天狗原山・金山

焼山
焼山

【日 時】2002年 9月 1日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】天狗原山(2197m)・金山(2245m)
【山 域】長野・新潟・富山
【ルート】 (5:10)登山口--(6:25)水場--(7:30)休憩--
(9:10)神の田圃--(10:00)金山--(11:30)神の田圃--
(13:35)水場--(15:50)登山口
【所要時間】10時間40分
【メンバー 】単独


三百名山の焼山は頚城三山のひとつであるが、現在登山禁止になっている。登山道は幾つかあるようだが、火打山を再度登るのは気分が乗らないので金山に登り、これで焼山に登ったことにする。

登山口には車が2台停まっていた。横の車の人が起き出し準備を始めた。朝起きて前日の疲れが残っていないか確かめ、足が一応動くことを確認する。食料と飲料をザックに詰め込み出発する。道はジグザグに刻まれ、大きなブナの木の間を抜けて行く。30分程歩いたところで朝食とし調理パンを食べていたら、横の車の人が追い越して行った。同じようなジグザグ道をひと登りする。平坦な道を右に捲き、ブナダテ尾根に乗る。左にポチャポチャする水音を聞きながら一気の急坂を登ると、木で囲まれた広いところに出る。プラスティックの導管から細い水が出ている。少憩する。

暫く登ると岩場があり、高妻・乙妻山や天狗原峠に伸びる車道が見える。道が細くなり、急激なアップダンも現れる。次は細く狭い枯れた谷のような道になる。暗い道を抜ければ、直射日光の当たるガレた急坂になる。トラロープや梯子の一気の急坂を越える。ここが1949ピークと思われた。
神の田圃 金山と焼山
神の田圃
金山と焼山
木の間から前方に顕著なピークが望まれる。このピークも一気登りと思っていたが、アプローチで徐々に高度を揚げて行く。右に岩場を見ながら林の中を進む。道端にゴゼンタチバナの実が赤い。見えていたピークは直接には越えず左側を進む。低い笹帯となり、高山植物も現れる。開けた「神の田圃」に出る。西側を見ると昨日登った雪倉岳など北アの山々が望まれる。東側は妙高・火打・焼山の頚城三山が出揃い、笹ヶ峰貯水池の背後に黒姫山、南にはズーと見えていた高妻・戸隠などが望まれる。少憩する。
金山 火打・焼山
金山
火打・焼山
緩やかに登ると前方になだらかな山が望まれ、この山が金山だと思う。しかし、道は一旦大きく下った後、谷間のようなところを登っていく。草つきのお花畑のとなり、イブキトラノオ・ハクサンフウロなどが咲いている。予想に反して道は斜面の東側を進んで行く。斜面を越えるとユッタリした円い金山と荒々しい焼山が現れる。先行していた人が早くも下山して来る。言葉を交わす。「焼山は2年前には火打側の火口から音が聞こえるほど噴煙も揚がっていたが、現在は静かだ」と言っていた。一方、規制が緩和された浅間山はここから見ても噴煙が高く揚がり煙が東に流れているのが見える。

東斜面をなだらかに登り金山山頂に着く。眺望は東側のみ。焼山が目の前に聳え、火口壁や岩峰が望まれる。稜線上に踏み跡が続いており、鞍部の富士見峠までは行けそうに見えたが、時間も体力もなかったので今回はここまでとする。西の縦走路を少し下ってみるが、雨飾側の良好な視界は得られなかった。ケータイで家に電話する。

帰路もアップダウンがあるので、ソコソコにして山頂を後にした時、ウサギが山道に現れた。急いでカメラに収めヒョンヒョン駆けている姿を眺めていると、今度は足元からライチョウが現れる。これまた急いでカメラを取り出す。お花畑では撮影モードとなるが、暑い。天狗原山の登り返しの鞍部で単独行と行き交う。
笹ヶ峰貯水池と黒姫山 北アルプス
笹ヶ峰貯水池と黒姫山
北アルプス
登り返して「神の田圃」で先の人も休んでいたので、私も休憩を決め込む。単独行が登ってきて本日の入山者は4名となった。空は晴れ渡り、風の通るところを選ぶが、直射日光で暑い。

帰路も一気の下りもあれば登り返しや平坦な部分もあり結構足を使う。風の吹き揚がる日陰で休息を取りながら、ダラダラと下る。水場まで何とか辿りつき水分を補給する。ジグザクの道を下り、車のところに戻る。当初、徐々に高度を上げて行く平易なルートと考えていたが、アップダウンの多い変化に富んだコースであった。

小谷温泉の露天風呂に浸り家路に就く。北アの稜線は午後になるほど雲が取れ、ニュースでは長野市の最高気温が36.x度であった事を報じていた。


天狗原山・金山の草花木

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