釈迦嶺


【日 時】2002年 9月21日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】釈迦嶺(1175m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (12:00)ウソ越--(13:25)取り付き--(15:15)釈迦嶺--
(15:50)取り付き--(18:05)ウソ越
【所要時間】6時間05分
【メンバー 】単独


野良仕事をしていて右腕を虫に刺されカブレがひどく、おまけに風邪を引いてしまい、2週間療養に努めていた。カブレは治まり、喉がイマイチだったが久しぶりに山に出かけることにした。釈迦嶺は岐阜と福井の県境の冠山・金草山の南に位置する。南には谷を挟んで笹ヶ峰・千回沢山がある。釈迦嶺を選んだ理由は時間の掛からないヤブ山でリハビリ登山には手頃と考えたからである。

8時30頃家を出る。麗らかな陽気となり、長良川・揖斐川沿いの堤防には彼岸花が咲いている。平野部ではモヤっていたが横山ダム付近から青空が覗く。徳山ダムの建設は佳境のようで迂回したダムの上流部でも作業が行なわれていた。ワインディング道路で高度を稼ぐ。冠峠の分岐点で高倉峠方面は取り抜けできないとの標識があった。不通区間が明記されているが、地図を確認しても要領を得ないので行けるところまで行くことにする。やや緩やかに下ったのち、登りとなり、。問題なくウソ越に到着する(ウソ越を示す案内は特にはなった)。林道が上がっているので、少し入ってみるが大きく抉れた箇所があったので引き返しウソ越に車を停める。

身支度を整え出発する。山腹に切られた林道を登る。林道は最初の部分以外は車で問題なく通過できそうに思えた。10分程進んだ平地に駐車できそうなスペースがあった。鞍部からは金草山・冠山や林道が望まれる。

林道は全く利用されていない様子でヤブが蔽い被さる。道も地図では実線になっているが、足元は全く見えず背丈を越す藪となった。地図に標記された時代には車も通過できたほどの道であったと想像するが、この道もやがて消えてしまうのであろうか?道は緩やかに登って行く。対岸には高倉峠が望まれる。谷部で上に登るような踏み跡があったが地図を確かめる。日の当たるガレ場をカーブすると南側の眺望が開け、谷を挟んで、笹ヶ峰が飛び込んでくる。一服する。

やや下り気味の道となるが藪は更に濃密になる。辟易しながらカーブをやり過ごすと待望の釈迦嶺南面が望まれる。かなり急斜面に見える。どうやって登るのか山行記録を読み返す。谷から登るより左に派生する尾根通しにルートをとるのが安全との記述がある。水が流れる谷を通過し先に進むと枯れた谷がありここに赤布があった。本日始めての赤布に感激する。

枯れ谷を数メートル上に行くと右へ尾根に取り付く。赤布を追いながら藪の中の一気に急登となる。この最初の部分、踏み跡が錯綜する。高みを目指してひと登りすれば、踏み跡も明瞭な一本道となる。赤布は要所に過不足なく付けられている。途中で休憩を挟む。ルートは右にガレ場を見ながら登って行く。急な上、痩せた部分も多い。木の根を掴みながらの喘登となる。稜線が近づき傾斜がやや緩んだと思うと直ぐに稜線に達する。西に伸びる稜線の踏み跡は薄く、このルートがメインルートの様子だった。稜線の踏み跡を東に辿り、藪を分け山頂に達する。

山頂は切り開かれて三等三角点と標識があったが立木で眺望はなかった。木の間から金草岳方面をカメラに収める。トノゴヤ谷から登ったという記録があるが笹が立ち踏み跡は全くなかった。

同じルートを戻る。下山中、眼鏡と目の間に木の葉が入り、目が痛める。目に葉が入ってしまったようで、お茶で目を漱ぎ異物を除く。赤布を確かめながらユックリ歩を運ぶ。林道手前に枯れ谷に降りるところでスッテンコロリ。林道に降りるが、藪のジワジワとした登り返しが待っている。谷を2つやり過ごしたところで一服を決める。

対岸の笹ヶ峰を写そうとデジカメを取り出そうとするがナイ。どうやら、藪を漕いでいるうちに落としてしまったようだ。空身で取り付きまで戻るが見当たらなかった。夕暮れも迫っており、暗闇での藪漕ぎは難渋するので諦める。

日没前に車のところに戻る。デジカメは重宝しているがこれで3台目のボツである。意気消沈しながら家路に就く。


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