男鹿岳

男鹿岳
男鹿岳

【日 時】2003年 5月 4日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】男鹿岳(1777m)
【山 域】男鹿/福島・栃木
【ルート】 (6:05)オ−ガ沢--(7:30)峠--(9:50)男鹿岳山頂--
(11:00)峠--(12:15)オ−ガ沢
【所要時間】6時間10分
【メンバー 】単独


男鹿岳は南側からのアプローチの報告しか目にしていなかった。何れも塩原から走る塩那林道を利用しての報告であった。前前日横川から2kにあるネイチャーランドで男鹿岳へのルートを尋ねたところ、こちらからのルートはヤブが酷くなっているので田島からのアプローチを薦められる。

4時に起床し5時前に宿を出る。田島/黒磯の林道を水無川沿いに走らせる。栗生沢の集落を過ぎ、林道分岐で5K先でガケ崩れで通行できないとの標識がある。オーガ沢の手前まで進めて路駐する。オーガ沢は水無川最奥部の沢のようだ。前方に車が一台停まっている。

身支度を整え出発する。車から人が降りてきて尋ねられる。「先はどうなっているか判らないので行けるところまで行ってみる」と答えると、「私達も後から行く」と言う。

林道を進み、大きな沢に出る。男鹿沢でこの沢を詰めるルートも考える。男鹿沢橋から先は林道は酷く荒れていた。東側が開けたところに出て峠と勘違いする。平坦だが、雪・倒木・ガケ崩れなどが其処彼処にあり、林道が復旧するのはかなり先になるように思われた。一時間半程で峠に到着する。栃木側もガケ崩れの防止セメントが剥がれていた。少憩する。
峠から 斜面を登る
峠から
斜面を登る
男鹿岳方面へは薄っすらとだがトレースがあり安心する。腹ごしらえをした後、出発。トレースを追うが直ぐに猛烈な笹ヤブになる。テープはあるがかなり高い位置にある。雪を拾ってはヤブに入ることを繰り返す。進むにつれヤブにツタが混じり足に絡みつく。500mほど始末の悪いヤブと格闘すると、雪が繋がり出す。雪原に出る。

幸いにもここまで斜度はなく、ここから急坂となる。稜線の右側(西)の雪原が広そうに見えた。上に行けば繋がっていると見込んでこの雪原を進む。しかし、上部に行くほど尾根から外れたので、笹薮を漕ぎ、谷側に移動する。やや急だが谷側にはシッカリ雪が付いている。締まった雪の快適な歩行となる。テープ類も多く、持参してきたマーカも使用する必要が無い。ブナ・樺類から針葉樹林帯になりピークに達する。
大佐飛山 那須の山々
大佐飛山
那須の山々
山頂はこの先にあるはずと辺りを見回す。谷を挟んだ対岸に針葉樹に覆われた男鹿岳が見える。ルートが判らず地図を再確認する。ピークの奥に進むと男鹿岳に続く稜線が現れる。樹林の混じる尾根を辿る。取り付きまでは平坦な広い回廊が案内してくれる。やや右目に高い方を目指す。稜線に出ると一投足で山頂に達する。

木に括られた山頂標識は足より下の雪に埋れていた。円盤の測量標識が切り取られたコメツガの上に設置されていた。ここからは那須の山々がのぞまれた。南に進み、こんもりしたヤブの上に立つと南からのトレールがあった。林道が延び、男鹿山系の最高峰の大佐飛山が望まれ満足する。山頂に戻る。GWの中日にも拘わらず静かな山頂をひとりで堪能する。少憩する。
山頂 飛行機雲
山頂
飛行機雲
来た道を戻る。自分のトレースを追うが、消えかかっている処もあり、注意しながら降りる。林道が見えてからは、ヤブもあるが、勝手知ったる道で快適な下山となる。一時間ほどで峠に達する。長丁場を覚悟して食料を多めに持って来たが可也余ってしまった。ユックリ食事を摂り、休憩する。林道を進むと、朝の二人に追い着く。一人は足を引き摺っている。尋ねるとヤブが酷いので諦めたとのことだった。ピッケルを持っていたが不要に思えた。

車のところに戻り、着替えをしていると、マウンテンバイクが数十台通過していく。先頭の人に、この先、雪・倒木・ガケ崩れがあり、自転車に乗っている時間の方が少なくなる旨を伝えると、「担ぐぞー」と気合を入れていた。

家路に車を走らせる。タムシバ満開の山腹をカメラに収める。金精峠は不通のため北上する。芦の牧温泉で汗を流す。会津若松から高速に乗る。常磐道で新潟に向い、北陸道を選択する。富山付近で立山など残雪の北アルプスに夕陽が映えていた。ガス欠寸前になり急遽、長浜で降り給油する。なんとか無事、帰宅となる。


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