荒海山・愛宕山(鴫山)

荒海山
荒海山

【日 時】2003年 5月 3日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】荒海山(1581m)・愛宕山(鴫山)(749m)
【山 域】南会津
【ルート】 (9:10)登山口手前駐車場--(10:25)稜線--(11:35)山頂手前コル--
(12:35)荒海山山頂--(14:25)稜線--(15:25)登山口手前駐車場
【所要時間】6時間15分
【メンバー 】単独


朝7時30分に、田島の旅館を出て、田島/黒磯の林道を水無川沿いに走らせる。5K先でガケ崩れで通行できないとの標識がある。車をオーガ沢まで進めるが、8時を過ぎていた。長時間を要しそうな男鹿岳は明日に廻し、荒海山に変更する。

R121を南下し、会津高原駅を左に見る。道路左に荒海山の案内が現れ、川沿いの林道を遡る。登山口よりかなり手前で車が数台停まっている。先に進むが路幅狭くなり、雪や倒木が現れ、戻り、車を停める。

身支度を整え出発する。林道には倒木が道を塞いでいるところもある。砂防ダムから川を渡り、登山口に達する。ボックスに登山届を投函する。水量が多めの川を進む。二股になるが荒海山登山路の標識とテープが案内してくれる。水が途絶えるが暫くするとまた現れる。山腹を捲くところもあるが、殆ど谷を真直ぐに登っていく。傍らにはイワウチワが咲いている。ロープも現れ、岩場の混じる谷を、一気に登って行く。ひと登りで稜線に乗り左折となる。休憩する。

傾斜はやや緩むが、ここからもアップダウンの長丁場となる。針葉樹林帯で高山の様相を呈し、岩場も混じる。一時間掛けてヤッと木の間から荒海山本体が望まれるようになる。少憩する。

足を引きずった人を交えたグループと行き交う。登りに取り掛かる。道に雪が覆い被っている。上に出てみるが斜度が強くトレースも無い。左右に取っ掛かりを探すが見つからない。右の方に赤いテープはあるが明らかなヤブで行く気が起こらない。半ば諦め、下山も考えていると上部から人声が聞こえた。赤テープのヤブを降りており、「ルートは此方ですよ」と声を掛ける。「いや、助かりました」「此方こそ、助かりました」。赤テープを追い、10メートルほどヤブを抜ければ正道に復帰した。
山頂から南 七つ岳方面
山頂から南
七つ岳方面
一箇所、急坂に雪が着いていたが、ステップが切られ問題はない。手強い石楠花の混じるヤブを漕ぐと山頂の脇に建つ小屋に出る。山頂には三人の登山者が「今日13人目」と言って出迎えてくれた。少憩する。

雪稜を辿り、測量ポールの立つ三角点峰に行く。山頂に戻り大休憩となる。南から風が吹き上がり心地よい。霞みが掛かっていて遠望は利かないが、北には七つ・男鹿、西には尾瀬を取り巻く白い山が望まれる。しかし荒海山を取り巻く衛星峰は何れも急峻で、私がそれら頂を踏むことは(でき)ないだろうと思われた。

同じルートで下山する。帰路も時間を要するので慎重に下る。山中泊と思われる大きなザックのグループと行き交う。谷への降り口で少憩する。登山ボックスに帰着時間を記入し車のところに戻る。

本日も田島で宿を取る。風呂に入る。窓から市街地を見ると街の背後に尖がった山が見える。登山靴に履き替える気にならずズックで山に向かう。
愛宕山 山頂
愛宕山
山頂
麓には城跡の説明案内があり鴫山城の城跡が山上にあるとのこと。山への参道にはエンレイソウが迎えてくれる。日没が迫り、急ぎ足となる。山頂にはアンテナ施設と愛宕神社があった。社の板の欄干を巡るが、心地よい風が吹き上がってきた。街には灯が点り始める。急いで下山する。翌日に備えるため、風呂に入り、早目に寝床に就くつもりだったのだが・・・。


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