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【日 時】 | 2003年 4月18日(金) |
【天 候】 | 晴れ |
【山 名】 | 高丸(1316m) |
【山 域】 | 美濃/岐阜 |
【ルート】 |
(10:15)神又谷出会(夜叉ヶ池登山口まで7K)--(11:50)夜叉ヶ池登山口-- (13:10)尾根分岐--(14:35)高丸--(15:20)尾根分岐-- (16:05)夜叉ヶ池登山口--(18:00)神又谷出会(夜叉ヶ池登山口まで7K) |
【所要時間】 | 7時間45分 |
【メンバー 】 | 単独 |
金曜に有休を取得する。東海地方の週末の予報が変わり土曜から雨になるという。土曜に登る予定にしていた高丸に行くことにする。この山は本年3月福井側から挑戦したが、1252m峰でリタイヤしている。この時岐阜側からは直接山頂までアプローチでき距離も短いと観察していた。 7:30頃家を出る。ウィークディの通勤時間帯になり、長良川の堤防の道は交通量が多い。揖斐川右岸の堤防道に移るまでいつもの倍くらいの時間を要した。良く晴れ気温は高くなるとの予報だった。揖斐川町のコンビニでオニギリ購入。坂内村の先の集落の国道は舗装が完了していた。夜叉ヶ池への道に入り、砂防ダム、イビデンダムを通過する。夜叉ヶ池登山口まで7K、神又谷出会に車を停める。車が数台停まっている。 ここから先は雪が道路を塞いで車は進行できないようだ。既に10時を廻っている。身支度を整え出発する。先行していた車の人が川べりで山菜を採っている。高温で雪解けが進んでいる様子で砂防ダムからの水音が勢い良い。道端にはザゼンソウ、岩壁にはイワウチワ、ショウジョウバカマ河縁にはサンショウが咲いている。道路は概ね出ているが雪で覆われているところ、石が散乱しているところ、崖が崩れているところなどがあった。フト対岸を見るとカモシカがユックリした動作で斜面を登っていた。1時間30分ほどで夜叉ヶ池登山口の鳥居に着く。ふと見るとトイレのところに人がいた。マウンテンバイクでここまで来て夜叉ヶ池の方に行ったが途中でトレースが無くなっていたので引き返したとのことだった。登山の経験はないとのことで雪の様子など聞いたが良く判らなかった。
手強い石楠花帯となる。やっと雪が現れる。少し左に振れるところもあるが、尾根を忠実に辿る。古いマーカがあり、人跡を感じ、なぜか安心する。広い雪原に出る。振り返れば三国岳など残雪の山が望まれる。ここまで体力をかなり消耗したが、左に目指す山並が現れホッとする。ユックリ息を整えながら雪原を進む。緩やかに登って笹藪を抜けると南西に延びる尾根と出会う。
大きな展望が開ける。東方には先週目指した烏帽子山がコンド谷から突き上げている。三月に断念した夜叉ヶ池から三周の稜線が壁のように連なり、1252m峰から雪の回廊が延びている。北には美濃又丸・笹ヶ峰など、東北に能郷白山など、残雪の美濃の山々が怒涛のように迫り、遥かに真白な白山が望まれる。南には先週登った湧谷山・蕎麦粒・小蕎麦粒・黒津、金糞・伊吹が望まれる。帰路を15時発とし、山頂からの眺望を楽しむ。
驚いたことにマウンテンバイクの人がまだ居た。自転車で旅行しているとのことで、長話となる。植生の豊かな春の林道歩きとなり、帰路も楽しい。青と赤い羽根をした鳥(ルリ鳥)が前方を飛んで行く。夕暮前、車のところに戻る。 車を暫く走らせると、道端にタヌキが現れ、前方に急いで駆け出す。後ろからユックリ、タヌキの速度に合わせて走らせる。タヌキは山側に逃れるが、明らかに疲れた様子で道路から2Mほどの所で背中を向けたまま息を咳っている。カメラを取り出すが、やっと此方を向き、上方に登っていった。 |
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