杁差岳

杁差岳
杁差岳

【日 時】2003年 8月16日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】杁差岳(1636m)
【山 域】新潟
【ルート】 (5:00)胎内ヒュッテ--(5:45)足の松登山口--(7:20)滝見場--
(8:30)水場--(9:45)大石山--(10:40)鉾立山--(11:20)杁差非難小屋--
(12:30)杁差岳--(13:15)大石山--(15:25)季節の水場--(16:15)足の松登山口--
(17:00)胎内ヒュッテ
【所要時間】12時間00分
【メンバー 】単独


前日の夜、県道53を走らせていると遥か高みに光が見えたがあれは山小屋の光だったのだろうか。夜間、月が煌々と光っていたのでこの日の晴天は約束されたものとなった。

4時に胎内ヒュッテのトイレの明かりが灯った。朝食を摂り、歯を磨いて5時に出発する。雨具なしでの出発は久しぶりとなった。この時間でもユックリしている人が多い。出発する者がなく、何となく違和感を感じる。ヒュッテから先の交通止めの区間も立派な舗装道が続いていた。対岸にトンネルのあるところから地道になる。45分ほどで足の松登山口に達する。辺りを見るとバス停があり時刻表がある。ヒュッテでユックリして居たのも合点がいった。

登山道に入るが、いきなり急坂となり、ロープが現れる。木の根がはみ出し歩き難い。大きな山の連荘で足に気を遣いながら歩を運ぶ。足どり軽やかな人が次々に追い越していく。姫子の峰に出たとき、強い朝日が射し、大きなザックを担いだ若い夫婦連れが追い付いて歓声を揚げる。「4時半に出れば、日の出になったかも」。両側がスッパリ切れた岩伝いの道、一気のアップダウンの道が続く。この状態が、滝見場まで続き、体力を消耗する。少憩する。

滝見場を過ぎるとやや緩やかな下りとなり、鞍部に達すると「水場まで180M下る」の標識がある。ここからは一気の登りとなる。樹林帯を抜けると低木帯となる。目指す大石山が視界に入るが、直射日光が当り、汗が吹き出る。日陰ユックリ、日当ハヤクのペースを守りながら進む。ザレ場や岩場も現れる。喘登を繰返し、山陵の一角に出る。左折し、緩やかに登り、大石山の分岐に達する。
大石山 門内岳
大石山
門内岳
稜線の西の新潟側は視界が展がったが、東の山形側は雲海になっていた。頼木小屋や門内岳が望まれる。人が次々に登って来ては休憩を決め込む。余り長居もできないので、雨具などデポし、早々に出発する。

ナツムシソウの目立つお花畑を緩やかに下っていく。雲海の上に杁差岳と鉾立峰が顔を出し、鉾立峰の鞍部を山形側から新潟側に雲が流れている。悲しくなるほどドンドン下っていく。鞍部に達すると今度は一気の登りになる。息を整えながら歩を運ぶが、雲の上に出ると直射日光が容赦なく照りつける。やっとの思いで鉾立峰に達し、小憩する。杁差岳まで1.1kの標識がある。山頂まで行って戻らなければと考えるとうんざりする。

一気に下り登り返しとなる。朝一に追い越していった人と行き交う。思っていたほど傾斜は無く、左にレリーフを見て、ピークに達する。前方に避難小屋と山頂が現われ、足取りも軽くなる。陽射しが強いので小屋の影で暫く休み、昼食を摂る。横にいた人に水場までの時間を尋ねる。「直ぐ近くで、2〜3分で雪渓の下に行ける。濁っているが冷たい。」との返事だった。オニギリを食べペットボトルを飲み干し水場に行ってみる。帰りの登り返しがきつかった。小屋の下で水質は良くないかもしれなかった。
レリーフ 避難小屋
レリーフ
避難小屋
一息いれてエリアマップを片手に空身で山頂に向かう。360度の展望になる。山形側は雲海だったが新潟側は佐渡島まで見える大展望となる。飯豊本山・門内・北俣など飯豊の重鎮も姿を現す。三角点を挟んで3人が寛いでいた。山頂風景をカメラに収め、帰路に就く。

鉾立峰と大石山への登り返しがキツイと考えていたが、ガスが掛かり意外と楽に到達できた。日帰りらしい多くの登山者と行き交う。この日の杁差の日帰りは20人くらいだろうか。大石山で一息つく。
日本海方面 山頂
日本海方面
山頂
水場までは一気の下りで日当りも強い。森林帯に入り、季節限定の水場で小憩する。滝見場を過ぎ、姫の子峰までアップダウンを繰り返す。一気の下りとなり、疲れた足に堪える。16:15に足の松登山口に到着。二人の下山者がバスを待っていたが、最終バスは16:35だったので胎内ヒュッテまで歩くことにする。途中バスが停まってくれたが断わる。

ヒュッテの炊事場の水を飲み干す。朝、気付かなかったが駐車場の向かいはキャンプ場になっていた。ヒュッテの管理人に近くの温泉を尋ねたが要領を得なかった。車のところに戻り着替えを済ませる。

明日は天候も芳しくない予報だったので、今回の山旅はこれで終わりとする。帰路、胎内ダム付近で路上に猿の軍団を見かける。道の駅胎内のクアハウスに立ち寄るが料金も高く温泉施設はなさそうだった。R7に出て新発田でお土産を買い高速に乗る。北陸道に入ると信濃川で花火が上がっていた。SAで仮眠を取りながら無事帰宅となる。



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