アカイシ

アカイシから鈴鹿主脈
アカイシから鈴鹿主脈

【日 時】2003年 6月 7日(土)
【天 候】雷雨のち曇り
【山 名】アカイシ(704m)
【山 域】鈴鹿/滋賀
【ルート】 (12:45)山比古湧水--(13:20)雨宿りの小屋(14:05)--(14:35)登山口--
(15:10)アカイシ--(16:25)登山口--(16:55)山比古湧水
【所要時間】4時間10分
【メンバー 】単独


遠方への山旅を考えていたが、金曜に訃報が入り、土曜の通夜に参列することになった。近場の鈴鹿の未踏の山の中でアカイシに行く事にする。アカイシは鈴鹿主脈の西に位置する。

三重側の平地は茹だるような熱気が漂っていた。鈴鹿の主脈には霞が掛かっていたが、石グレ峠を越えると青空が覗く。昨年の渇水状態とは見違えるほど、永源寺ダムは満々たる水を湛えていた。R421からR365に入り北上する。愛東町から湖東町に入り、宇曽川ダム・山比古湧水の案内標識に従い右折する。ロックフィルダムの宇曽川ダムを左に見る。ダム湖奥に達するがゲートがあり先には進めない。車が停まって山比古湧水で水を汲んでいる。辺りは公園風になってバーベキューを楽しんでいるグループもいた。トイレの完備した駐車場に車を停め身支度を整え出発する。
宇曽川ダム 山比古湧水公園
宇曽川ダム
山比古湧水公園
ゲートを越え、舗装道を歩き始めると、ポツリと大きな雨粒が落ちて来た。暫く進むが、雷鳴が響く。雨粒を見ると1cm程の氷の粒が混じっていた。雨具を出し、着装した頃は、土砂降りになっていた。そのまま木蔭で暫く小雨になるのを待って歩き出す。作業をしていたと思われる軽トラと3台行き交う。雨脚は弱まらず20分ほど進んだところに小屋があったのでここで雨宿りと決め込む。予想通り雨脚は直ぐには弱まらなかった。強弱するトタン屋根を叩く雨音を聞きながら、暫し、雨宿りとなる。

全体の空が明るんだところで小屋を後にする。宇曽渓谷沿いの舗装道を暫く進む。白い卯の花が満開だ。左にみつまた橋を渡る。直ぐに左の植林帯にハッキリした踏み跡の山道がある。これが登山口のようだ。

戻るように谷沿いに少し下降するが、荊状の木が多い。雨はスッカリ上がったが、滑り易く歩き難い。植林帯の一気の登りとなる。雨具の登行となったが、雨後で暑さは解消される。左に送電鉄塔が現れ、分岐に達する。

急登後、暫く踏み跡が薄くなるが尾根を辿るとまた巡視路に出る。緩やかな尾根道となる。ネットで保護された幼木が現れ、その下を見ると、大きな花を付けたホウの木と、山腹を抉る林道が走っていた。硬ゴムの階段を登り、ピークのようなところに出る。右に展望が開けるところを進み、小ピークで左折する。薄暗い植林帯を下り、登り返したところがアカイシ山頂だった。
送電鉄塔 山頂
送電鉄塔
山頂
木立で展望は全く無く、三角点と倒壊した航空測量杭、山頂標識があった。そのまま少し進むと展望が開け、鈴鹿の主脈が望まれた。竜ヶ岳から静ヶ岳・銚子岳、御池のテーブルから鈴北・鈴・茶野へと続く主脈。さらに天狗堂からサンヤリ・滝谷山が前方に展がる。草露でユックリ腰をおろして楽しむ訳にはいかなかったが、傍らに、雨に濡れた躑躅が咲いていた。

雨宿りで思わぬ時間を費やしたので帰路を急ぐ。忠実に往路を辿る。渓谷沿いは雨後でガスが発ち込めていた。登山口に着く。舗装道路を歩くころには青空も見え始めた。車のところに戻り、着替える。

家まで戻り、喪服に着替え、何とか通夜に参列することができた。



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