ウェンシリ岳

氷のトンネル
氷のトンネル

【日 時】2002年 8月10日(土)
【天 候】
【山 名】ウェンシリ岳(1142m)
【山 域】北海道 北
【ルート】 (9:30)ウェンシリキャンプ場--(10:30)氷のトンネル分岐--
(12:30)ウェンシリ山頂--(14:05)氷のトンネル分岐--
(15:40)ウェンシリキャンプ場
【所要時間】6時間10分
【メンバー 】単独


前日、上川の駅前に宿を取った。以前登った江差牛山はこの街の山である。駅には街の地図が張られており、スキージャンプの原田選手の実家が紹介されていた。

朝起きてみると相変わらず雨模様である。R273を走らせる。中越の道路の右にニセイカウシュッペの登山口の案内がある。古川林道を6K程走らせる。ゲートがあり鍵が掛かっている。本の案内をよく見れば、鍵の番号は上川森林管理所か観光センターに問い合わせるよう案内がある。それぞれの営業時間が書いているが、時間は6時。開庁には時間があり、ニセイカウシュッペは明日に回し近くの山を選択する。道内では南より北の方が天候は良いとの予報であったので、ウェンシリ岳に行くことにする。

R273を走らせ、芝サクラで有名な白滝町に着く。道道137と道道61が重なっており、道道137の標識を見落とし真直ぐ進む。かなり走って霧の掛かる山の上を走行するようになり間違いに気付く。士別方面の道道61を走っていた。元来た道を戻り、道道137に入る。峠のようなところを越えるが、またしてもウェンシリの案内を見落とす。少し戻り、氷のトンネルの案内を確認する。やっと最後の分岐の道に入る。上興部への道を右に見送り、橋を渡ると、氷のトンネルのキャンプ場に達する。駐車場とキャンプ場に分かれた大きな敷地がある。キャンプ場の中央に小さなコテージ風の管理棟があり、その横に釧路ナンバーの大きなRV車が一台停まっている。登山口のトイレ近くに駐車する。氷のトンネル方面は通行禁止になっている。

氷のトンネル見物は後にして身支度を整える。本日も雨模様で雨具を装着する。登山口の入林届に記帳する。登り始めが顕著な勾配になっており、地面も濡れて滑り易い状態になっている。笹を掴み、登り切ると、急ではあるがシッカリした道になる。原生林の中を1時間ほど進むと、氷のトンネル方面からのルートと出会うが、ロープが張られ通行禁止になっている。一服する。傍の水が当たった赤い実が瑞々しく見える。

ここから傾斜は緩くなるが、岩の混じる痩せ尾根となりロープも現れる。霧雨で視界はないが、切立った尾根を歩いているようで、下から谷音が聞こえる。痩せ尾根を過ぎると樹林帯となり、足元には白い小さな花が現れる。やがて低木の緩やかな稜線となる。4人連れのグループと行き交う。本日の登山者はこの一組。

ひと山越え、急坂のダケカンバを抜けると左にお花畑が現れ、呆気なく山頂に達する。幸いにも風はなかったが、ウェンシリ岳と書かれた木の標識と三角点があった。ガスで視界のない山頂になった。本の案内によると条件さえ良ければ利尻富士も望めるという。周遊コースに足を運ぶが、視界がないので本日はここまでとする。
分岐 ウェンシリ岳
分岐
ウェンシリ岳
折角、北に移動して山を選択したにも拘わらず、雨の揚がる気配はなかった。帰路、心配していた最後の坂でスッテンコロリと尻餅をつく。車のところに戻る。山中で会った4人組は山小屋の横でユックリ寛いでいる。荷物を降ろし、氷のトンネル見物に出かける。

舗装道を暫く進むと、川がありバシャバシャ横切る。突堤を乗り越し、渡渉する。半分崩れているが氷のトンネルはあった。この時期にこの高度でこれだけの雪が残っていることに驚く。何時頃まで氷のトンネルの状態にあるのだろうか?ここからも上の分岐へと道が続いている。氷のトンネルの規制を強めているのは過去に何か事故でもあったのだろうか?雨に濡れたトンボが花に止まって身じろぎもしない。車のところに戻る。

上川の観光センターにニセイカウシュッペの古川林道のゲートの鍵の番号を確認する。本日も上川に宿を取る。


ウェンシリ岳の草花木

囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる