自念子の頭

自念子の頭
自念子の頭

【日 時】2003年12月29日(月)
【天 候】
【山 名】自念子の頭(1701m)
【山 域】愛媛・高知
【ルート】 (8:00)寒風トンネル--(8:55)アンテナ--(10:20)第三随道--
(11:40)東黒森鞍部--(12:40)自念子の頭--(13:05)自念子の頭登り口--
(14:35)第三随道--(15:35)アンテナ--(16:40)寒風トンネル
【所要時間】8時間40分
【メンバー 】単独


12/26日は仕事が早めに終わり、帰路、見舞いに立ち寄る。12/27日は年賀状の宛名書き・大掃除に没頭する。今年はもち米が不作で餅つきは取り止めとする。12/28日に午前に掃除を済ませ昼過ぎに家を出発する。東名阪/R1/名神/山陽/瀬戸大橋/松山と高速を繋ぐ。渋滞には全く遇わず、新居浜で宿を取る。

瓶が森は2年前西之川コースから時間切れで撤退したことがある。新居浜の宿を出てR11からR194に入る。残油量が気になる。新しく出きた新寒風山トンネルを抜け、高知側から旧道に入る。クネクネした道を走らせ徐々に高度を稼ぐ。雪が現れ、速度を落として慎重に通過する。凍った部分もあるがスリップする所もなく旧寒風山トンネル前に着く。

駐車場には車が2台停まっていた。晴天で昼間の気温も上がるとの予報であった。辺り一面は雪で春に来た時とは違い寒々とした様相だった。冬支度に身支度を整え出発する。

瓶が森林道にはゲートで閉鎖されていた。12/1〜4/1まで閉鎖の案内がある。踏み跡がある。最初は谷に向かって緩やかに下っていくが、ここから徐々に高度を揚げる。対岸には大きな懐を抱いた冠山がヒッコリと頭を出して朝日を浴びている。笹ヶ峰へと笹の稜線が揚っている。朝の景観の変化を楽しみながら歩を進める。路面は雪に覆われているが雪は浅い。幾つかのカーブを繰返すとアンテナの建つところに出る。幸いにも路面には雪はなく腰を降し、一本を決め込む。が、風が吹き抜ける。
冠山 第三随道
冠山
第三随道
南側の景色が展がり、快晴で太平洋の照り返しが眩しい。雪が徐々に深くなる。手彫りの随道を通過する。下り気味に第二・第三随道を抜ける。随道の中は比較的乾いているが、入口は風が強く、雪の吹き溜まりになっているところもあった。殊に第三随道出口は吹き溜まりで時間が経てば塞がってしまうように思えた。雪を抱いた伊予富士が前方に現れる。道は少し下った後、伊予富士の山腹を高度を揚げて過る。駐車場からトレースは帰路に利用したようで、登りはバラバラだが、下りは一つになっている。ガードレールに腰を降ろして一憩とする。

カーブを越えると乾いた路面になるが、向い風が強い。東黒森が現れるが道は遠くに感じられる。右に伊予富士が近づいてくる。奥まった谷のところに伊予富士の登山口があった。トレースは下山のもので、ここから先にはトレースはなかった。ここまで3時間ほど掛かってしまい、瓶が森まではムリに感じられてきた。
瓶ヶ森・西黒森 東黒森・伊予富士・寒風・笹ヶ峰
瓶ヶ森・西黒森
東黒森・伊予富士・寒風・笹ヶ峰
吹き溜まりは一足毎にズブズブ埋まるところもあり難渋する。東黒森の山腹を捲くと路面は顔を出すが風が吹き抜け、上空に雲が流れる。前方に丘のようになだらかな「自念子の頭」が現れる。東黒森と自念子の頭の鞍部のテーブルに腰を降ろす。帰路も同程度に時間を要し、右足大腿部上にも疲れを感じたので、自念子の頭に登って切り上げることにする。

車道から取付くが膝頭までの雪となる。山腹を捲いて登りに掛かる。振り返ると、東黒森・伊予富士・寒風・笹ヶ峰が望まれる。上部に出れば雪も浅くなるだろうとの予測は外れ、大腿部まで埋まる状態となる。久しぶりにラッセルをするハメになる。が、距離は短く何とか山頂に達する。
山頂から南部 山頂から石鎚山方面
山頂から南部
山頂から石鎚山方面
予想通り展望は良く、雪の厳しい瓶ヶ森・鋭鋒の西黒森が近くに望まれ、障壁のように立つ石鎚山や岩黒山・筒上山の四国の高峰が厳つい姿を見せる。南側には深く入り込んだ林道がクネクネと山腹を走っている。瓶が森へはまだまだ時間を要しそうだったので、ココまでとする事に未練はなかった。

山頂を後に雪道を下る。車道に下り、一憩する。右足大腿部上部に痛みを感じたので、ユックリ、帰路に就く。帰りも同じ場所で休憩を取る。食を摂り休むと一時的に痛みは和らぐ。伊予富士付近のカーブでは風が強く吹き抜ける。晴れていた空も曇り、寒々とした風景に変わる。随道を抜けると下りとなり、ひと安心となる。

笹ヶ峰は雲で覆われ、最後の登り返しからは雨もショボつき出す。車のところに戻りホッとする。駐車場は私の車のみだった。

雪道を慎重に下り、R11に出て、給油する。西条で投宿となる。


自念子の頭

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