ニペソツ山

ニペソツ山
ニペソツ山

【日 時】2002年 8月12日(月)
【天 候】晴れ
【山 名】ニペソツ山(2013m)
【山 域】北海道 東大雪
【ルート】 (5:30)登山口--(7:10)小天狗前--(8:50)前天狗--
(10:40)ニペソツ山山頂--(13:05)前天狗--(15:55)登山口
【所要時間】10時間25分
【メンバー 】単独


翌日も石狩岳に登るので、幌加温泉は連泊とした。宿の家主から同宿した千葉のグループもニペソツに行くと聞く。晴れとの予報であったが起きてみると霧が発ち込めていた。部屋に荷物を残して登山用具のみを車に載せ出発する。一旦国道に出て三股から林道に入る。石狩方面との分岐を右に見送る。迂回路になっている部分があり高度を上げる。振り返ればオッパイ山の間に朝日が昇っている。雲海の上に出たようで天候は良さそうだ。林道の終点がニペソツの登山口で車が数台路駐している。先に出た千葉ナンバーの車もある。トイレを利用したが簡便トイレの案内があった。

雨後でスパッツを着装して出発する。川を渡り、鬱蒼とした原生林の中を黙々と登っていく。1時間ほど登った開けたところで千葉のグループが休息していた。前方に小天狗らしいピークが、左には軍艦山が望まれる。急坂になり、少し登ったところで私も休憩を取る。

急坂を登ると、小天狗を左に捲くようにルートがとられ、岩場になっており、慎重に岩場を抜ける。こんどは平坦な岩山の前天狗の前峰が現れる。一旦ゆるやかに下る。道脇にはウメバチソウが実に多い。年輩の夫婦連れが勢い良く追い越していく。緩やかな斜面を暫く登るとハイマツの低木帯となり視界が広がる。広く大きなユッタリとしたスカイライン描く大雪山系・先鋒の稜線の石狩山系・東には小天狗を前に東西クマネシリのオッパイ山が特徴的だ。
小天狗 石狩連峰
小天狗
石狩連峰
やがてハイマツも途切れ岩屑の道となる。右へ右へトラバース気味に進み、岩場を越え、幌加温泉のルートと出会う。ニペソツの蛾蛾たる山稜が眼前に現れ、思わず足が止まる。天候は晴れ、風はやや強いが大気は透き通り、トムラウシから十勝岳の連峰が望まれる。休憩していると、登山者が続々と上がって来るが、この景観を見て皆一様に足を止める。

ゴロゴロした岩場を下る。ハイマツ帯を緩やかに登ると、平坦な道になり道が分かれるが左の道を進む。お花畑がありイワツツジ・イワギキョウなどが咲いている。糠平湖が望まれ、ウペペサンケ・糠平富士が衝立のようだ。

岩場を抜けると大きな下りとなる。鞍部に達する。登り返しがキツイと思っていたが、体調が良いのか意外と傾斜感はない。見えていた岩屑を右に抜けると山頂が望まれる。ユックリ息を整えながら歩を運ぶ。

山頂の東側はスッパリ切れ落ち凄い高度感だ。東北西の眺望は素晴らしい。周辺は原生林の海に取り囲まれ、遠望は、大雪〜十勝、石狩、ウペペサンケ、糠平湖と申し分ない。西側を注意して見ると道のようなものがある。嘗ては西側からのルートもあったのだろうか。昼食としユックリ寛ぐ。北海道に旅行にきている会社の同僚からメールが入る。返事を送ったが送信できなかった。南側には怪しい黒雲が湧いていた。景観を一通りカメラに収め帰途に就く。
ニペソツ山 前天狗
ニペソツ山
前天狗
岩屑帯では先に降りた人が何やら耳を潜めて佇んでいる。何事かと聞けばナキウサギがいるという。私も少し居たが判別できなかった。音を発てないよう先を急ぐ。

登り返し付近に来ると急にガスが発ち込む。お花畑で暫し撮影モードとなる。下りきった鞍部でお花畑に入り、道を間違える。幌加温泉分岐では風が強くなったがガスも一時とれニペソツの雄姿をカメラに収める。

あとは登り返しもなく、道端のウメバチソウなどを楽しみながら、淡々とした下りとなる。林道終点の川で靴やスパッツの泥を落とす。

明日の石狩岳の登山口を確かめ、幌加温泉でユックリ温泉三昧となる。


ニペソツ山の草花木

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