池口岳

池口岳
池口岳

【日 時】2002年 7月28日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】池口岳(2392m)
【山 域】長野
【ルート】 (4:50)登山口--(5:40)山の神--(6:40)面切平--(8:50)キャンプ場--
(11:10)山頂--(12:35)キャンプ場--(13:50)黒薙--(15:10)面切平上--
(16:05)登山口
【所要時間】11時間15分
【メンバー 】単独


土曜は休日出勤となり、週末の休みは日曜のみとなった。先週のアサヨ峰の時、体調がイマイチの感があったので1日中歩ける長いコースの池口岳に行くことにする。

土曜の出勤は午後2時頃には退社となる。家用をかたずけていると出発は20時となった。花火大会があるので伊勢大橋を避け、R248から三川公園の堤防道に乗る。川沿いに大きな花火がそこかしこから上がっている。羽島ICから高速に乗り、飯田ICで降りる。南信濃道の緑の標識を追う。長いトンネルを抜け上村に入る。R152を南下し池口岳登山口の案内のあるバス停を左折する。遠山林道は高度を上げながら民家脇を抜ける。最後の民家を過ぎた付近から所々ダート道となる。陥没の亀裂が混じる部分もあり神経を遣う。広めの駐車場が現れ、車が2台駐車している。少し上に登山口らしい手指の標識があるが暗いのでよく判らない。道は先にも続いている。少し先に行くと広めの駐車スペースがあったのでそこで仮眠する。23時。

涼しいと思い窓を開けて寝たが、意外に暑く感じられた。4時30分頃目を覚ます。道を先に進めてみるが、ネットが張られ通行止めになっていた。戻り、登山口を確認し駐車場に車を停める。ワゴン車の人も出発するところであった。朝食は口に入りそうもないので途中で食べることにする。身支度を整え出発する。

道路脇には山の案内標識とベンチがあった。木の階段があり池口岳登山口の標識がある。電光を切りながら、緩やかな斜面を登る。目が覚めきっておらず、ユックリ体調と相談しながらの歩行となる。植林されたカラマツ林の平坦な道が続く。緩やかに登り、尾根沿いに下る。登りの途中の暗い大木の下に山の神が奉られていた。

カラマツ林の緩やかな登りが続く。足元には赤い大きなテングダケが咲いている。平坦で開けた明るい感じのところが面切平であった。

急坂を2〜3本こなすと下草が現れ、気持ちの良い景観の黒薙になる。ひと登りすると右にガレた崩壊地が現れ、前方に目指す池口岳の双子峰が望まれる。
黒薙付近 原生林
黒薙付近
原生林
辺りは針葉樹原生林の様相となる。緩やかに下り大きく登り返したところが利剣沢の頭である。左にガレた上を通過する。テン場のようなところから南アの大きくユッタリとしたスカイラインが望まれる。ひとピーク乗り越したところがザラ薙平でテントが一張りあった。水場へのルートを示す赤布が急坂に付けられている。

倒木も多くなるが歩行には差支えない。軽装の人が軽快な足どりで下ってきた。 幾つかアップダウンをした後、一気の急登となる。

この辺りからガスが掛かり展望が失われていく。ロープや鎖場も現れる。岩場のところでワゴン車の人と行き交う。「あと1時間も掛からない」と言われる。

何度もニセピークにようなところを通過する。可也登ったところで加加森山とのルートと出会う。加加森・光方面への縦走路は踏み跡が薄そうであった。西側は雲が湧いていたが、東側は少し視界があった。高山性の植物も現れ、気分を和ませる。ひと登りすると針葉樹のコンモリしたピークが現れた。

最後の喘登と確信し歩を進める。視界の無い山頂であったが、標識と2張りほどのテン場があり、南ア深南らしい落ち着いた佇まいであった。流れる雲の中から時々、南峰が顔を出していたが、本日のはここまでとする。帰路も長く時間が掛かると予想されたので、早々に山頂を後にする。
コンモリしたピーク 山頂
コンモリしたピーク
山頂
山頂では成立しなかった通話が、少し下ったところで携帯が掛かった。家に電話する。テン場辺りまでは霧が濃かったが、それから下は晴れて暑い下りが待っていた。

黒薙手前で一憩していると年輩の単独行が大きなザックを担いで登ってきた。彼も腰をおろし、暫し山の話となった。テン場でテントを張り翌日山頂を目指すとのことであった。二百名山を目指しているとの事で、昨年はカムエクも登ったと言っていた。この日出あった登山者は4名で何れも単独行であった。

最後の登り返しで休憩を取る。ムシムシした夏の昼下りとなり、下りでも汗が吹き出る。ヘトヘトになりやっとのことで車のところに戻る。冷房を入れ、服を着替え、氷のポットに飲料を入れ、一気に飲み干す。

帰路は恵那トンネルを抜けたところで夕立に当たる。名神のジャンクションで渋滞となる。家に帰り、温泉に入ってユックリする。


池口岳の草花木

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