僧ヶ岳・烏帽子山

僧ヶ岳
僧ヶ岳

【日 時】2003年11月 2日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】僧ヶ岳(1855m)・烏帽子山(1272m)
【山 域】富山
【ルート】 (9:05)峠--(10:20)分岐--(11:25)僧ヶ岳--
(12:35)分岐--(13:30)峠--(14:00)烏帽子山--(15:05)峠
【所要時間】6時間00分
【メンバー 】二人


毛勝山の北に位置する僧ヶ岳を目指す。今日も温度が高く、上天気の予報であった。

魚津の宿を7時30分頃、出発する。R7を北上し、黒部で右折し、宇奈月の標識に従う。黒部渓谷・宇奈月温泉の名勝もあり、車や観光バスが多い。トロッコ電車の乗換場は車で溢れていた。平和の像への林道の取り付きが判らず、ガードマンに尋ねる。クネクネとした道で高度を稼ぐ。紅葉が朝陽に当たっている。平和の像は帰りに立ち寄ることにして先に進む。遥か下に青いダム湖が望まれ、運転も慎重になる。上方を見れば、雪の付いた駒ヶ岳が望まれる。徐々に高度を揚げ、谷を挟み、紅葉の烏帽子山が望まれる。本の紹介では宇奈月尾根の最後の取付きからは道が悪いとの案内だったが、真新しい道が峠まで伸びていた。峠には車が十数台停まっていた。快晴で魚津・黒部の市街地が展がる。

身支度を整え出発する。朝露で少し湿っぽい道を進む。小さな池のあるところから急坂になる。落ち葉を踏む音を聞きながら進む。左に見える尾根がまだ続くと思いながら進むとヒョッコリ宇奈月尾根と出会う。冬枯れの白い木の穂先が赤く見える。尾根の分岐の日溜りで一本入れる。オニギリのような朝日岳の盛りあがりが見える。

ここからは一気の急坂になる。単独行が勢い良く追い越して行く。喘登をこなすと右にトラバース気味に進む。泥濘が酷くなる。本谷出会いの案内はあるが、コースが藪が蔽っていた。ひと登りで開けた前僧ヶ岳に達する。僧ヶ岳が初めて全貌を現し、後立山連峰が望まれる。雪倉・白馬・鑓・不帰のキレットへと続く稜線は既に雪を抱いていた。
冬枯れの白い木 前僧ヶ岳
冬枯れの白い木
前僧ヶ岳
少し下ると仏法平の風渉帯となる。吹き抜ける風が冷たく感じる。低い笹原帯となる。ピークを越えると雪の剣岳が姿を現す。道には雪も現れる。山頂は人で溢れていた。立派な石柱をカメラに収め、少し降りた日溜りで昼食タイムとする。東壁に雪を抱いた稜線が、駒ヶ岳へ伸びている。雪壁と化した岩稜が剣に突き上っていた。

来た道を戻る。人気の山で三々五々登山者が上ってくる。風景を楽しみながらの下山となる。車のところに戻り、食料を補給し、烏帽子山に向かう。

峠から下に少し道が伸びていたが駐車場にするのだろうか。鞍部に下り小杉谷(福平)のルートと出会う。ピークを越え、藪っぽい痩せた尾根を通過し下る。やや急な登り返しとなる。平坦な道となるが足を取られ、横転する。ひと登りで烏帽子山山頂に達する。
烏帽子山から僧ヶ岳 烏帽子山
烏帽子山から僧ヶ岳
烏帽子山
ここからの眺望も素晴らしい。後立山から栂池新道の稜線が日本海に落ち込み、海岸線や海に注ぐ川や平野部が望まれる。僧ヶ岳では望めなかった五龍・鹿島槍も高く高く見える。

景観を楽しみ、時間を取るのに、ふとポケットに手をやるとケータイがない。行動を振り返ると横転した時に落とした可能性がある。来た道を戻り、横転した個所でケータイを見付けホッする。

車のところに戻る。1043m展望所・平和の像に立ち寄る。宇奈月温泉には寄らず。翌日の予報は芳しくなかったので、今回の山旅はここまでとする。黒部ICから高速に乗る。渋滞もなく帰宅となる。


剣岳
剣岳
駒ケ岳と後立山連峰
駒ケ岳と後立山連峰

囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる