た。
山頂 広河原から北岳
山頂
広河原から北岳
元来た道を帰る。日差しが強くなり、栗沢山への登り返しはバテ気味になる。13時前に栗沢山に着く。甲斐駒は雲が掛かり気味になる。暫し撮影タイムとなる。最終便の15:55はユトリを感じる。

仙水峠には回らず、来た道を戻る。低木帯を一気に下る。原生林に入ると針葉樹のフンワリとした落ち葉の道となる。河音が聞こえ長衛小屋とテン場が見える。北沢峠に15:00に到着。

人が集まり次第、臨時バスが出るという事であった。1時間ほど早く仙流荘に着く。道の駅南アルプスに立ち寄る。伊那から高速にのり、2〜3渋滞に嵌るが、20時頃帰宅となる。山での日射は強く感じなかったが、風呂に入ると手首や首のまわりがヒリヒリした。下界はムンムンする暑さで、まさに「夏は来ぬ」であった。


アサヨ峰・栗沢山の眺望と草花木
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