鉄嶺山

小津権現山を望む
小津権現山を望む

【日 時】2003年 2月23日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】鉄嶺山(673m)
【山 域】西美濃/岐阜
【ルート】 (10:40)ブンブク枝谷取付--(11:25)休憩--(12:30)鉄嶺山--
(13:45)尾根下降点--(14:30)ブンブク枝谷取付
【所要時間】3時間50分
【メンバー 】単独


朝起きてみると雨も揚がり素晴らしい天気になっていた。久しぶりに雪山に出掛る。藤橋村にある鉄嶺山を目指す。

長良川右岸の堤防道を墨俣一夜城前から左折。揖斐川右岸の堤防道に移る。揖斐川のコンビニで食料を調達。道の駅藤城を右に見て、少し進むと藤城集落に入る。橋を渡り集落上部に行く。権兵衛の滝の案内に従い暫く進むと、工事中でブルドーザーが道を塞いでいる。車をバックしていると登山者が帰ってくる。様子を聞くと「先に行くと鉄塔の道になる。この谷の道が正解のようだ」という。彼には先に行ってもらい、私も鉄嶺山に行くことを伝える。登山者の車の付近に車を停め、スパッツ、ワカンなどを準備して出発する。

植林帯の谷沿いに進む。テープが所々に現れ、薄い踏み跡もある。雪も少し現れ、先行者の踏み跡が残っている。谷に入り少し進むと尾根沿いと谷沿いにテープが分かれる。尾根のルートを進む。一気の急坂になる。青い紙テープを追いながら進む。雪があるところに踏み跡がなく、先行者は谷沿いに行ったと判別する。私の辿っている道も山林作業用のルートと認識する。それにしても緩みのない急坂で休憩する。

テープが途切れる辺りから更にヤブっぽくなり、マーカを設置しながらの登りとなる。南面で幸いにも、雪は少なかったが、稜線に近づくと雪が現れる。ヤブも濃くなり、木を掻い潜りながらの激登となる。稜線に出ると風が吹き抜け、北側の視界が一気に拡がる。降り口にマーカを設置し右にルートを採る。

膝近くまで入り込むほどの雪深となる。十数M下ると大きな石地蔵があり、ここが鉄嶺峠(クロガネトウゲ)なのかという思いになる。地図の点線のあるブンブク谷への道は全くない。
鉄嶺峠 山頂付近
鉄嶺峠
山頂付近
雪のない冬枯れの潅木帯を登りピークに達する。北側から登ってきたトレースが走り、稜線に下っている。鉄嶺山はまだ先のようだ。持ってきたワカンを装着するが紐が切れ着装できない。ここまで持ち上げてきて、雪上歩行を楽しみにしていたが諦める。

平坦な道を進むと、中高年の夫婦連れが戻ってくる。「山頂までまだありますか」と声を掛けると「もう少し先」と教えてくれた。少し進み、緩やかに登ったところが山頂だった。測量用のテープがあるのみで標識などはない。三角点も雪の中だった。横山ダムを挟んだ対面に小津権現山が望まれ、雪の花房山も見える。北には雪を抱いた天狗岳が大きく広がる。雪で腰を落ち着けるところがないので風景をカメラに収める。

帰路、夫婦連れが休んでいるところで談笑していると、先行した登山者がやって来た。やはり谷沿いに進み引き返してきたとので、かなり疲れている様子だった。ピークまで戻り、雪のないところで昼食タイムとする。
鉄嶺山 天狗岳
鉄嶺山
天狗岳
帰路、降り口にザックをデポし、鉄塔まで行く。鉄塔にはスキーのトレースが走っていた。坂内村のスキー場方面から拡声器の音が聞こえる。湧谷山や蕎麦粒山も望まれる。巡視路を少し下ると視界が一気に開け、暫し撮影タイムとなる。

降り口まで戻り、自分が設定したマーカを拾いながら、慎重に来たルートを下降する。雪のないところまで降り安心する。谷に降りるところで、何度か尻もちをつく。車のところに戻る。着替えを済ませ家路に就く。

天候にも恵まれ、雪のヤブの山を満喫できた。


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