会津朝日岳

日野山
会津朝日岳

【日 時】2003年 5月24日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】会津朝日岳(1624m)
【山 域】南会津/福島
【ルート】 (8:00)登山口--(9:00)水場--(10:05)叶の高手--
(11:00)避難小屋--(12:00)会津朝日岳--(13:15)叶の高手--
(14:20)水場--(15:15)登山口
【所要時間】7時間15分
【メンバー 】単独


名山巡りも新潟周辺の山が残ってしまった。金曜に有給休暇を取得する。銀行の払込を済ませ出発する。岐阜羽島より高速に乗る。名神高速は次週よりウィークディにリフレッシュ工事が2週間続く。信濃豊田で高速を降り、R117/R252/R17を走らせる。小出からもR252を走る。六十里越付近には朴の木の花が真近に見られる。トンネルを抜けると突然、残雪の山々が飛び込んでくる。田子倉ダム湖から一気に競り上がる前毛猛が見事だ。浅草岳の田子倉登山口を確認する。この日は移動のみで、只見の宿に投宿となる。

朝食を済ませ、7時30頃宿を出る。晴天との予報だったが、霧が掛かっている。R289を南郷方面に走らせる。黒谷からイワナの里の案内に従い右折する。暫く走らせ、橋の手前の案内に従い、右の林道に入る。イワナの里は利用者以外は駐車できない。会津朝日岳の案内に従い、少し奥まで車を入れる。整地されたところがあり車が3台停まっている。霧は晴れ、暑そうな日差しが指してきた。

身支度を整え出発する。小川を徒渉すると、タムシバが出迎えてくれる。平坦な川沿いの道を辿る。荒禿沢の手前では長けたクサソテツを見かける。雪で沢が塞がれているところもある。赤倉沢標識付近からやや坂道となるが、イチリンソウ、サンカヨウの群落が目を楽しませる。水音を聞きながらユックリ歩を運ぶ。三吉ミチギの水場で一憩する。

急坂となるが道はジグザグになって徐々に高度を稼ぐ。所々に雪も現れる。日差しが強くなり、先行者の踏み跡も消え掛かっている。急坂となる。ひと登りすると、見晴らしの利く、開けたところに出る(??松)。霞みでそれほど遠望は利かないが、残雪のユッタリした浅草岳が望まれる。少憩したが、コバエが五月蝿く早々に先に進む。

岩の混じる稜線の道となる。タムシバが勢い良く咲いている。叶の高手の背後に岩壁の会津朝日岳が現れる。南の眺望も展がる。ピークの叶の高手に達するが木立で眺望はない。緩やかに下る。大きな古木があり大クロベと書かれ案内板がある。北側の見晴らしの良いところに出る。浅草岳の稜線から延びる三角形の山は毛猛山か。大岩壁の残雪の会津朝日岳が迫る。雪の混じる平坦な尾根道を進む。少し登り返し雪原に出る。取り付きの鞍部に青い避難小屋がある。木蔭で休憩しているとドドーンと落石の音が聞こえた。
叶の高手付近 大クロベ
叶の高手付近
大クロベ
雪の混じる急坂に掛かると単独行の若い男性が降りてくる。一枚になった雪の急坂が待っているとのこと。道脇にはツバメオモトが咲いている。ひと登りでバイウチの高手に達する。山頂まで500Mの標識がある。緩やかに進むと、雪で覆われた急傾斜が前方に現れる。雪面に刻まれたステップを追い、左の壁のところで休憩する。

上から被さるように雪が付いている。忠実にステップをトレースする。見た目ほど斜度は無い。雪面の上に出て、すぐ山陵に達する。西に進み、やや低くなったところに山頂はあった。顔に手拭を掛けた人が三角点を足蹴に昼寝の最中だった。少し戻ったピークで休憩とする。

360度の展望が展ける。今まで見ていた北側の壁も壮観だったが、南側の壁は凄まじく一気に切れ込んでいる。周辺の低い山々も雪で引っ掻かれた跡がある。南には残雪を抱いた丸山岳がユッタリと大きい。毛猛山方面に延びる稜線の山は高倉山だろうか。丸山岳へは踏み跡はあるようだが、高倉山へは踏み跡は全く無く、稜線はナイフリッジの様相を呈していた。奥に見えるのは越後三山のようだ。浅草岳が霞み、遠望は利かない。北側も山また山が連なっている。私にこの山々に挑戦する機会が巡ってくるだろうか?名残惜しいが山頂を後にする。
高倉山? 丸山岳
高倉山?
丸山岳
帰路は雪の壁もそれ程斜度は感じない。後半部はグリセードで降りる。小屋には寄らず。叶の高手の手前で、暫し、撮影タイムとなる。

叶手の高からは小屋泊まりの3組の登山者と行き交う。水場で少憩する。花を楽しみながら、車のところに戻る。

疲れていたので、蒲生岳はまたの機会とする。金山の民宿に泊まる。



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