夜叉ヶ池・高丸(敗退)

高丸
高丸

【日 時】2003年 3月23日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】1252峰(1252m)
【山 域】美濃/岐阜・福井
【ルート】 (8:00)広野ダム--(9:00)登山口--(10:40)夜叉ヶ池--
(12:00)1252峰--(12:45)夜叉ヶ池--(14:00)登山口--
(15:05)広野ダム
【所要時間】7時間05分
【メンバー 】単独


今庄の街を出て、広野のダム湖に達する。夜叉ヶ池への道はここで通行止めになっていた。車が数台停まって上の東屋にはテントも見える。トイレで用を足し、出発準備を整えた時は8時になっていた。

平坦な林道を進む。車の通行はできそうだが、所々に落石も転がっている。舗装道から地道に変わる辺りから雪道となる。沢山の踏み跡があるが本日の分はないようだ。キャンプ場付近に大阪ナンバーのスクーターが乗り捨てられている。ここにも通行止の標識がある。朝の冷え込みで雪が凍っている。踏み跡の部分は歩きにくい。一時間ほどで登山口に到着する。トイレや石碑、鳥居などがあり、案内地図を確認する。休憩する。
広野ダム湖 登山口
広野ダム湖
登山口
夏道に従って少し川沿いに進むが、トラバースする辺りから踏み跡は一気に登っている。雪がない部分で踏み跡が消えるが、ヤブを一気に登り尾根に出る。白いテープがあり、私も降り口にマーカを付ける。少し登ると雪の上に踏み跡が現れる。地図を見て、登山口から夜叉ヶ池山に延びる尾根のルートであることを確認する。急坂だが、ハッキリした踏み跡があり、迷うことは無い。世間は連休最後の休みに当り、著名な山の多いこの地域に入る登山者は予想通り存在した。ひと登りして傾斜の緩んだところで一服する。

上部に行くほど樹林間隔が広く、快適な登りとなる。視界が開け、三国岳や1205m峰が望まれる。北には雪の付いた厳つい夜叉壁から三周ヶ岳の厳しそうな稜線が望まれる。

夜叉ヶ池山を目指して踏み跡を追う。夜叉ヶ池山山頂と夜叉ヶ池に向かう踏み跡に分かれる。山を右に見ながらトラバース気味に進む。10人ほどのグループと出会う。「三周ですか」と聞かれ、「高丸まで行けますか」というと怪訝な顔をしていた。夜叉ヶ池は雪で覆われ、黄色いテントがひと張りあった。
夜叉ヶ池山 三周ヶ岳方面
夜叉ヶ池山
三周ヶ岳方面
池を横切り夏道に出る。夏道は雪で覆われ一気の急坂になっていた。下りに掛かると踏み跡が残っていおり、先行者がいることを認識する。夜叉壁への登りとなる。岩場を右に捲いたところで、上部から人が降りて来る。斜度が有りそうな雪の斜面で待機。言葉を交わす。いわく「いい景色を、独り占めにしていた気分でした」。

この斜面を何とか登り、夜叉壁の上に出る。ここから両側が切れたナイフエッジのアップダウンになる。アイゼンを着装する。途中、足に痙攣が走る。何とか1252M峰に達するが、高丸へは、下りが厳しく、時間も掛かりそうなのでここまでとする。ユックリ休み、足の痙攣を収める。ナイフエッジを通過し、夜叉壁の上で昼食タイムとする。

風も無く、ユックリ景観を楽しむ。眼下の谷に岐阜側からの登山口が望まれる。高丸へはこの登山口から取り付くのが登り易そうに見えた。
岐阜側の谷 三国山
岐阜側の谷
三国山
夜叉壁を下ったところでアイゼンを外す。夜叉ヶ池山の雪が所々光っている。登り返し下山に掛かる。午後の麗らかな陽気となり景観をカメラに収めながらユックリと下る。日野山は良く判るが昨日登った藤倉山はイマイチだ。後から男女のグループの声が聞こえる。一気に下り、登山口に達する。

夜叉壁で行き交った単独行の人がスクーターに物を詰めていた。気温が上がりザクザクの雪になった。道脇で少しフキノトウを摘む。登山口から一時間ほどで車のところに戻る。

ダム湖を周り、美濃俣丸の登山口を探索する。今庄ICから高速に乗り、無事帰宅。近所の温泉で疲れを癒す。雪焼けしたのか、顔がヒリヒリ感じた。


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