夕張岳

夕張岳山頂から来し方を望む
夕張岳山頂から来し方を望む

【日 時】2002年 8月16日(金)
【天 候】晴れ時々曇り
【山 名】夕張岳(1668m)
【山 域】北海道 夕張
【ルート】 (7:25)登山口--(8:40)馬の背分岐--(9:00)石原平--
  (11:35)山頂--(14:35)馬の背分岐--(15:20)登山口
【所要時間】7時間55分
【メンバー 】単独


夕張市の宿を出て、R252を暫く走ると夕張岳の案内板がある。橋を渡り林道を暫く走るとゲートに出会う。先行の車がゲートを閉めていたが、私と先行するもう一台の車を見て、そのまま開けておいてくれた。鍵のないゲートだったが「必ず閉めておくように」と書かれているので、最後の私がゲートを閉める。水溜りが多く、先行する車が遅く、RV車の後続の車が苛ついていた。林道終点には既に車が10台程停まっていた。空きを見つけ路駐する。私が駐車した後の札幌ナンバーの車の夫婦連れも準備をしている。今日もスパッツのいつものスタイルとなる。入林届に記帳し出発する。

直ぐに夕張荘の馬の背ルートを左に見送り、冷水ルートに入る。平坦な道と思っていたが、30分程歩いたところで、やや急な坂がある。食事を摂っていなかったので、朝食休憩とする。

パンなどを食べていると後ろの車の夫婦連れが登ってきた。「どこから来たのか」と問われる。「三重のK市から」と答えると、「私達もK市からきた」と言う。レンタカーを借りて昨日は芦別岳に登ったとのことだった。私が「そういえばK市で使われているゴミ袋を見掛けたが、札幌でも同じ袋を使っているのかなと思った」と言うと、ズッコケていた。先に行ってもらう。

緩やかに登り、冷水の沢、前岳の沢を通り、馬の背の分岐に達する。K市の夫婦連れはここで休んでいた。前岳への急坂となり、ひと登りした石原平で休憩する。シラネアオイの群生地でロープが張られている。

展望岩からは一作日登った芦別岳が望まれる。前岳をグルリと捲くようにルートが取られている。憩沢を過ぎ、前岳湿原付近から木道となる。平坦な木道を快適に進む。男岩辺りで早くも下山者と出会う。どこかで見た人と感じ思い出す。石狩岳で出あった福島の人であった。声を掛けると「おー、三重の」と答えが返ってくる。9時に山頂に着いたとのことで、石狩の後、ニペ・芦別の旧道を登ってきて、本日で帰省とのことであった。健脚者であった。
前岳湿原付近から ガマ岩
前岳湿原付近から
ガマ岩
ガマ岩を過ぎ、花の夕張湿原を快適に進む。緩やかなピークの熊ヶ峰と釣鐘岩の間を越える。山頂が現れ土の露出した吹き通しが現れる。残念ながらユウバリソウは既に花期を終えていた。金山からのルートと出会い、最後の急登となる。喘登しながら山頂に到着する。

直下に祠があり、山頂には三角点と標識があった。遠くには雲が掛かり、十勝や日高の遠望は効かないが、芦別は望まれた。周辺には広大な原始の森が広がり山深さを感じた。K市の夫妻は分岐で休んだのみで山頂まで行ってしまった。これまた健脚者であった。
芦別岳方面 山頂へ
芦別岳方面
山頂へ
帰路に就く。湿原地帯・吹き通しでは撮影モードとなる。太陽は燦燦と照り、天候は良くなる傾向を示していた。ユックリした歩調で登山口まで戻る。登山口手前の川で靴のドロを落とし入山届に下山時間を記帳する。

車のところに戻ろうとすると、またまた石狩岳の新潟の人に出会う。今日は日高神威岳を登ってきて、明日、夕張岳に登って帰省するとのことであった。話をしていたので、K市の夫妻が礼をして帰っていった。夕張岳は出会いの山となってしまった。

天候も良くなる兆しを呈していた。樹海の湯で温泉に浸り、翌日は百名山最後の日高幌尻岳を目指すことにした。


夕張岳の草花木

囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる